あれから結構サイタマの家に行くことが多くなった
一人暮らしの術を教えてもらいにいったり
どうやらこの男は本当に俺の秘密を誰にも喋ってないらしい
今日も平和に過ごせてるのがその証拠だ
最初の印象と違って、いい奴と最近は思う


問題なのは、サイタマと一緒に住んでいるというこの男だ
期待のルーキーと話題のS級のジェノス
最初は先生に何の用だ、そんな失礼なことを言うな、などとケンカを売られていた
でも最近は、違う


「あいかわらず細いな。きちんと三食食べているのか？」
「隈があるぞ。疲れているのか？しっかり早寝はしたほうがいい」
「少し咳きをしてぎるな。ちょっと待ってろ。風邪薬はたしかここに･･･」


「お前は俺のお母さんか!!」

「名無しさんを産んだおぼえはないぞ」


くっそなんだコイツ!!なんですっげぇ過保護なんだよ!!!
自分の健康管理ぐらい自分でできるっつうの!!
そして意外にノリいいなちくしょう!!


年上の人には大抵敬語を使ってる俺だが
ジェノスには無理だ
お母さんしてくるしな
それと年も近いからもある。ジェノスもそういうのは気にしてないみたいだからいいんだろう


「そろそろ晩飯じゃん。名無しさん食ってけよ」

「え、悪いからいいよ」

「この前昼食ごちそうになったし」

「じゃあ･･･お言葉に甘えるわ」

「よし、ジェノスー!飯の用意頼む」

「はい先生!!」


ジェノスの過保護に疲れる俺
なんなんだろうな、俺ってそんなにガキっぽいか？
なんでそんなに世話焼いてくるんだ･･･