七十二発目
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雷速のライヤ―これが彼の異名であった
ソニックと同じく幼少の頃から忍者の里で育った者である
同じように速さに誇りを持ち、プライドを持っていた
しかし彼はどこか自分に高い自信を持っていて修行をサボることも多かった
それでも彼は里でも重要な任務を任せられるほどの実力は持っていたのである
彼を妬んでいた里の者も少ないだろう
この頃のライヤはまさに傲慢という言葉がピッタリであっただろう
しかし彼の自信が壊された
その壊した者がソニックであった
ソニックも彼の噂はよく耳に聞いていた
やっとソニックはライヤとの勝負が叶ったのである
彼はソニックの申し出を快く受けた
勝つ自信があったからだ
この頃ソニックはまだ名が知られていない忍者であったため、観客はライヤの応援ばっかりであった
ライヤは余裕の表情でソニックを見た
刀を握り、踏み出した瞬間
「!?!!」
決着は瞬きをした瞬間には着いていた
尻餅をついていたのはライヤであった
彼は尻餅をついたまま暫しの間思考が停止してしいた
それは彼だけでなく、観客もそうであった
木の葉のこすれ合う音だけが森に響く
ソニックは期待ハズレのような視線を送る
「……こんなものか」
「!!」
その言葉がライヤを我に返した
頭に血が段々のぼってくる
すぐに立ち上がり、ソニックへ突進していった
ハァ、とため息を吐きソニックは目の前まで押し寄せてきた猛攻をつまらなそうに避けた
ライヤはそれでも振り向き、地を蹴って攻撃をやめない
ソニックはそんなライヤの攻撃を物怖じともせず必要最低限の動きで避けるだけであった
右足を軸にし、横に振り向く。動きはたったこれだけだ
しかししつこく攻めてくるためついに堪忍が切れた
ソニックはそのまま膝を突き出す
ライヤはそれに突っ込んでしまった
ソニックが突き出した膝はライヤの鳩尾にヒットする
苦しさで地に這いもがく
二酸化炭素が上手く出ないし、酸素も楽にはいってこない
「フフ。己のスピードにやられるとは……哀れな奴め」
ソニックは紫色のマフラーを翻し帰って行った
ライヤは砂を掴みながら涙でぼやける視界でソニックの後姿をみていた
この日からソニックという名の忍者が里で有名になった
しかしライヤはここで諦めるような弱い忍者ではない
今までサボッていた修行に休まず参加し、任務もたくさん受けるようにした
時に、命が無くなるのではと思った
それもあのソニックを倒すためだった
強くなって、あの男を倒す―
一度は名が落ちたライヤであったが、こうした姿を里の者たちは彼を見直した
そうしてもう一度ソニックへ勝負を挑む
結果は惨敗であった
それでも何度も諦めず挑んだ
何回”負け”の文字が身体に刺さっただろうか
いや何十回かもしれない
とうとう三桁目の勝負となったところで、ライヤは攻撃の手を止めた
「クソ……どうして、どうしてこいつに勝てない……!!」
「お前が俺に勝てない理由?そんなもの……弱いから。それ以外に何かあるのか?」
「・・・!!」
その日からライヤは里から姿を消した
まだ子供であった彼が里を抜け出すのは、重い罪である
子供が任務以外で社会に出るなど許されることではなかった
これが里の決まりであり、決まりを守ることがここの忍者たちの志だった
ライヤを探すため、里の大人たちが駆り出されたが数十年たった今のこの時までライヤが見つかることはなかった
ソニックと同じく幼少の頃から忍者の里で育った者である
同じように速さに誇りを持ち、プライドを持っていた
しかし彼はどこか自分に高い自信を持っていて修行をサボることも多かった
それでも彼は里でも重要な任務を任せられるほどの実力は持っていたのである
彼を妬んでいた里の者も少ないだろう
この頃のライヤはまさに傲慢という言葉がピッタリであっただろう
しかし彼の自信が壊された
その壊した者がソニックであった
ソニックも彼の噂はよく耳に聞いていた
やっとソニックはライヤとの勝負が叶ったのである
彼はソニックの申し出を快く受けた
勝つ自信があったからだ
この頃ソニックはまだ名が知られていない忍者であったため、観客はライヤの応援ばっかりであった
ライヤは余裕の表情でソニックを見た
刀を握り、踏み出した瞬間
「!?!!」
決着は瞬きをした瞬間には着いていた
尻餅をついていたのはライヤであった
彼は尻餅をついたまま暫しの間思考が停止してしいた
それは彼だけでなく、観客もそうであった
木の葉のこすれ合う音だけが森に響く
ソニックは期待ハズレのような視線を送る
「……こんなものか」
「!!」
その言葉がライヤを我に返した
頭に血が段々のぼってくる
すぐに立ち上がり、ソニックへ突進していった
ハァ、とため息を吐きソニックは目の前まで押し寄せてきた猛攻をつまらなそうに避けた
ライヤはそれでも振り向き、地を蹴って攻撃をやめない
ソニックはそんなライヤの攻撃を物怖じともせず必要最低限の動きで避けるだけであった
右足を軸にし、横に振り向く。動きはたったこれだけだ
しかししつこく攻めてくるためついに堪忍が切れた
ソニックはそのまま膝を突き出す
ライヤはそれに突っ込んでしまった
ソニックが突き出した膝はライヤの鳩尾にヒットする
苦しさで地に這いもがく
二酸化炭素が上手く出ないし、酸素も楽にはいってこない
「フフ。己のスピードにやられるとは……哀れな奴め」
ソニックは紫色のマフラーを翻し帰って行った
ライヤは砂を掴みながら涙でぼやける視界でソニックの後姿をみていた
この日からソニックという名の忍者が里で有名になった
しかしライヤはここで諦めるような弱い忍者ではない
今までサボッていた修行に休まず参加し、任務もたくさん受けるようにした
時に、命が無くなるのではと思った
それもあのソニックを倒すためだった
強くなって、あの男を倒す―
一度は名が落ちたライヤであったが、こうした姿を里の者たちは彼を見直した
そうしてもう一度ソニックへ勝負を挑む
結果は惨敗であった
それでも何度も諦めず挑んだ
何回”負け”の文字が身体に刺さっただろうか
いや何十回かもしれない
とうとう三桁目の勝負となったところで、ライヤは攻撃の手を止めた
「クソ……どうして、どうしてこいつに勝てない……!!」
「お前が俺に勝てない理由?そんなもの……弱いから。それ以外に何かあるのか?」
「・・・!!」
その日からライヤは里から姿を消した
まだ子供であった彼が里を抜け出すのは、重い罪である
子供が任務以外で社会に出るなど許されることではなかった
これが里の決まりであり、決まりを守ることがここの忍者たちの志だった
ライヤを探すため、里の大人たちが駆り出されたが数十年たった今のこの時までライヤが見つかることはなかった
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