心配なだけ。君を守りたいんだ
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※ヤンデレ注意
やけに後ろから視線を感じる
運が悪いことに今日は月は曇り辺りは真っ暗に近かった
月は出てはいないが星は散らばり綺麗なのが皮肉そうである
ここは気づいていないフリをして家まで帰るのが得策なのか、それとも正体を暴くのか
そろそろ我慢の限界であった私は思い切って後者を選ぶことにした
足を止めその場に留まると後ろの人物も同じようにその場へと留まる
まるで私の影と同じように動くのだ
後ろを振り返り、誰もいない道へと叫ぶ
「ちょっと!!いい加減にしてください!!」
返事はない
私の声は先の見えない道路へと吸収されていくようであった
それでも構わず話しかける
「通報しますよ!?」
それでも返事は無い
私はポケットから携帯を取り出す
すると、十メートルほど後ろに設置されている電信柱から人影が出てきた
茶褐色に似たロングコートに暗闇でも目立つ赤い瞳を確認できて、私はようやく携帯をポケットにしまった
こちらへ歩み寄ってくる人の顔は眉間に皺を寄せ納得のいかない顔をしている
「たく・・・通報はねーだろ、名無しさん」
「いや普通にストーカーは通報レベルですよゾンビマンさん」
いくらプロヒーローでありS級であったとしても犯罪は犯罪であろう
どうしてS級ヒーローが私なんぞの一般市民に付きまとっているのか、それはゾンビマンさんだけしか知らない
最初の出会いは私がゾンビマンさんに助けてもらった気がするが・・・はっきりとした記憶はこういう迷惑行為により消されてしまっている
「俺はお前が心配なんだよ。こんな暗くて人通りの少ない道を女一人・・・好きな女を歩かせるわけにはいかねーだろ」
「とっても嬉しくないです。大体仕事だから仕方ないじゃないですか」
「一緒に帰ろうとすると嫌がるし・・・」
「当たり前じゃないですか!!目立ちますし・・・!!」
「だから後ろから見守るしかないだろ」
「それもやめて、付きまとうのやめてください!!」
中々言葉が通じない人だ
帰り道どころか、職場まで特定されてしまっているのである
ある日、仕事が終わり帰ろうとしたらゾンビマンさんが待ちうけていたときは思わず叫び助けを求めてしまった
近所の人には注意され、上司には怒られ・・・理不尽すぎる
まだ家が特定されていないことが不幸中の幸いと言うか、何と言うか
さすがに家を知られたら通報しよう。慈悲はない
「はぁ・・・もうすぐ家ですから帰ってください」
「けどよ」
「あーもう帰れ!!」
と、強くゾンビマンさんへ言おうとしたら近くで破壊音
肩が跳ね、音のしたほうへ振り返ると塀が粉々にされたのが目に入った
固い、コンクリートであるはずなのに砂になっている
そしてキンキンとする甲高い声
『ウケケケケ!こんなところに人間がいるとはラッキーだ!まず貴様たちが俺の第一の犠牲者だ!!』
手は石になっており身体はごつごつとした血管が丸見えだ
どこからどう見ても人間ではない。人間ではない何か。つまり怪人である
思わず反射的にゾンビマンさんの後ろへと隠れてしまった
「ほらな、こういうこともあるから一人で帰るなって言ってる・・・だろ!!」
懐から斧を取り出しゾンビマンさんが駆け出した
あぁなんてこった怪人に出くわすなんて
これでは今後一人で帰らしてくれないかもしれない
自分の服をギュッと握り締めた
今心配しているのはそんな心配ではない。認めたくはないがゾンビマンさんの心配だ
いくらS級ヒーローでも人間は人間だ
だから、
「頑張れゾンビマンさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!?!?!?!」
突如の炎の塊。それは怪人の後ろからであった
その炎は怪人へと向かっていたゾンビマンさんもろとも燃やし尽くしていた
唖然。その一言に尽きる
バックを落としたことにも気づかないでいると火柱も気にせずこちらへ来る人物が
「ご無事ですか名無しさんさん」
「ジェ・・・ジェノス君!?」
ジェノス君がいつも通りの、何もなかったかのように歩み寄ってきた
「おいこらテメェ」
「チッ生きていたのか。燃やし尽くしたつもりだったんだがな」
焦げ臭いのと共に戻ってきたのは当然ゾンビマンさんである
怪人は形を保ったまま炭となっていた
ジェノス君は不機嫌なことを隠さず舌打ちも盛大にした
一気にこの場の空気だけが圧がかかる
あぁ重苦しい
空気を軽くしようと、私が無理やり二人の間に入り笑顔を作る
「ジェノス君助けてくれてありがとうね!?助かったよ!」
「いえ。当然のことをしたまでです。この役立たずは本当役立たずなのに名無しさんさんに付きまとっているとは・・・消しましょう」
「やってみろよ。博士に連絡しとけよ?今から壊れますってな」
あぁやっぱり無理です
こっそりと二人の間から離れる
ジェノス君はいい子なのだがどうも周りと関係が上手くいかないみたいで喧嘩ばかりなのだそう
もう少し協調性が取れればなぁ・・・
助けてもらっといてお礼は一言しか言ってないが、ここは大人しく帰らせてもらおう
ごめんね、二人とも
今日も無事お家へ安全に帰れました
やけに後ろから視線を感じる
運が悪いことに今日は月は曇り辺りは真っ暗に近かった
月は出てはいないが星は散らばり綺麗なのが皮肉そうである
ここは気づいていないフリをして家まで帰るのが得策なのか、それとも正体を暴くのか
そろそろ我慢の限界であった私は思い切って後者を選ぶことにした
足を止めその場に留まると後ろの人物も同じようにその場へと留まる
まるで私の影と同じように動くのだ
後ろを振り返り、誰もいない道へと叫ぶ
「ちょっと!!いい加減にしてください!!」
返事はない
私の声は先の見えない道路へと吸収されていくようであった
それでも構わず話しかける
「通報しますよ!?」
それでも返事は無い
私はポケットから携帯を取り出す
すると、十メートルほど後ろに設置されている電信柱から人影が出てきた
茶褐色に似たロングコートに暗闇でも目立つ赤い瞳を確認できて、私はようやく携帯をポケットにしまった
こちらへ歩み寄ってくる人の顔は眉間に皺を寄せ納得のいかない顔をしている
「たく・・・通報はねーだろ、名無しさん」
「いや普通にストーカーは通報レベルですよゾンビマンさん」
いくらプロヒーローでありS級であったとしても犯罪は犯罪であろう
どうしてS級ヒーローが私なんぞの一般市民に付きまとっているのか、それはゾンビマンさんだけしか知らない
最初の出会いは私がゾンビマンさんに助けてもらった気がするが・・・はっきりとした記憶はこういう迷惑行為により消されてしまっている
「俺はお前が心配なんだよ。こんな暗くて人通りの少ない道を女一人・・・好きな女を歩かせるわけにはいかねーだろ」
「とっても嬉しくないです。大体仕事だから仕方ないじゃないですか」
「一緒に帰ろうとすると嫌がるし・・・」
「当たり前じゃないですか!!目立ちますし・・・!!」
「だから後ろから見守るしかないだろ」
「それもやめて、付きまとうのやめてください!!」
中々言葉が通じない人だ
帰り道どころか、職場まで特定されてしまっているのである
ある日、仕事が終わり帰ろうとしたらゾンビマンさんが待ちうけていたときは思わず叫び助けを求めてしまった
近所の人には注意され、上司には怒られ・・・理不尽すぎる
まだ家が特定されていないことが不幸中の幸いと言うか、何と言うか
さすがに家を知られたら通報しよう。慈悲はない
「はぁ・・・もうすぐ家ですから帰ってください」
「けどよ」
「あーもう帰れ!!」
と、強くゾンビマンさんへ言おうとしたら近くで破壊音
肩が跳ね、音のしたほうへ振り返ると塀が粉々にされたのが目に入った
固い、コンクリートであるはずなのに砂になっている
そしてキンキンとする甲高い声
『ウケケケケ!こんなところに人間がいるとはラッキーだ!まず貴様たちが俺の第一の犠牲者だ!!』
手は石になっており身体はごつごつとした血管が丸見えだ
どこからどう見ても人間ではない。人間ではない何か。つまり怪人である
思わず反射的にゾンビマンさんの後ろへと隠れてしまった
「ほらな、こういうこともあるから一人で帰るなって言ってる・・・だろ!!」
懐から斧を取り出しゾンビマンさんが駆け出した
あぁなんてこった怪人に出くわすなんて
これでは今後一人で帰らしてくれないかもしれない
自分の服をギュッと握り締めた
今心配しているのはそんな心配ではない。認めたくはないがゾンビマンさんの心配だ
いくらS級ヒーローでも人間は人間だ
だから、
「頑張れゾンビマンさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!?!?!?!」
突如の炎の塊。それは怪人の後ろからであった
その炎は怪人へと向かっていたゾンビマンさんもろとも燃やし尽くしていた
唖然。その一言に尽きる
バックを落としたことにも気づかないでいると火柱も気にせずこちらへ来る人物が
「ご無事ですか名無しさんさん」
「ジェ・・・ジェノス君!?」
ジェノス君がいつも通りの、何もなかったかのように歩み寄ってきた
「おいこらテメェ」
「チッ生きていたのか。燃やし尽くしたつもりだったんだがな」
焦げ臭いのと共に戻ってきたのは当然ゾンビマンさんである
怪人は形を保ったまま炭となっていた
ジェノス君は不機嫌なことを隠さず舌打ちも盛大にした
一気にこの場の空気だけが圧がかかる
あぁ重苦しい
空気を軽くしようと、私が無理やり二人の間に入り笑顔を作る
「ジェノス君助けてくれてありがとうね!?助かったよ!」
「いえ。当然のことをしたまでです。この役立たずは本当役立たずなのに名無しさんさんに付きまとっているとは・・・消しましょう」
「やってみろよ。博士に連絡しとけよ?今から壊れますってな」
あぁやっぱり無理です
こっそりと二人の間から離れる
ジェノス君はいい子なのだがどうも周りと関係が上手くいかないみたいで喧嘩ばかりなのだそう
もう少し協調性が取れればなぁ・・・
助けてもらっといてお礼は一言しか言ってないが、ここは大人しく帰らせてもらおう
ごめんね、二人とも
今日も無事お家へ安全に帰れました
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