泣いたっていいじゃない
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人々の不安を取り除くためにもヒーローというものは常にタフで力強くそして美しく速やかにそして鮮やかに悪を排除できる存在ではなくてはなりません
いつのことだが、アマイマスクが言ってたことだ。確かに、その通りだと思う。・・・一部を除いて
ヒーローは遅れてやってくるというものはよく言うものだ。それが許されるのは漫画の中だけだ
誰よりもいち早く悪を排除しなきゃいけないのが現実だ
「クッ・・・ソ!!」
いつものように怪人退治をしている。いや、いつものようにはちょっと違うかもしれない
この怪人は俺が苦手なタイプだ。ダイヤモンド並の強度の皮膚を持っている
こういう怪人は、銃でも弾が通らないし刀でも中々斬れない
一番戦いたくないタイプの怪人だ
あと、一人のちょい太った市民が逃げ遅れたのでその人を庇いながらの戦闘となる
その人は気を失っているので、自力で逃げてもらうのも無理だ
ヒーロー協会に応援要請したけどまだかよ・・・!!
「あ」
キィン!と刀がはじかれる。やばい
デジャウ゛を感じて目をとじてしまう。これは俺のくせなんだろう。やばいと思ったら目をとじてしまうのは
衝撃がこない。そろりと目をあけてみると
「よう、大丈夫か名無しさん」
「サイタマ・・・!」
怪人が振り下ろした拳を止めるサイタマ。普通に止めてるけど、すごい威力のパンチだったと思うんだけど
「ここは俺がやっとくから、名無しさんはそいつ連れてってやれ」
「おう!」
市民をおんぶし、走る。重いな・・・と思うがこの人がケガしないことが第一優先なのでがんばる。右手が胸にあたってるが気にしてらんねぇ
ビルの角をまがるとこの人の知り合いっぽい人が何人かいた
「あ、カズキ!!」
「おい大丈夫かよ!?」
「ウーン・・・ハッ!?」
「よかったー目さましたな!!」
この人はカズキというらしい。よかった、ケガもなさそうだ
おんぶしてたのを降ろす。もう怪人もサイタマが倒してるから大丈夫だろう
今日もヒーローとしての仕事が無事完了できてよかった、と安堵した
「怪人倒してくれたのはありがたいんだけどよー。困るんだよな」
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