強くても欲しいものが手に入らなきゃ意味がない
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※ヤンデレ注意
名無しさんと暮らし始めてからしばらくが経つ
普段俺は仕事に行き、名無しさんは家でくつろぐ・・・というはたから見たら名無しさんがヒモと思われそうだがあいつは趣味に生活を費やしている
それが名無しさんの人生で、生活で、生きがいならば口出しはしない
命を助けてもらった身だ。しかも居候までさせてもらっている
何も知らない自分に何もかもを教えてくれたのは名無しさんだ
だから名無しさんの人生に寄り添うように俺は生きていければ、と思っていた
だけどそんな人生耐え切れないと知る
気づいてしまったんだ
自分の黒い独占欲に、狂った感情に
それは一緒に買い物に行ったときのことだった
「あ!チャランコ君」
「!!。名無しさんさん!」
俺と話していたが前方に知り合いと思われる男に声をかけていた
先ほどの楽しそうな笑顔は俺に向けられていたのに、あっという間に別の男に向けられる
この男だけじゃない
他にも、他のやつらにもこうやって笑顔を向ける名無しさんが何故だか憎く感じた
俺は名無しさんと誰よりも長い時間を過ごしていると思っている。だから優越感を感じていた
こいつを誰よりも知っているのは俺だけなのだと
けど名無しさんが俺だけに向けてくれた表情なんて一つもなかったのだと知る
俺の命を救ってくれて、必要とされているのだと思った
俺を助けてくれて、何かを一緒にしたいのかと思った
けどあいつにとって俺を救ったことは”趣味”の一環にすぎない
名無しさんは誰にでも特別な感情を持つことなく平等であった
いや、平等にしかみえないのだろう
みんなを同じにしか見えない。だって、強すぎるから
そんな中同じほどの力を持つサイタマが羨ましかった
サイタマの前で、あいつは笑う
俺達弱者には見せないような、心底楽しそうな笑顔を
サイタマにだけみせる表情が羨ましくて妬ましくて
結局弱者は強者に見向きもされないのだと知る
けれど見つけた。見つけれたんだ
強者が弱者を振り向いてくれる方法を
「すまない。少し、変な感じがする」
「変な感じ?何それ」
「頭が回されたようだ。今朝食ったものが出てきそうにもなる」
「え、風邪じゃない」
風邪、というものはよくわからなかった
けどこの風邪、というものになってから名無しさんはずっと俺の傍にいてくれた
布団を敷いてくれて寝ていろ、と
仕事も休んでいいと言われたので名無しさんの言うとおり大人しく布団で寝ることにした
これが風邪、というものなのか
正直に言えば、辛い
経験したことのない身体の異変に驚きとイラつきを覚える
だが脳が上手く働かず寝ていることしか出来ない
そんな中名無しさんは
「大丈夫?ボロス」
常に俺の隣にいて、常に俺だけを見てくれていた
綿のように優しい笑顔を向けてくれた
そんな顔初めて見た
今までそんな表情を誰かにみせたことがあるのだろうか
少なくとも外では見たことがない
だから、この表情は俺だけにしか見せないものだと勘違いしてしまったんだ
それから俺は体調が元に戻った
そして名無しさんはいつもの通り、みんなの知っている名無しさんになってしまった
一度、俺しか知らない名無しさんをみてしまったからそれが俺だけのものになってしまえばいいのに
俺の傍にいる、俺だけの名無しさんだけになってくれれば
名無しさんは弱った俺の傍にずっといてくれた
弱い俺で名無しさんを縛っておけた
何だ、名無しさんを俺だけのものにするのはこんなに単純にできたのか
強かった俺は、弱くなった
名無しさんと暮らし始めてからしばらくが経つ
普段俺は仕事に行き、名無しさんは家でくつろぐ・・・というはたから見たら名無しさんがヒモと思われそうだがあいつは趣味に生活を費やしている
それが名無しさんの人生で、生活で、生きがいならば口出しはしない
命を助けてもらった身だ。しかも居候までさせてもらっている
何も知らない自分に何もかもを教えてくれたのは名無しさんだ
だから名無しさんの人生に寄り添うように俺は生きていければ、と思っていた
だけどそんな人生耐え切れないと知る
気づいてしまったんだ
自分の黒い独占欲に、狂った感情に
それは一緒に買い物に行ったときのことだった
「あ!チャランコ君」
「!!。名無しさんさん!」
俺と話していたが前方に知り合いと思われる男に声をかけていた
先ほどの楽しそうな笑顔は俺に向けられていたのに、あっという間に別の男に向けられる
この男だけじゃない
他にも、他のやつらにもこうやって笑顔を向ける名無しさんが何故だか憎く感じた
俺は名無しさんと誰よりも長い時間を過ごしていると思っている。だから優越感を感じていた
こいつを誰よりも知っているのは俺だけなのだと
けど名無しさんが俺だけに向けてくれた表情なんて一つもなかったのだと知る
俺の命を救ってくれて、必要とされているのだと思った
俺を助けてくれて、何かを一緒にしたいのかと思った
けどあいつにとって俺を救ったことは”趣味”の一環にすぎない
名無しさんは誰にでも特別な感情を持つことなく平等であった
いや、平等にしかみえないのだろう
みんなを同じにしか見えない。だって、強すぎるから
そんな中同じほどの力を持つサイタマが羨ましかった
サイタマの前で、あいつは笑う
俺達弱者には見せないような、心底楽しそうな笑顔を
サイタマにだけみせる表情が羨ましくて妬ましくて
結局弱者は強者に見向きもされないのだと知る
けれど見つけた。見つけれたんだ
強者が弱者を振り向いてくれる方法を
「すまない。少し、変な感じがする」
「変な感じ?何それ」
「頭が回されたようだ。今朝食ったものが出てきそうにもなる」
「え、風邪じゃない」
風邪、というものはよくわからなかった
けどこの風邪、というものになってから名無しさんはずっと俺の傍にいてくれた
布団を敷いてくれて寝ていろ、と
仕事も休んでいいと言われたので名無しさんの言うとおり大人しく布団で寝ることにした
これが風邪、というものなのか
正直に言えば、辛い
経験したことのない身体の異変に驚きとイラつきを覚える
だが脳が上手く働かず寝ていることしか出来ない
そんな中名無しさんは
「大丈夫?ボロス」
常に俺の隣にいて、常に俺だけを見てくれていた
綿のように優しい笑顔を向けてくれた
そんな顔初めて見た
今までそんな表情を誰かにみせたことがあるのだろうか
少なくとも外では見たことがない
だから、この表情は俺だけにしか見せないものだと勘違いしてしまったんだ
それから俺は体調が元に戻った
そして名無しさんはいつもの通り、みんなの知っている名無しさんになってしまった
一度、俺しか知らない名無しさんをみてしまったからそれが俺だけのものになってしまえばいいのに
俺の傍にいる、俺だけの名無しさんだけになってくれれば
名無しさんは弱った俺の傍にずっといてくれた
弱い俺で名無しさんを縛っておけた
何だ、名無しさんを俺だけのものにするのはこんなに単純にできたのか
強かった俺は、弱くなった
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