嫌いな奴にひたすらパイナップルの皮むかせる
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次期国家元首といっても今は俺はただのヒーローだ
実家にいる軍人から見れば一般人と変わりはないだろう
だから俺は威張ってるつもりもないし、きちんと自分の立場をわきまえている
だってこんなガキがいずれ自分達の長になるだなんて屈辱的だろう
俺は自分が、周りが認めてもらえるような人間になるまでおじい様の後は継がない
周りに認めてもらうのは自分自身を認めることよりも難しいかもしれない
たまに実家へ帰るときも妬みの言葉をもらう時もある
それは真正面に言われたり、陰で言われていたり
でも仕方ない
それはまぎれもない事実なのだから
だからと言って、傷ついてないわけではないんだ
「なー、軍隊ってどんな訓練してんの?」
T市のスーパーで出会い、一緒に帰ってる時にサイタマが聞いてきた
ちなみにカップラーメンお一人様5個まで五十五円が目的だったらしい
俺もそれに付き合わされた
ちなみに俺はそういう類の物は禁止されている
一人暮らしをする時に黒さんに口酸っぱくそう言われた
まだ十代なのに社会人の辛さを知ったのをおぼえている
ファーストフードがギリギリ許されているぐらいだ
さて、話が逸れてしまったので戻そう
サイタマは軍隊の訓練や戦闘機に興味があるらしい
まぁ男なら誰だって目が輝くような代物である
いくら最強のサイタマでも興味津々なのだろう
いつもならうちへ遊びに(戦闘機見たい的な意味で)来たいとか、そういうのは断っている
というのもあちらは死ぬ気で訓練をしているので気軽に、興味で見学へ行くのは失礼にも程があるだろう
しかし相手はサイタマだ
ブローチの件もあるし、命も助けてもらったことがある身だ
遠くから見学するぐらいなら許されるかな?
「じゃあ・・・ちょっと見学する?」
「えっいいのか」
「まぁ。サイタマには色々お世話になってるし」
そういえばサイタマは俺より年上とは思えないぐらい笑った
ハシャいでるのが一目でわかる
やれやれ、しょうがないなぁ
そんな気持ちで俺も笑った
「お、おじゃまします」
「・・・何でそんな緊張してんの?前も一回来たじゃん」
名無しさんにそう言われたが、庶民以下の経済力の俺が豪邸へおじゃまするのは勇気がいることだ
お嬢様にこの気持ちわかるまい
一回だけの訪問でこのキラキラした城に慣れるわけないだろ
クソ・・・この菓子いくらするんだろうなぁ・・・うめぇな・・・
高そうなクッキーをかじりながら許可を取りに行った名無しさんを待つ
わざわざ俺のためにそんなことをしてくれることが申し訳なくなった
そんなことより早く名無しさん戻ってこねぇかな
この光る調度品に囲まれた部屋にパーカーというラフスタイルでいるのがいたたまれなくなってくる
すごい場違い感
きっと何回もここへ訪れても慣れないだろう
クッキーでかわいた口内を紅茶で潤す
紅茶独特の渋みが口へ広がったのと同時に名無しさんが扉から顔をだしてきた
名無しさんはニンマリと笑って顔の近くでピースを作る
「オッケーだってさ」
許可を取れたときいて、子供の頃味わったようなワクワク感が胸から込みあがる
いい年齢だが男は男だ
戦闘機や戦車という言葉にトキメクに決まってる
楽しみな笑いを耐えながら頭一つ分小さい名無しさんの隣を歩く
「あー・・・けどさ」
「ん?」
名無しさんが眉を下げ申し訳なさそうな顔をする
「見学できるのは遠くからになっちまうし、それに・・・下士官、まぁ兵を訓練するみたいな人が少し難ある性格なんだよ」
いや別にそんなこと全然気にしねーのに
頬をかきながら言う名無しさんにそう言った
でも名無しさんの困ったような顔は治らない。ついには唸りだした
どんな性格してる奴なんだ
「それで嫌な思いさせたら、本当ごめん」
何を言っているのだか
俺はそんなに他人に興味ないし別にそれは名無しさんのせいではないのだから謝る必要は全然ない
無意味に責任を感じる必要はないのにな
でもそれがこいつの性格だ
それもわかった上で黙って名無しさんの頭へ手をのせる
そして手を上下させた。俗に言う頭ポンポン
大丈夫だよ、の意味合いをこめて
名無しさんは口であれこれ言うよりもこうやって行動で大丈夫、というほうが安心できるらしい
本人の口から聞いたわけじゃないけど、今までのことを思い出してみるとそうだった
頭にのせていた手が振り払われる
「こ、子供扱いすんじゃねーよ!」
困った顔は完全に消え去ったようで今は怒っている
ごめんって、と謝ると顔を逸らされた
しかし耳が真っ赤になっている
やっぱり名無しさんはまだまだ子供だな
そんなことを思いながら長い廊下を歩いていた
実家にいる軍人から見れば一般人と変わりはないだろう
だから俺は威張ってるつもりもないし、きちんと自分の立場をわきまえている
だってこんなガキがいずれ自分達の長になるだなんて屈辱的だろう
俺は自分が、周りが認めてもらえるような人間になるまでおじい様の後は継がない
周りに認めてもらうのは自分自身を認めることよりも難しいかもしれない
たまに実家へ帰るときも妬みの言葉をもらう時もある
それは真正面に言われたり、陰で言われていたり
でも仕方ない
それはまぎれもない事実なのだから
だからと言って、傷ついてないわけではないんだ
「なー、軍隊ってどんな訓練してんの?」
T市のスーパーで出会い、一緒に帰ってる時にサイタマが聞いてきた
ちなみにカップラーメンお一人様5個まで五十五円が目的だったらしい
俺もそれに付き合わされた
ちなみに俺はそういう類の物は禁止されている
一人暮らしをする時に黒さんに口酸っぱくそう言われた
まだ十代なのに社会人の辛さを知ったのをおぼえている
ファーストフードがギリギリ許されているぐらいだ
さて、話が逸れてしまったので戻そう
サイタマは軍隊の訓練や戦闘機に興味があるらしい
まぁ男なら誰だって目が輝くような代物である
いくら最強のサイタマでも興味津々なのだろう
いつもならうちへ遊びに(戦闘機見たい的な意味で)来たいとか、そういうのは断っている
というのもあちらは死ぬ気で訓練をしているので気軽に、興味で見学へ行くのは失礼にも程があるだろう
しかし相手はサイタマだ
ブローチの件もあるし、命も助けてもらったことがある身だ
遠くから見学するぐらいなら許されるかな?
「じゃあ・・・ちょっと見学する?」
「えっいいのか」
「まぁ。サイタマには色々お世話になってるし」
そういえばサイタマは俺より年上とは思えないぐらい笑った
ハシャいでるのが一目でわかる
やれやれ、しょうがないなぁ
そんな気持ちで俺も笑った
「お、おじゃまします」
「・・・何でそんな緊張してんの?前も一回来たじゃん」
名無しさんにそう言われたが、庶民以下の経済力の俺が豪邸へおじゃまするのは勇気がいることだ
お嬢様にこの気持ちわかるまい
一回だけの訪問でこのキラキラした城に慣れるわけないだろ
クソ・・・この菓子いくらするんだろうなぁ・・・うめぇな・・・
高そうなクッキーをかじりながら許可を取りに行った名無しさんを待つ
わざわざ俺のためにそんなことをしてくれることが申し訳なくなった
そんなことより早く名無しさん戻ってこねぇかな
この光る調度品に囲まれた部屋にパーカーというラフスタイルでいるのがいたたまれなくなってくる
すごい場違い感
きっと何回もここへ訪れても慣れないだろう
クッキーでかわいた口内を紅茶で潤す
紅茶独特の渋みが口へ広がったのと同時に名無しさんが扉から顔をだしてきた
名無しさんはニンマリと笑って顔の近くでピースを作る
「オッケーだってさ」
許可を取れたときいて、子供の頃味わったようなワクワク感が胸から込みあがる
いい年齢だが男は男だ
戦闘機や戦車という言葉にトキメクに決まってる
楽しみな笑いを耐えながら頭一つ分小さい名無しさんの隣を歩く
「あー・・・けどさ」
「ん?」
名無しさんが眉を下げ申し訳なさそうな顔をする
「見学できるのは遠くからになっちまうし、それに・・・下士官、まぁ兵を訓練するみたいな人が少し難ある性格なんだよ」
いや別にそんなこと全然気にしねーのに
頬をかきながら言う名無しさんにそう言った
でも名無しさんの困ったような顔は治らない。ついには唸りだした
どんな性格してる奴なんだ
「それで嫌な思いさせたら、本当ごめん」
何を言っているのだか
俺はそんなに他人に興味ないし別にそれは名無しさんのせいではないのだから謝る必要は全然ない
無意味に責任を感じる必要はないのにな
でもそれがこいつの性格だ
それもわかった上で黙って名無しさんの頭へ手をのせる
そして手を上下させた。俗に言う頭ポンポン
大丈夫だよ、の意味合いをこめて
名無しさんは口であれこれ言うよりもこうやって行動で大丈夫、というほうが安心できるらしい
本人の口から聞いたわけじゃないけど、今までのことを思い出してみるとそうだった
頭にのせていた手が振り払われる
「こ、子供扱いすんじゃねーよ!」
困った顔は完全に消え去ったようで今は怒っている
ごめんって、と謝ると顔を逸らされた
しかし耳が真っ赤になっている
やっぱり名無しさんはまだまだ子供だな
そんなことを思いながら長い廊下を歩いていた
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