僕と一緒になったらずっと傍にいられるね
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※ヤンデレ注意
「化け物だな」
そう世間で日の光が狭い場所で言われているのは知っていた
人より血が通っていない顔。色素が働いていなく血管が丸見えな赤い目
そして何より、人間が失って困るものが再生されるこの身体
目玉を突かれたって、腕が吹っ飛ばされたって、脚が折れたって時間があれば元通り
それを生かしヒーローとなったが、ヒーローと呼ぶか、化け物と呼ぶかは人それぞれであった
世間の評価なんてそれほど気にしていない
怪人が倒されて今日もベッドで寝れるならそれでいいんだ
自分の中で、周りと比べると正義感がないのもわかっていた
だから世間の目なんて気にしなかったのだ
でもただ一人にだけの目を気にしていた
「ゾンビマンさん」
名無しさんとはひょんなことから出会い、ひょんなことから仲良くなり、いつのまにか大切で守りたい存在になっていた
隣で笑う名無しさんに、自分は名無しさんが笑っていける世界を守らないと、と思った
ヒーローとしての自分も、化け物としての自分も名無しさんは受け入れてくれた
ずっとこんな時間が続けばいいのに。
よくありがちな言葉。成る程、こんなありえない事を言いたくなる気持ちが理解できる
作られた身体でこんなことを望むのは馬鹿だとわかっていながら
気づいたのは小さなことから
いつも通り名無しさんが隣にいて何でもない話をしている
人生で必要のない話のようで実は人生で大切な、そんな話だ
さらり、と風と一緒に名無しさんの髪が流れる
その姿を見て思った
「髪、伸びたな」
「そう?」
思えば髪が長くなっただけではない
笑い方が少しおとなしくなったり、考え方が先を見据えていたり
成長しているのだ。名無しさんは。
可愛いから綺麗へと成長していく名無しさん
それに比べて自分はどうだろう
どこも成長していにどころか、髪の毛や爪も伸びていない
自分は何一つ成長していない
名無しさんはどんどん成長していくのだ
今こうして歩いていてもそのうち人の手を借りないと歩けなくなる日があるだろう
皺くちゃの顔で笑う日がくるだろう
そしていつかは身体の衰えに勝てず、死んでいってしまう
何も変わらない自分を置いていって
そのことに恐怖を覚えた
名無しさんはどんどん綺麗になっていって人間として成長していくというのに、自分は化け物止まりのまま名無しさんを見送るのか
いやだ、そんなこと
長い、長い人生の中で唯一守りたいと本気で思った。ずっと傍にいてほしいと思った。隣で笑ってて欲しいと思った
やはり人間の隣に、化け物なんていてはいけなかったのだ
「愛があれば大丈夫」だなんて言葉笑ってしまう
大丈夫なのは大丈夫だったから言える事で、では大丈夫の先はどうなるというんだ?
化け物の隣には、やはり、化け物しかいないのか
・・・そうして、俺は名無しさんを
「化け物だな」
そう世間で日の光が狭い場所で言われているのは知っていた
人より血が通っていない顔。色素が働いていなく血管が丸見えな赤い目
そして何より、人間が失って困るものが再生されるこの身体
目玉を突かれたって、腕が吹っ飛ばされたって、脚が折れたって時間があれば元通り
それを生かしヒーローとなったが、ヒーローと呼ぶか、化け物と呼ぶかは人それぞれであった
世間の評価なんてそれほど気にしていない
怪人が倒されて今日もベッドで寝れるならそれでいいんだ
自分の中で、周りと比べると正義感がないのもわかっていた
だから世間の目なんて気にしなかったのだ
でもただ一人にだけの目を気にしていた
「ゾンビマンさん」
名無しさんとはひょんなことから出会い、ひょんなことから仲良くなり、いつのまにか大切で守りたい存在になっていた
隣で笑う名無しさんに、自分は名無しさんが笑っていける世界を守らないと、と思った
ヒーローとしての自分も、化け物としての自分も名無しさんは受け入れてくれた
ずっとこんな時間が続けばいいのに。
よくありがちな言葉。成る程、こんなありえない事を言いたくなる気持ちが理解できる
作られた身体でこんなことを望むのは馬鹿だとわかっていながら
気づいたのは小さなことから
いつも通り名無しさんが隣にいて何でもない話をしている
人生で必要のない話のようで実は人生で大切な、そんな話だ
さらり、と風と一緒に名無しさんの髪が流れる
その姿を見て思った
「髪、伸びたな」
「そう?」
思えば髪が長くなっただけではない
笑い方が少しおとなしくなったり、考え方が先を見据えていたり
成長しているのだ。名無しさんは。
可愛いから綺麗へと成長していく名無しさん
それに比べて自分はどうだろう
どこも成長していにどころか、髪の毛や爪も伸びていない
自分は何一つ成長していない
名無しさんはどんどん成長していくのだ
今こうして歩いていてもそのうち人の手を借りないと歩けなくなる日があるだろう
皺くちゃの顔で笑う日がくるだろう
そしていつかは身体の衰えに勝てず、死んでいってしまう
何も変わらない自分を置いていって
そのことに恐怖を覚えた
名無しさんはどんどん綺麗になっていって人間として成長していくというのに、自分は化け物止まりのまま名無しさんを見送るのか
いやだ、そんなこと
長い、長い人生の中で唯一守りたいと本気で思った。ずっと傍にいてほしいと思った。隣で笑ってて欲しいと思った
やはり人間の隣に、化け物なんていてはいけなかったのだ
「愛があれば大丈夫」だなんて言葉笑ってしまう
大丈夫なのは大丈夫だったから言える事で、では大丈夫の先はどうなるというんだ?
化け物の隣には、やはり、化け物しかいないのか
・・・そうして、俺は名無しさんを
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