節足動物で有名なアレ、あの食べれるやつ
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腹部から生えている長い尾部に、先っぽは節に曲がっている
最後の節は少し膨らんで曲がり、針のようなものが
その針には流れに沿うように紫色の液体がうっすらとつたって、重力通りに地面へ落ちた
頭のほうから長く伸びている鋏をこちらへジリジリと詰め寄って喋る
『サーサササササ!このサソリマンに逆らう気か?命知らずなやつだ!!』
そう。人間より一回り大きいサソリ型の怪人
災害レベル虎なのでそこまで強くない
ただ、このサソリは少し顔が人間風だ
鼻は豚のように少し上に上がっており、唇はたらこのように厚い
目を何ヶ月も液晶から発せられるライトに当て続けたように充血している
いわゆる、ブサモンの類だ
アマイマスクなら絶対発狂するんだろうな、と思いながら刀を振るう
まず詰め寄ってきた鋏を斬り落とし、続いて節を斬っていく
もう完全に触肢はなくなったようだな
サソリのブサモンを壁に追い詰め、トドメをさそうとする
「サソリって食用もあるらしいぜ。俺は食いたいと思わないけど」
『ヒ、ヒギャァァァァ・・・』
ブサイクな顔をさらに歪ませ、虫なのに冷や汗までかいている
すると膝をついて頭を地面にくっつけながら叫び始めた
『ゆ、ゆゆゆゆ許してください!!ちょっと、ちょっと調子にのってしまっただけなんです!!二度とこんなことしません!!反省しています!!』
目をつぶりながらそう懇願している姿にかた眉をひそめる
刀を構えたまま問う
「・・・本当にこんなこと二度としないか?」
『はい!!神に誓って!!』
「・・・」
刀を鞘にしまう。鍔が鞘の淵に当たる音を聞いて、仕事が終わった体勢に戻した
反省してるなら許してやろう
あーあ、こういうところが駄目なんだろうな。またアマイマスクに何か言われてしまう
サソリの怪人が俺が刀を戻し、完全にトドメを刺す気がないと知ったら顔を上げ
『あ、ありがとうございます!!ありがとうございます!!』
「わかったらもう行けよ。二度とこんなことするんじゃねーぞ」
『・・・なぁーんて言うと思ったか!!弟よ行け!!』
『あいよ兄ちゃん!』
「!?」
足元からか細い高い声が聞こえたと思ったら、通常サイズのサソリがいた
気づいたときにはもう遅く、刀を抜くより速くくるぶしの斜め上あたりを刺してきた
溶けた鉄を流し込まれたのかと思った
だけど、立てないほどではない
すぐに刀を持ち替えようとしたとき
「・・・!?!???」
サソリが増えた
いや、増えたわけじゃない。俺がそう見えてるだけだ
これは目がかすんでいる
何回も頭を揺らされたような頭痛と気持ち悪さもきた
もう立っていられず、その場に膝をつき、続いて倒れこむように尻餅もついてしまった
手足が、痛い。電気を流されたようだ
痙攣したようにビクビクと動く
なんとか立とうとしてみるも、力が入らない
そしていつのまか俺のほうが壁に追い詰められていた
汗もでて、服がベットリとくっついている
「ク・・・ソ・・・」
『サッササーーー!!俺たちは兄弟だったのだ!!油断したな軍服貴公子!!』
分身しているように見えるサソリをにらめつける
こうしてもどうにもならないことはわかっているのだが
応援を呼ぼうにも手がシビれてるので動かせない
虎、ということで誰かきてくれる可能性も低いだろう
でもこれは俺のせいだ。油断してたし、許してしまった
完全に自業自得
下唇は噛みながら目をつぶった
「やれやれ、無様な姿だな名無しさん」
「・・・る、せぇ・・・」
何がおきたのかと思ったら、アマイマスクが怪人を背にむけ俺を見ながらサソリの尻尾を片腕で止めていた
おそらく何かの撮影帰りだったんだろう
嫌味を言われたが、それも大人しく聞き入るしかない
「しょうがないから僕が倒そう。さぁ覚悟し・・・。・・・!!!!???」
怪人のほうへ振り返るとアマイマスクは幽霊にでも会ったような驚愕の表情をして、汗が噴出している
ブサモンだからだろう
体が震えている
「お、おい名無しさんがんばって立ち上がるんだ!!僕にはこいつに勝てない!!がんばってくれ!!」
そんな肩をつかまれても立ち上がれる気がしない
だんだん胃から何かあがってきている気持ち悪さに踏ん張っているだけでも辛いというのに
『今のうちに逃げるぞ弟よ!!』
『わかったよ兄ちゃん!』
「!?。待て!逃がすか!!」
追いかけようと、左足に力をいれて右足を前にだした瞬間
「ウエッ・・・エエエっ!!!」
「名無しさん!?」
最悪だ。その場に吐いてしまった
吐いたあとの特有の喉の熱さと、口のなかの酸っぱさがまたしても気持ち悪い
頭痛もさっきよりもひどくなっている
頭蓋骨を直接たたきつけられているようだ
黒い沼に沈んだように体が重い
「ゲホッゲホ・・・オエェッ・・・」
出し切りたくても出せないためえづくしかない
駄目だ。気持ち悪い、痛い、辛い
意識が黒く染められる
最後にわかったのは
肩甲骨と膝裏に腕を回されたあと、上へ持ち上げられる
いわゆるお姫様抱っこというやつだ
だけど今は何も言えず、アマイマスクに身をあずけることしかできなかった
最後の節は少し膨らんで曲がり、針のようなものが
その針には流れに沿うように紫色の液体がうっすらとつたって、重力通りに地面へ落ちた
頭のほうから長く伸びている鋏をこちらへジリジリと詰め寄って喋る
『サーサササササ!このサソリマンに逆らう気か?命知らずなやつだ!!』
そう。人間より一回り大きいサソリ型の怪人
災害レベル虎なのでそこまで強くない
ただ、このサソリは少し顔が人間風だ
鼻は豚のように少し上に上がっており、唇はたらこのように厚い
目を何ヶ月も液晶から発せられるライトに当て続けたように充血している
いわゆる、ブサモンの類だ
アマイマスクなら絶対発狂するんだろうな、と思いながら刀を振るう
まず詰め寄ってきた鋏を斬り落とし、続いて節を斬っていく
もう完全に触肢はなくなったようだな
サソリのブサモンを壁に追い詰め、トドメをさそうとする
「サソリって食用もあるらしいぜ。俺は食いたいと思わないけど」
『ヒ、ヒギャァァァァ・・・』
ブサイクな顔をさらに歪ませ、虫なのに冷や汗までかいている
すると膝をついて頭を地面にくっつけながら叫び始めた
『ゆ、ゆゆゆゆ許してください!!ちょっと、ちょっと調子にのってしまっただけなんです!!二度とこんなことしません!!反省しています!!』
目をつぶりながらそう懇願している姿にかた眉をひそめる
刀を構えたまま問う
「・・・本当にこんなこと二度としないか?」
『はい!!神に誓って!!』
「・・・」
刀を鞘にしまう。鍔が鞘の淵に当たる音を聞いて、仕事が終わった体勢に戻した
反省してるなら許してやろう
あーあ、こういうところが駄目なんだろうな。またアマイマスクに何か言われてしまう
サソリの怪人が俺が刀を戻し、完全にトドメを刺す気がないと知ったら顔を上げ
『あ、ありがとうございます!!ありがとうございます!!』
「わかったらもう行けよ。二度とこんなことするんじゃねーぞ」
『・・・なぁーんて言うと思ったか!!弟よ行け!!』
『あいよ兄ちゃん!』
「!?」
足元からか細い高い声が聞こえたと思ったら、通常サイズのサソリがいた
気づいたときにはもう遅く、刀を抜くより速くくるぶしの斜め上あたりを刺してきた
溶けた鉄を流し込まれたのかと思った
だけど、立てないほどではない
すぐに刀を持ち替えようとしたとき
「・・・!?!???」
サソリが増えた
いや、増えたわけじゃない。俺がそう見えてるだけだ
これは目がかすんでいる
何回も頭を揺らされたような頭痛と気持ち悪さもきた
もう立っていられず、その場に膝をつき、続いて倒れこむように尻餅もついてしまった
手足が、痛い。電気を流されたようだ
痙攣したようにビクビクと動く
なんとか立とうとしてみるも、力が入らない
そしていつのまか俺のほうが壁に追い詰められていた
汗もでて、服がベットリとくっついている
「ク・・・ソ・・・」
『サッササーーー!!俺たちは兄弟だったのだ!!油断したな軍服貴公子!!』
分身しているように見えるサソリをにらめつける
こうしてもどうにもならないことはわかっているのだが
応援を呼ぼうにも手がシビれてるので動かせない
虎、ということで誰かきてくれる可能性も低いだろう
でもこれは俺のせいだ。油断してたし、許してしまった
完全に自業自得
下唇は噛みながら目をつぶった
「やれやれ、無様な姿だな名無しさん」
「・・・る、せぇ・・・」
何がおきたのかと思ったら、アマイマスクが怪人を背にむけ俺を見ながらサソリの尻尾を片腕で止めていた
おそらく何かの撮影帰りだったんだろう
嫌味を言われたが、それも大人しく聞き入るしかない
「しょうがないから僕が倒そう。さぁ覚悟し・・・。・・・!!!!???」
怪人のほうへ振り返るとアマイマスクは幽霊にでも会ったような驚愕の表情をして、汗が噴出している
ブサモンだからだろう
体が震えている
「お、おい名無しさんがんばって立ち上がるんだ!!僕にはこいつに勝てない!!がんばってくれ!!」
そんな肩をつかまれても立ち上がれる気がしない
だんだん胃から何かあがってきている気持ち悪さに踏ん張っているだけでも辛いというのに
『今のうちに逃げるぞ弟よ!!』
『わかったよ兄ちゃん!』
「!?。待て!逃がすか!!」
追いかけようと、左足に力をいれて右足を前にだした瞬間
「ウエッ・・・エエエっ!!!」
「名無しさん!?」
最悪だ。その場に吐いてしまった
吐いたあとの特有の喉の熱さと、口のなかの酸っぱさがまたしても気持ち悪い
頭痛もさっきよりもひどくなっている
頭蓋骨を直接たたきつけられているようだ
黒い沼に沈んだように体が重い
「ゲホッゲホ・・・オエェッ・・・」
出し切りたくても出せないためえづくしかない
駄目だ。気持ち悪い、痛い、辛い
意識が黒く染められる
最後にわかったのは
肩甲骨と膝裏に腕を回されたあと、上へ持ち上げられる
いわゆるお姫様抱っこというやつだ
だけど今は何も言えず、アマイマスクに身をあずけることしかできなかった
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