名無しさんと話せる時間が増えた
俺の体調も回復しているようだな


「よー、ボロス来たぜ」

「名無しさんか。珍しい時間に来たな。待ちくたびれたぞ」

「悪い。学校で用事あってさ」


学校というものは半日もあるのか
長い。長すぎる
俺が完全な状態であったら滅ぼしてやるのに
それほどまでに名無しさんといれる時間が嬉しい
名無しさんの顔が見れる日もそう遠くはないだろうしな


ケガの調子を聞かれたが悪いと答えておこう
嘘ではない
軽く指しか動かせない
回復には向かってるがな


「まぁだけどさ、完治したら一緒に飯食う約束したし。それまではそばにいるよ」

「そう、だな」


その約束は、おそらく叶わないだろう
俺は回復が終わって名無しさんを一目見れたら死ぬつもりだ
もう生きていても何もないのだから
でも、名無しさんとの飯行きたい気持ちはある
だけど俺は宇宙人なのだから


「それよりも、今日の話はなんだ？」

「んー･･･そろそろネタギレなんだよなぁ」


死ぬ前にたくさん話を聞いておきたい
そしてあっちへ行ったらこの話をあいつらにも話してやろうではないか
きっと、あいつらも喜ぶ


「これ、お気に入りの話なんだけどさ。題名は･･･







さいきょうのおとこのはなし