六十七発目
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脂肪と血と骨を殴っている感覚が、鉄の拳でもわかる
もはや鈍器と化した脚を振り下ろす
だが次は止められてしまった
腕で俺の蹴りを止めたその表情は、血だらけの口で薄く笑って余裕に見せぶった表情をしていた
その後すぐに風圧だけで家を壊せるような一発がくる
見える。見えるぞ
すぐ横に頬がビリビリとくるような一発がきたが、髪の毛数本持っていかれながらも避けた
一発をくらわしてきた腕を右手で掴んでそのまま左手で殴りつける
あとからあとから降り続ける雨のように拳を続けた
今度は幻覚を殴っているわけではなさそうだ
俺は強くなった
もう動けないのか、名無しさんはその場に大の字になり動こうとしない
過呼吸のような呼吸だけが聞こえる
「もう終わりなのか」
「・・・強くなったねぇジェノスくん」
強がりの笑みを、こっちへ向けてきた
つられるように俺も軽い笑みを返す
その強がりが、意地っ張りが、余裕ぶってるのがたまらない
まさか名無しさんのそんな表情が見れる日がこれるとは
強くなったと自分で思い込むことは油断に繋がり、敗北となるがサイタマ先生にも名無しさんにも勝ったということは最強になったとしか思えない
自分に酔いしれたまま名無しさんのほうへ歩み寄る
無抵抗な名無しさんの、触ったら悲鳴でもあげてしまいそうな手首を頭の上で押さえつけた
「何を、するつもりかな」
「その強がっている表情を崩すだけだ」
さすがに名無しさんの眉がピクッと動く
俺がこの先なにをするか予想ついたのか、目を見開いた
あぁ、やっと崩せた
その飄々とした、ふざけた、余裕な顔を
今まで見たことのない名無しさんに無機質な身体の芯から熱くなっていくようだ
端が切れてさらに真っ赤になっている唇に自分の唇を合わせる
人工的な舌と人間そのままの舌が絡み合っている水音が冷静にシナプスを伝わって快感に変わった
その後布の上からではなく直に名無しさんの体にー・・・
「・・・」
「え、ジェノス?おーい」
朝起きたらジェノスが布団から起き上がったまま動いていなかった
普段早起きのこいつは俺より一時間早くいつも起きているのだが
まさかそのときからこのままなのだろうか
鳩が豆鉄砲を喰らったような顔して
こんなジェノスの表情始めてみた
そしてそこに転がっているネジやら歯車の破片たちは目覚まし時計だったものだろうか
おい、弁償だぞジェノス
壊れたロボットみたいにジェノスは
「・・・今すぐに名無しさんをぶち殺したいです」
「朝から物騒なこと言うなお前」
もはや鈍器と化した脚を振り下ろす
だが次は止められてしまった
腕で俺の蹴りを止めたその表情は、血だらけの口で薄く笑って余裕に見せぶった表情をしていた
その後すぐに風圧だけで家を壊せるような一発がくる
見える。見えるぞ
すぐ横に頬がビリビリとくるような一発がきたが、髪の毛数本持っていかれながらも避けた
一発をくらわしてきた腕を右手で掴んでそのまま左手で殴りつける
あとからあとから降り続ける雨のように拳を続けた
今度は幻覚を殴っているわけではなさそうだ
俺は強くなった
もう動けないのか、名無しさんはその場に大の字になり動こうとしない
過呼吸のような呼吸だけが聞こえる
「もう終わりなのか」
「・・・強くなったねぇジェノスくん」
強がりの笑みを、こっちへ向けてきた
つられるように俺も軽い笑みを返す
その強がりが、意地っ張りが、余裕ぶってるのがたまらない
まさか名無しさんのそんな表情が見れる日がこれるとは
強くなったと自分で思い込むことは油断に繋がり、敗北となるがサイタマ先生にも名無しさんにも勝ったということは最強になったとしか思えない
自分に酔いしれたまま名無しさんのほうへ歩み寄る
無抵抗な名無しさんの、触ったら悲鳴でもあげてしまいそうな手首を頭の上で押さえつけた
「何を、するつもりかな」
「その強がっている表情を崩すだけだ」
さすがに名無しさんの眉がピクッと動く
俺がこの先なにをするか予想ついたのか、目を見開いた
あぁ、やっと崩せた
その飄々とした、ふざけた、余裕な顔を
今まで見たことのない名無しさんに無機質な身体の芯から熱くなっていくようだ
端が切れてさらに真っ赤になっている唇に自分の唇を合わせる
人工的な舌と人間そのままの舌が絡み合っている水音が冷静にシナプスを伝わって快感に変わった
その後布の上からではなく直に名無しさんの体にー・・・
「・・・」
「え、ジェノス?おーい」
朝起きたらジェノスが布団から起き上がったまま動いていなかった
普段早起きのこいつは俺より一時間早くいつも起きているのだが
まさかそのときからこのままなのだろうか
鳩が豆鉄砲を喰らったような顔して
こんなジェノスの表情始めてみた
そしてそこに転がっているネジやら歯車の破片たちは目覚まし時計だったものだろうか
おい、弁償だぞジェノス
壊れたロボットみたいにジェノスは
「・・・今すぐに名無しさんをぶち殺したいです」
「朝から物騒なこと言うなお前」
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