この夜景よりも、君の瞳のほうが綺麗さ
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受験生というのはテスト期間関係なく毎日勉強しなくてはならないものである
例えヒーロー活動をしていてもそれはしなくてはならないもので
留年の心配がある俺は一分一秒の休みも勉強に費やさなければならないのだ
今日も待合室で報告書を待つ時間に勉強している
8歳年下に教えてもらいながら
「もう俺留年してもいいかな・・・」
「何言ってるのさ名無しさん。ほら、次の問題いくよ」
童帝くんに勉強を教えてもらっているときはダメージが2倍である
俺ってこんなバカなんだな、というのと童帝くんの言葉
これでメンタルを鍛えられてると言ってもいい
かわいそうなくらいにバツがつけられたノートを見ていると目がかすんできたよ
勉強できなくたって別にいいじゃないか。人間だもの
俺は体が鍛えてあればいいんだし
もうこんなの破いてしまおうそうしよう
「ちょっと休憩がてらにさ、実験に付き合ってくれない?」
「ごめん断る」
ここで即答してしまうのはしょうがないだろう
そんなにらめつけないでってば
だって童帝くんの実験とか誰が喜んでやるんだ
俺はそれで何回も泣かされたしろくな目に合っていない
今度はお菓子につられないからな。絶対だぞ
「今回はねー、ジャン!身長が伸びる薬を開発してみたんだ。プロテインの成分とカルシウムの成分を・・・」
「よし飲んでやろう」
「即答だね」
差し出された小瓶を見てみる
人工的な光に照らされてオレンジ色に妖しく光っている液体に軽く唾を飲む
身長が伸びるんだ。これくらい一気に飲んでやる
蓋を開けて甘ったるい味が喉元を過ぎたころに
「あっ!!ごめん名無しさん間違え・・・」
そんな言葉が二人だけのこの部屋に響く
瓶を机に落としてコロコロと転がっていってしまった
童帝くん今何て言ったのかな。俺にはちょっと理解できなかった
えーと、この液体はなんだったのかな。もう胃までいってるんだけど
「ちょおおおお童帝くん何これ!?」
「うわああああごめん!!吐いて!!今すぐ!!」
「ふあっ!?」
突然、誰かに意識を持ってきかれたようにふわっとした
そこから先はよくおぼえていない
まずいことをしてしまった
僕も僕で早くに身長を伸ばして名無しさんを見下したいのだ
だから身長を伸びる薬を発明して名無しさんに実験台になってもらおうとしたんだが
薬を間違えてしまった
確かあんなにオレンジ色ではなくサーモンオレンジ色の薬、すなわち呆然と僕の手に持っているほうが本物である
名無しさんが飲んだ薬ってなんだろう
随分と前に作ったものだから天才といわれるこの脳みそでもおぼえていない
・・・あぁ、少しだけ思い出した
確かプリズナーさんに作ってくれと言われたからこの薬についての情報が曖昧なんだ
次から次へと新しい情報を知り、吸収していくには当然古い情報やどうでもいい情報を捨てなくてはならない
ましてや天才とはいえまだ十歳の脳みその大きさだ
収納できる情報はそりゃ大人より少ない
だからプリズナーさんに依頼されたことまではおぼえているのだがどんな薬とまではおぼえていないというわけだ
意識が飛んでしまっているのか、上をむいたままの名無しさんを少し汗をかきながら見つめる
すると目覚めて正面をむいた
朝起きたばっかのように瞼を数回合わせると僕のほうへ近づいてきた
「え、名無しさん?」
「童帝くん」
いつものアルトボイスより少し低い声に顔と心臓に熱が集まっていくようだった
後ずさりしようにももう後ろには椅子の背もたれで逃げられない
優雅な手つきで僕の頬をなぞりながら名無しさんは
「どうせいたずらして俺にかまって欲しかったんだろ?かわいいやつ。まだまだ子供だな。そんなにかまって欲しいっていうなら・・・」
「ちょ、ちょ名無しさん?」
「少しだけ、子供の世界抜け出してみるか?」
「~っ!?」
ゾワリとくるような色気を備えた妖艶な声で耳元で囁かれた
そのゾワリ感を押さえようと耳元を手でおさえる
今、名無しさんは何て言ったのだろう
あんなクサい言葉絶対、地球が滅ぼうと、シババワ様が予言しても名無しさんはあんなこと言わない
それに、見てみると少女漫画でよくあるイケメンが出てきたシーンにキラキラしたものが物理的に名無しさんの顔の周りに舞っている
・・・あ、思い出した
確か乙女ゲームに出てくる男前な性格にできる薬だったっけ
これを誰かに飲ます的なことをプリズナーさんが言っていたような
「じゃ、俺行くな」
「名無しさん!まっ・・・」
と最後まで聞かずに鉄の自動ドアの向こうへ行ってしまった
僕一人だけになって耳鳴りがするような静寂をしばらく聞いてからあわてて名無しさんの後を追いかけた
例えヒーロー活動をしていてもそれはしなくてはならないもので
留年の心配がある俺は一分一秒の休みも勉強に費やさなければならないのだ
今日も待合室で報告書を待つ時間に勉強している
8歳年下に教えてもらいながら
「もう俺留年してもいいかな・・・」
「何言ってるのさ名無しさん。ほら、次の問題いくよ」
童帝くんに勉強を教えてもらっているときはダメージが2倍である
俺ってこんなバカなんだな、というのと童帝くんの言葉
これでメンタルを鍛えられてると言ってもいい
かわいそうなくらいにバツがつけられたノートを見ていると目がかすんできたよ
勉強できなくたって別にいいじゃないか。人間だもの
俺は体が鍛えてあればいいんだし
もうこんなの破いてしまおうそうしよう
「ちょっと休憩がてらにさ、実験に付き合ってくれない?」
「ごめん断る」
ここで即答してしまうのはしょうがないだろう
そんなにらめつけないでってば
だって童帝くんの実験とか誰が喜んでやるんだ
俺はそれで何回も泣かされたしろくな目に合っていない
今度はお菓子につられないからな。絶対だぞ
「今回はねー、ジャン!身長が伸びる薬を開発してみたんだ。プロテインの成分とカルシウムの成分を・・・」
「よし飲んでやろう」
「即答だね」
差し出された小瓶を見てみる
人工的な光に照らされてオレンジ色に妖しく光っている液体に軽く唾を飲む
身長が伸びるんだ。これくらい一気に飲んでやる
蓋を開けて甘ったるい味が喉元を過ぎたころに
「あっ!!ごめん名無しさん間違え・・・」
そんな言葉が二人だけのこの部屋に響く
瓶を机に落としてコロコロと転がっていってしまった
童帝くん今何て言ったのかな。俺にはちょっと理解できなかった
えーと、この液体はなんだったのかな。もう胃までいってるんだけど
「ちょおおおお童帝くん何これ!?」
「うわああああごめん!!吐いて!!今すぐ!!」
「ふあっ!?」
突然、誰かに意識を持ってきかれたようにふわっとした
そこから先はよくおぼえていない
まずいことをしてしまった
僕も僕で早くに身長を伸ばして名無しさんを見下したいのだ
だから身長を伸びる薬を発明して名無しさんに実験台になってもらおうとしたんだが
薬を間違えてしまった
確かあんなにオレンジ色ではなくサーモンオレンジ色の薬、すなわち呆然と僕の手に持っているほうが本物である
名無しさんが飲んだ薬ってなんだろう
随分と前に作ったものだから天才といわれるこの脳みそでもおぼえていない
・・・あぁ、少しだけ思い出した
確かプリズナーさんに作ってくれと言われたからこの薬についての情報が曖昧なんだ
次から次へと新しい情報を知り、吸収していくには当然古い情報やどうでもいい情報を捨てなくてはならない
ましてや天才とはいえまだ十歳の脳みその大きさだ
収納できる情報はそりゃ大人より少ない
だからプリズナーさんに依頼されたことまではおぼえているのだがどんな薬とまではおぼえていないというわけだ
意識が飛んでしまっているのか、上をむいたままの名無しさんを少し汗をかきながら見つめる
すると目覚めて正面をむいた
朝起きたばっかのように瞼を数回合わせると僕のほうへ近づいてきた
「え、名無しさん?」
「童帝くん」
いつものアルトボイスより少し低い声に顔と心臓に熱が集まっていくようだった
後ずさりしようにももう後ろには椅子の背もたれで逃げられない
優雅な手つきで僕の頬をなぞりながら名無しさんは
「どうせいたずらして俺にかまって欲しかったんだろ?かわいいやつ。まだまだ子供だな。そんなにかまって欲しいっていうなら・・・」
「ちょ、ちょ名無しさん?」
「少しだけ、子供の世界抜け出してみるか?」
「~っ!?」
ゾワリとくるような色気を備えた妖艶な声で耳元で囁かれた
そのゾワリ感を押さえようと耳元を手でおさえる
今、名無しさんは何て言ったのだろう
あんなクサい言葉絶対、地球が滅ぼうと、シババワ様が予言しても名無しさんはあんなこと言わない
それに、見てみると少女漫画でよくあるイケメンが出てきたシーンにキラキラしたものが物理的に名無しさんの顔の周りに舞っている
・・・あ、思い出した
確か乙女ゲームに出てくる男前な性格にできる薬だったっけ
これを誰かに飲ます的なことをプリズナーさんが言っていたような
「じゃ、俺行くな」
「名無しさん!まっ・・・」
と最後まで聞かずに鉄の自動ドアの向こうへ行ってしまった
僕一人だけになって耳鳴りがするような静寂をしばらく聞いてからあわてて名無しさんの後を追いかけた
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