え?あの男誰だって? お父さんのいとこの妹の彼氏の姉の叔父さんの息子
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「強くなって、誰よりも強くなって名無しさんの嫌なもん全部なくせるようなヒーローになってやるよ」
そう三年前に言われたのを普通の人間なら忘れているだろう
もちろん私だって忘れている
むしろそんなふとした会話をおぼえている人のほうが少ないだろう
そんなちっぽけな約束が、果たされるなんて
就職に成功した私は全力でサイタマにドヤ顔をしたのはおぼえているけどまさかそれを後悔するなんて
まぁ誰だって就職先決まったら喜ぶか
その未来に待ち受ける社畜生活なんて知らずに
まだ学生だった身分の時はやったー勉強からもうるさい両親からも離れることができるぜーと喜んでいたものだが激しく学生時代に戻りたいと思ってるやつは正直に手挙げろ
はい私です
今となっては就職先が見つからず、趣味に生きているサイタマが激しく羨ましい
自由に、奔放に生きているのに多少の憧れがあった
髪はないけど
そんな飄々と風のように生きているサイタマは暇だろうと酒が入ったスーパーの袋片手にインターホンをならした
「新聞なら間に合ってますよ・・・って名無しさんか」
「今なら洗剤もつけるのであがらしてください」
「お前ノるよなぁ」
許可は得てないが遠慮なくズカズカ中へおじゃまする
もう何十回とおじゃましてるから合鍵もらってもいいと思うの
まぁサイタマんちの合鍵あっても嬉しくないけど
さっそくテーブルの上に酒とおつまみを広げ一杯を一気に喉へ流し込む
「くー!!やっぱ飲んでられないとやってられないわ!!」
「しょっぱなからそんな飲んで大丈夫かよ名無しさん」
「だってさー!ほんとムカツクんだよ新しくなった上司がさ!!」
最近新しくなった上司はイヤミもひどいし理不尽な八つ当たりを部下にしてくるのだ
ただでさえ社畜生活でストレスが溜まっているのにこの上司のせいでついに私の何かが切れた
まぁ切れたからといってどうにもなるわけじゃないけど愚痴らないと胃から何かでちゃいそう
こんな聞いてて胸糞悪くなるような話でもサイタマはそうかそうか、とうなずいてくれてる
あぁ。サイタマのこういうところが好きだなぁとアルコールが回った脳でそう思った
「もう、ほんとクソ、こいつ、クソ、何か不慮の事故で入院しちまえ、クソ」
「・・・その上司ってどんな顔してんの?」
「こいつ」
すでにできあがり寸前の私は素直に写真を見せた
「この女性陣を周りにおいて酒飲んでるやつ」
「・・・へぇ」
サイタマはジロジロとその人物を見つめる
私はこの男に対する怒りをずっと呪詛のように悪口を言ってしまう
こうでもしなきゃ生きてられないよほんと
その後も同じように社会へのストレスを吐き出してから千鳥足で家に帰った
「・・・え、どうしたのこの騒ぎ」
「あ、名無しさん先輩聞いてください!!あのですね、部長が」
二日酔いのこともあって不機嫌なのに社内が騒がしくてさらに眉間に皺がよる
後輩に何があったのか聞けば部長が今朝何者かに襲われ重体だと
一応意識はあるが少なくとも四ヶ月は入院
それを聞いてガッツポーズをしてしまったのはこの社内にいるほとんどだろう
後輩も心なしか嬉しそうだし
それでもこの辺で暴漢がでたというのは事件なのでこんなに騒がしいのだと
部長が入院したから、という理由で騒がしいんじゃないというのがあの人がどれだけ嫌われていたのかわかる
とりあえず今日は早めに退勤していいとのこと
それでも怖いのでサイタマに電話して迎えに来てもらった
「ヤバイよね。この辺で暴漢とか」
「そうだな」
いつもより少しテンション高めな声で返してくれた
何かいいことでもあったのだろうか。事件があったというのに
まぁサイタマは強いからそんな暴漢に襲われてもなんともないだろうけどさ
「言っちゃ悪いけどさ、今回ばかりはその暴漢に少し感謝してる」
本当に、本当に不謹慎で申し訳ないがあの部長がいなくて今日の仕事はスムーズに進んだしとりわけ大きなストレスが生み出されることもなかった
あのまま入院してくれていたらどれだけいい職場になることか
おっと、そろそろ口を閉じよう
ふとサイタマを見て見ると鼻歌を歌っていた
「サイタマ今日そんなにいいことあったの?」
「まぁなー」
「何々教えて」
「秘密だ」
「ケチ!!教えてよー」
「ひーみーつって言ってんだろ」
「いてっ!!」
デコピンをされて黙らせられた
ちょっと待ってこれ骨折れてるんじゃねもしくはヒビ入った
サイタマの鬼のような力で非力な私を攻撃したもんだから死んじゃうと思った
サイタマは変わらずに嬉しそうにしてるのがムカツクわこの野郎
それにしても、本当に何があったんだろう
就職先が決まったのなら喜んで私に報告してくるだろうし、彼女ができたとしてもいくら同級生だったとはいえ男女二人っきりにならないと思う
額を押さえながらも首を捻り、無事家へ帰った
そう三年前に言われたのを普通の人間なら忘れているだろう
もちろん私だって忘れている
むしろそんなふとした会話をおぼえている人のほうが少ないだろう
そんなちっぽけな約束が、果たされるなんて
就職に成功した私は全力でサイタマにドヤ顔をしたのはおぼえているけどまさかそれを後悔するなんて
まぁ誰だって就職先決まったら喜ぶか
その未来に待ち受ける社畜生活なんて知らずに
まだ学生だった身分の時はやったー勉強からもうるさい両親からも離れることができるぜーと喜んでいたものだが激しく学生時代に戻りたいと思ってるやつは正直に手挙げろ
はい私です
今となっては就職先が見つからず、趣味に生きているサイタマが激しく羨ましい
自由に、奔放に生きているのに多少の憧れがあった
髪はないけど
そんな飄々と風のように生きているサイタマは暇だろうと酒が入ったスーパーの袋片手にインターホンをならした
「新聞なら間に合ってますよ・・・って名無しさんか」
「今なら洗剤もつけるのであがらしてください」
「お前ノるよなぁ」
許可は得てないが遠慮なくズカズカ中へおじゃまする
もう何十回とおじゃましてるから合鍵もらってもいいと思うの
まぁサイタマんちの合鍵あっても嬉しくないけど
さっそくテーブルの上に酒とおつまみを広げ一杯を一気に喉へ流し込む
「くー!!やっぱ飲んでられないとやってられないわ!!」
「しょっぱなからそんな飲んで大丈夫かよ名無しさん」
「だってさー!ほんとムカツクんだよ新しくなった上司がさ!!」
最近新しくなった上司はイヤミもひどいし理不尽な八つ当たりを部下にしてくるのだ
ただでさえ社畜生活でストレスが溜まっているのにこの上司のせいでついに私の何かが切れた
まぁ切れたからといってどうにもなるわけじゃないけど愚痴らないと胃から何かでちゃいそう
こんな聞いてて胸糞悪くなるような話でもサイタマはそうかそうか、とうなずいてくれてる
あぁ。サイタマのこういうところが好きだなぁとアルコールが回った脳でそう思った
「もう、ほんとクソ、こいつ、クソ、何か不慮の事故で入院しちまえ、クソ」
「・・・その上司ってどんな顔してんの?」
「こいつ」
すでにできあがり寸前の私は素直に写真を見せた
「この女性陣を周りにおいて酒飲んでるやつ」
「・・・へぇ」
サイタマはジロジロとその人物を見つめる
私はこの男に対する怒りをずっと呪詛のように悪口を言ってしまう
こうでもしなきゃ生きてられないよほんと
その後も同じように社会へのストレスを吐き出してから千鳥足で家に帰った
「・・・え、どうしたのこの騒ぎ」
「あ、名無しさん先輩聞いてください!!あのですね、部長が」
二日酔いのこともあって不機嫌なのに社内が騒がしくてさらに眉間に皺がよる
後輩に何があったのか聞けば部長が今朝何者かに襲われ重体だと
一応意識はあるが少なくとも四ヶ月は入院
それを聞いてガッツポーズをしてしまったのはこの社内にいるほとんどだろう
後輩も心なしか嬉しそうだし
それでもこの辺で暴漢がでたというのは事件なのでこんなに騒がしいのだと
部長が入院したから、という理由で騒がしいんじゃないというのがあの人がどれだけ嫌われていたのかわかる
とりあえず今日は早めに退勤していいとのこと
それでも怖いのでサイタマに電話して迎えに来てもらった
「ヤバイよね。この辺で暴漢とか」
「そうだな」
いつもより少しテンション高めな声で返してくれた
何かいいことでもあったのだろうか。事件があったというのに
まぁサイタマは強いからそんな暴漢に襲われてもなんともないだろうけどさ
「言っちゃ悪いけどさ、今回ばかりはその暴漢に少し感謝してる」
本当に、本当に不謹慎で申し訳ないがあの部長がいなくて今日の仕事はスムーズに進んだしとりわけ大きなストレスが生み出されることもなかった
あのまま入院してくれていたらどれだけいい職場になることか
おっと、そろそろ口を閉じよう
ふとサイタマを見て見ると鼻歌を歌っていた
「サイタマ今日そんなにいいことあったの?」
「まぁなー」
「何々教えて」
「秘密だ」
「ケチ!!教えてよー」
「ひーみーつって言ってんだろ」
「いてっ!!」
デコピンをされて黙らせられた
ちょっと待ってこれ骨折れてるんじゃねもしくはヒビ入った
サイタマの鬼のような力で非力な私を攻撃したもんだから死んじゃうと思った
サイタマは変わらずに嬉しそうにしてるのがムカツクわこの野郎
それにしても、本当に何があったんだろう
就職先が決まったのなら喜んで私に報告してくるだろうし、彼女ができたとしてもいくら同級生だったとはいえ男女二人っきりにならないと思う
額を押さえながらも首を捻り、無事家へ帰った
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