94発目
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「オペレーター。Z市の現場のマップがゆがんでいるぞ」
「通信障害か?」
「……いえ」
「市がねじれてます」
タツマキの能力は凄まじいものだった。
Z市全体をねじり、サイコスの根を全て絞る。
しかし、それも長くは続かなかった。
タツマキの穴という穴から血が噴き出す。
これは、力の使いすぎた。
脳に負荷がかかり過ぎて、脳が傷ついたのだ。
力が緩んだ瞬間をサイコスは見逃さない。
煙幕を出し、自身を戦闘機のように変形したのだ。
街で人間の血肉を取り込むためだ。
「あれ、なんかでかくなってる……」
名無しさんは見上げた。あのオロチのような怪人を。
そのてっぺんに全裸の女の人がいる。
名無しさんはドン引きした。誰もかれも全裸となって。
最近は服を着ないことが流行っているのか?
ビルのような場所で外を見ながら思う。
そしてタツマキとジェノスが、この大きなやつ──サイコスと戦っている。
参戦すべきか。またジェノスに怒られるかもしれない。
まぁ良い。タツマキちゃんならどうにかできるだろう。
そう思い、名無しさんは再びキングを捜索した。
暫く歩いているとなにやら地下道路のような場所に辿り着く。
だが名無しさんは驚く人物に出会うこととなる。
「名無しさん」
「えっボロス? どうしてここに?」
「Z市が騒がしいから来てみれば……なんだ?」
ボロスは説明した。外にはバリアが貼られていると。
ギリギリのところでボロスは中に入ることができたのだ。
名無しさんも名無しさんでZ市に何が起きているのか説明する。
「ラスボス決勝戦?」
「どういうことだ……」
「怪人協会戦終!!」
「だからどういうことなのだ……」
「あと人探してるんだよ」
キングの特徴を話す。
しかしボロスは首を横に振った。その人物は見ていない。
名無しさんはため息を吐く。
全くどこにいったのだキングは。
「ん……?」
ボロスが超高速でこちらに何かがやって来るのに気づく。
何だこのスピードは。
見れば戦闘機のようなものがこちらに向かってきていた。
流せるか? そう考えているとその戦闘機はあっという間に目の前だ。
『ちょうどいい!! 私のエサとなってもらうぞ!!』
そういって戦闘機の正体、サイコスは触手を出した。
その触手は2本。2人に刺すためだ。
「ちょっと邪魔しないでよ」
『ごっぷあぁぁぁぁ!?!?』
名無しさんが戦闘機を蹴り上げる。
そしてサイコスは地上に出ることとなったのだ。
名無しさんが足元を見ると触手が死骸のように転がっていた。
ボロスを見てサムズアップ。
「今のが親玉か?」
「いやぁあのぉ……」
名無しさんはボロスに、既に親玉を倒した事を話した。
ボロスはやれやれ、そんな事だろうと思った、と納得してしまう。
えへへ、と言いながら2人は先へと歩く。
地上ではすごい音が聞こえているにも関わらず2人はのんびりと歩いていた。
そして──
「ん?」
「なんだ?」
持ち上げられている感覚。宙に浮いた感覚。
名無しさんとボロスは、タツマキが作成した武器に巻き込まれたのだ。
「悪い予感するのは私だけ?」
「……勢いよく落下するな」
「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
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