朝日が目にめっちゃしみて痛い痛い……いてぇって!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一歩。また一歩と
まるで足枷でもはめられたような足取りで進む
地面はコンクリートではなく、土で柔らかいので余計に体力を奪われていく
体力は人並み以上にはあるほうなんだが
いつまでたってもたどり着かない道のりに絶望するしかない
目の前の背中だって、もうずいぶん先にある
「おーい名無しさんー。早くしろよー」
「・・・もう2時間以上歩いてるっていうのに何でお前はそんなに元気なんだ?スティンガー」
でかい籠を背負いながらまた一歩
ちなみにこの籠の中身はカラッポだ
しかし、重い
これは俺が体力がないんじゃなくて昨日の寝た時間が悪かった
どうして俺がこんな山奥でスティンガーと籠を背負いながら歩いているのか話してもいいか
「いつも名無しさんに飯作ってもらってばっかだからさ、今度俺が名無しさんに飯作ってやるよ」
スティンガーにそう言われたのを思い出す
お前料理なんてできんのか、と思ったがせっかくの好意を断るわけにはいかなかったのでお礼を言って予定を決めた
そしてまさかその日の3時に来るとは誰が思うだろうか
ちなみにPMじゃないぞ。AMだ
「よー、名無しさん。さっそく行こうぜ!」
「・・・は?どこに」
そんな朝・・・深夜といってもおかしくない時間に帽子を被ってクワ持って籠背負って何するつもりなんだ
俺はこのときすごく不機嫌だったと思う
仕方ない
昨日はヒーロー活動やって報告書書いて、またまた帰り道怪人がでてしまったのでさっきと同じことをした
そして家に帰り課題をやって・・・としていたら寝るのが12時すぎになってしまった
こういうとき一人暮らしって辛いものだ
ということで、寝不足な俺にもかかわらずいつものテンションでワクワクしているスティンガー
半ば強制的にこんな山奥につれていかれ2時間以上歩かされているわけだ
理由はなんとなく予想はついてるんだが
「さぁ!!ここに素晴らしいタケノコがあるから掘ろう!!」
ほらな、やっぱり
そんな体力どこにあるっていうんだ
スティンガーもう掘ってるし
すごいな。まるで土が踊っているような手さばき
ヒーローやめてタケノコ屋さんになったらどうだ
だけど友人がヒーローやめるのはやっぱ寂しいわ
「名無しさん腰がはいってねぇぞ!!」
「・・・へい」
ここでいつもみたいに言い返せないのは疲れてるからとお腹がすごく空いてるからだ
昨日の夜から何も食っていません
だって疲れてたし
もうこの土がチョコチップに見えるぐらいにはやばい。おいしそうなんだが
それぐらいやばいレベル
早く俺に美味しいタケノコ料理頼む・・・
一時間ぐらいタケノコ掘って、重い籠を背負いながらまた二時間山を下りた
行きよりも帰りのほうが辛いとかどういうことだ
タケノコとりすぎだろ
それで3キロぐらいはありそうな籠を背負っているのに、なんでスティンガーは鼻歌歌いながら歩けるんだよ
俺んちへむかっているとコンビニが
まぁ普段通ってる道だから当たり前みたいに通っていたが、この時ほどこのコンビニに対して感謝したことはなかった
確かポッケに百五十円入ってたはず
ドロだらけの格好でタケノコ背負っているという変人スタイルだが、この際どうでもいい
早くお腹に何かいれたい
「スティンガー・・・ちょっと飯買ってくる」
「駄目だ」
「え」
肩をつかまれた
え、今駄目って言ったか?幻聴かな
だって俺の腹の音さっきから聞こえてただろ
「美味しいタケノコの前に何か腹にいれちゃ駄目だ」
「そろそろ死にそうなんだけど」
「がんばれ」
腕をつかまれ引っ張られる
これほどまでに深い絶望に落とされたのは初めてかもしれない
目の前にあるのに行けない。そんな地獄あるだろうか
段々コンビニが遠のいていく
必死に手を伸ばすが届くはずがなかった
「いやああああああああ!!!」
「ハッハー!楽しみにしてろよ名無しさん!!」
まるで足枷でもはめられたような足取りで進む
地面はコンクリートではなく、土で柔らかいので余計に体力を奪われていく
体力は人並み以上にはあるほうなんだが
いつまでたってもたどり着かない道のりに絶望するしかない
目の前の背中だって、もうずいぶん先にある
「おーい名無しさんー。早くしろよー」
「・・・もう2時間以上歩いてるっていうのに何でお前はそんなに元気なんだ?スティンガー」
でかい籠を背負いながらまた一歩
ちなみにこの籠の中身はカラッポだ
しかし、重い
これは俺が体力がないんじゃなくて昨日の寝た時間が悪かった
どうして俺がこんな山奥でスティンガーと籠を背負いながら歩いているのか話してもいいか
「いつも名無しさんに飯作ってもらってばっかだからさ、今度俺が名無しさんに飯作ってやるよ」
スティンガーにそう言われたのを思い出す
お前料理なんてできんのか、と思ったがせっかくの好意を断るわけにはいかなかったのでお礼を言って予定を決めた
そしてまさかその日の3時に来るとは誰が思うだろうか
ちなみにPMじゃないぞ。AMだ
「よー、名無しさん。さっそく行こうぜ!」
「・・・は?どこに」
そんな朝・・・深夜といってもおかしくない時間に帽子を被ってクワ持って籠背負って何するつもりなんだ
俺はこのときすごく不機嫌だったと思う
仕方ない
昨日はヒーロー活動やって報告書書いて、またまた帰り道怪人がでてしまったのでさっきと同じことをした
そして家に帰り課題をやって・・・としていたら寝るのが12時すぎになってしまった
こういうとき一人暮らしって辛いものだ
ということで、寝不足な俺にもかかわらずいつものテンションでワクワクしているスティンガー
半ば強制的にこんな山奥につれていかれ2時間以上歩かされているわけだ
理由はなんとなく予想はついてるんだが
「さぁ!!ここに素晴らしいタケノコがあるから掘ろう!!」
ほらな、やっぱり
そんな体力どこにあるっていうんだ
スティンガーもう掘ってるし
すごいな。まるで土が踊っているような手さばき
ヒーローやめてタケノコ屋さんになったらどうだ
だけど友人がヒーローやめるのはやっぱ寂しいわ
「名無しさん腰がはいってねぇぞ!!」
「・・・へい」
ここでいつもみたいに言い返せないのは疲れてるからとお腹がすごく空いてるからだ
昨日の夜から何も食っていません
だって疲れてたし
もうこの土がチョコチップに見えるぐらいにはやばい。おいしそうなんだが
それぐらいやばいレベル
早く俺に美味しいタケノコ料理頼む・・・
一時間ぐらいタケノコ掘って、重い籠を背負いながらまた二時間山を下りた
行きよりも帰りのほうが辛いとかどういうことだ
タケノコとりすぎだろ
それで3キロぐらいはありそうな籠を背負っているのに、なんでスティンガーは鼻歌歌いながら歩けるんだよ
俺んちへむかっているとコンビニが
まぁ普段通ってる道だから当たり前みたいに通っていたが、この時ほどこのコンビニに対して感謝したことはなかった
確かポッケに百五十円入ってたはず
ドロだらけの格好でタケノコ背負っているという変人スタイルだが、この際どうでもいい
早くお腹に何かいれたい
「スティンガー・・・ちょっと飯買ってくる」
「駄目だ」
「え」
肩をつかまれた
え、今駄目って言ったか?幻聴かな
だって俺の腹の音さっきから聞こえてただろ
「美味しいタケノコの前に何か腹にいれちゃ駄目だ」
「そろそろ死にそうなんだけど」
「がんばれ」
腕をつかまれ引っ張られる
これほどまでに深い絶望に落とされたのは初めてかもしれない
目の前にあるのに行けない。そんな地獄あるだろうか
段々コンビニが遠のいていく
必死に手を伸ばすが届くはずがなかった
「いやああああああああ!!!」
「ハッハー!楽しみにしてろよ名無しさん!!」
1/2ページ