ごめん今起きた。もう17時じゃん
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日常とは大切なものである
そんなありきたりな言葉は失ってから気づく奴が言うもので
普段何気ない日常を送っているやつにはちょっとでもいいから日常を壊したいと思っているのではないだろうか
俺だってもうこんな当たり前な日常をどうにかしたいと思っている
「サイタマお茶飲みたいなー」
「少しは自分から動こうとしろ」
ソファの上でナマケモノでも呆れそうなくらいダラダラとする俺と名無しさん
名無しさんの格好はTシャツに短パンという男の前でいる格好ではない
・・・いやまぁ信頼してくれてるのはわかる
俺がそういうことをしないってことを
そもそも俺と名無しさんとの間に築かれた時間と関係的にありえない話である
あいつの頭の中では
でも考えてみてほしい
数十年間こんな俺と一緒にいてくれて、支えてくれて
励ましてくれたり、守ってくれたり、守ったり
そんな幼馴染に惚れないわけがない
このままの関係をダラダラと続けてしまったのもよくありがちな考えのせいだ
この関係が壊れるのが怖い
人間というのはほんの少しのすれ違いや発言だけで築き上げてきた関係は脆く崩れる
そしてもうお互い25歳といい歳だ
よくよく考えて見たら四捨五入すると三十路
そんな男女が今更恋人同士になるとか気恥ずかしいものがあるものだ
でも俺だって努力している。しているんだ
「そういやまた俺の友人結婚したんだよな」
「マジで。おめでとう」
「俺も結婚してーなー」
横でけだるそうな目でTVを見ている名無しさんを流し目で見る
視線に気づいてくれたのか名無しさんはこっちを向いてくれた
当然目が合う形となった
割と真剣な顔のまま名無しさんを見つめ続ける
これで普通の人なら気づくだろう
しかしこいつは人外だった
今まで、というか二、三年怪人という人外を倒してきたがこれほどまでに馬鹿で鈍感な人外に出会ったのは初めてである
「まぁがんばれサイタマ。まだまだ人生長いし」
ほらな、こいつやばいだろ?
こんなにも丸わかりで少女漫画の主人公でも引いてしまいそうなアプローチにも気づきやしない
あろうことか勇気を振り絞って色々なアプローチをし続けてきたのにも関わらず名無しさんは平気でそれを蹴り飛ばす
しかもわかってやっているのではなく素でこうなのだから余計に傷つく
きっと俺達の関係は深すぎた
深すぎて、お互いのことを知りすぎているからこその恋人を超えた信頼関係
今更になって幼馴染という築き上げてきたものが邪魔になるとは誰が思っただろうか
呆れをすべて吐き出す勢いでため息をはいた
「だから諦めるなって!ほら、ヒーロー協会のさ、スタッフとかヒーローの中にかわいい女の子いるでしょ?それか合コンでも開催してあげようか?」
・・・人の気持ちも知らないで
そんなありきたりな言葉は失ってから気づく奴が言うもので
普段何気ない日常を送っているやつにはちょっとでもいいから日常を壊したいと思っているのではないだろうか
俺だってもうこんな当たり前な日常をどうにかしたいと思っている
「サイタマお茶飲みたいなー」
「少しは自分から動こうとしろ」
ソファの上でナマケモノでも呆れそうなくらいダラダラとする俺と名無しさん
名無しさんの格好はTシャツに短パンという男の前でいる格好ではない
・・・いやまぁ信頼してくれてるのはわかる
俺がそういうことをしないってことを
そもそも俺と名無しさんとの間に築かれた時間と関係的にありえない話である
あいつの頭の中では
でも考えてみてほしい
数十年間こんな俺と一緒にいてくれて、支えてくれて
励ましてくれたり、守ってくれたり、守ったり
そんな幼馴染に惚れないわけがない
このままの関係をダラダラと続けてしまったのもよくありがちな考えのせいだ
この関係が壊れるのが怖い
人間というのはほんの少しのすれ違いや発言だけで築き上げてきた関係は脆く崩れる
そしてもうお互い25歳といい歳だ
よくよく考えて見たら四捨五入すると三十路
そんな男女が今更恋人同士になるとか気恥ずかしいものがあるものだ
でも俺だって努力している。しているんだ
「そういやまた俺の友人結婚したんだよな」
「マジで。おめでとう」
「俺も結婚してーなー」
横でけだるそうな目でTVを見ている名無しさんを流し目で見る
視線に気づいてくれたのか名無しさんはこっちを向いてくれた
当然目が合う形となった
割と真剣な顔のまま名無しさんを見つめ続ける
これで普通の人なら気づくだろう
しかしこいつは人外だった
今まで、というか二、三年怪人という人外を倒してきたがこれほどまでに馬鹿で鈍感な人外に出会ったのは初めてである
「まぁがんばれサイタマ。まだまだ人生長いし」
ほらな、こいつやばいだろ?
こんなにも丸わかりで少女漫画の主人公でも引いてしまいそうなアプローチにも気づきやしない
あろうことか勇気を振り絞って色々なアプローチをし続けてきたのにも関わらず名無しさんは平気でそれを蹴り飛ばす
しかもわかってやっているのではなく素でこうなのだから余計に傷つく
きっと俺達の関係は深すぎた
深すぎて、お互いのことを知りすぎているからこその恋人を超えた信頼関係
今更になって幼馴染という築き上げてきたものが邪魔になるとは誰が思っただろうか
呆れをすべて吐き出す勢いでため息をはいた
「だから諦めるなって!ほら、ヒーロー協会のさ、スタッフとかヒーローの中にかわいい女の子いるでしょ?それか合コンでも開催してあげようか?」
・・・人の気持ちも知らないで
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