俺の妹がこんなに××なわけがない
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「さてこの後どうするかー」
お昼ご飯の定食を食べ終わり、食休みをしてお冷を飲んでいてスティンガーがそう言った
イナズマックスがバスケーと
ゲンジが買い物と
イアイアンが稽古と
そして名無しさんは
「あ、わり。俺のこのあと行かなきゃいけないところある」
氷をかみ砕きながら言った
何気なくイナズマックスが聞く
「どこに?」
「空港」
「「「空港ォ!!?」」」
思い浮かびもしなかった場所に三人が驚きの声と言葉を重ねる
イアイアンだけが驚かず、少し気づいたかのような顔をした
「え、何々お前海外でも行くの!?え、なんで!?お土産よろしくな!!?!?」
「落ち着けよスティンガー・・・」
興奮気味なスティンガーは早とちりをしているようだ
それに伝染されたかのようにイナズマックスもゲンジも質問攻めにした
「もしかして・・・妹か?」
「お、そうそう」
「「「妹ォ!?」」」
またしても三人の声が重なった
今度はすぐに質問するのではなく、少し間が開いた
あまりの驚きにワナワナしているようだ
そこからまた一気に質問だ
「え、いも、え!?お前妹いたの!?」
「おいおいマジかよいくつ!?」
「え、ていうかなんで空港なんだ?」
「スティンガーイナズマックスゲンジ落ち着けって」
手を前に出し三人を落ちつかせる
質問ばっかり投げかけられたら答えられないではないか、と言い三人を黙らせた
そういえば名無しさんはあまり家のことを話したがらない
何となくみんなはそういう雰囲気を察せたので聞くこともなかったし話題に出すことも少なかった
だが、妹がいるのは初耳で名無しさんの顔は嫌そうでも困っているわけでもなさそうだ
少し照れくさそうである
「えーと、今妹は十五歳で海外に留学してくるんだよ。すっげぇ頭良くてさ、海外の頭の良い大学に行ってる」
「「「大学ゥ!!?」」」
「あー、向こうは飛び級っていう制度あるからか」
「そうそう」
今日はスティンガー、イナズマックス、ゲンジは気持ちが自然と同じになるらしい
もう三回声を重なった
イアイアンだけが驚いていないので彼は名無しさんの妹について聞いたことあったのだろう
妹のことを話す名無しさんは誇らしげだ
「名前はミユって言うんだけど、こっちに帰ってくるの五年ぶりくらいか・・・?」
「「「ほー・・・」」」
それから、兄妹の思い出話を聞いていた
今日の名無しさんは珍しく家族のことも過去の話もしたので、四人は真剣に聞いていた
名無しさんが時計を見る
「っと、そろそろ時間だから」
「あ、なぁなぁ」
「ん?」
スティンガーがパァン!と勢いよく手を合わせ名無しさんに懇願する
「なぁ頼む!俺も付いていっていいか!?」
「はぁ?」
「俺も!」
「俺も行きたい」
「え、えぇー。・・・俺はちょっと家に寄らなきゃいけないけど、うん、まぁ別にいいいよ」
三人は同時にガッツポーズをした
やれやれ、とイアイアンは困り顔である
時間を伝え名無しさんは先に店を出る
そのあとの三人は、イアイアンに質問攻めである
今の会話の中でわかっていたのはイアイアンだけであった
前に、名無しさんから直接聞いたことがあったのだ。妹について
「・・・あれ?妹っていってもあいつ母親・・・」
思い出したかのようにゲンジが言った
スティンガーとイナズマックスもそういえば、と言った感じである
そしてほんの少しだけ顔をしかめた
あまり家族の話をしない名無しさんだが、母親が亡くなっていることは周知している
「あぁ、母親が違うらしい。再婚したんだ」
「あー・・・・・・」
「実際俺も会ったことないから詳しく知らないが」
あんなに明るくは話していたものの、掘り下げればそんな事情があったのか
少し、悪いことをしてしまっただろうか
だが妹との仲は悪くなさそうで、むしろ良さげであった
四人はいい時間なので出ることにした
結局稽古をしようと思っていたイアイアンも空港へ一緒することになってしまった
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