「おいどうすんだよこのケガ」

「知らね」


この野郎
こんなにケガしてしまったら夕方の買い物どうするんだ


さっきまでサイタマとファイトしてました
それでこの有様だ
顔には鼻血でてた痕や痣が
服は血がついてたり泥がついてたり
それはサイタマも同じなんだけども















サイタマと別れ帰ろうとする
ケガが痛いので走る気力がない
あー･･･家帰ってから治療するのめんどくさい
先にお風呂入らないと駄目か
などと考えていたら倒されそうになっている怪人が
ヒーローは･･･フラッシュさんだ
なら、仮面つけなくてもいいかな
忘れたし


ヒュッと移動し怪人を助けてあげる


「どもーフラッシュさん」

「･･･おまえか。･･･!?!?」


驚いた顔をしている
普段クールだからそういう表情をあまり見たことない
レア顔ゲットー!!ジェノスくんの笑顔ぐらいの価値がありますね!!


「おま･･･そのケガどうした!?」

「あぁ、これですか？まぁそのー･･･」

「なにをしたらそうなるんだ･･･。俺んちに行くぞ。ここから近い」

「え？」

「行くぞ」

「ちょ、ま･･･怪人ｰ!!このメモを受け取ってー!!」


フラッシュさんにお姫様抱っこをされた
そしてそのまま光の速さで移動していることがわかった
まぁ私のほうが速いけども


そしてあっというまにフラッシュさんちへ
おぉっふ･･･いいとこ住んでますね
そういえばキングもいいとこ住んでるよなー。ヒーローって･･･いいな･･･


「適当に座っていろ。救急箱を持ってくる」

「ありがとうございまーす」


フラッシュさん心配してくれたのか
ありがたい
私がケガしても心配してくれる人なんていなかったから、心がジーンとした



消毒液を顔に塗られる
いつも自分でやってるから適当にやってるけど･･･
きちんとやったらこんなに染みるなんて!!


「ちょ、いたいいたい!いたいですフラッシュさあああああん!!!」

「きちんと消毒されている証拠だ」

「いだぁっ!?ちょ、笑ってるんじゃありませんよ!!」


この人Sだった!!ドSや!!
女の子の痛がる姿をみて何が楽しいっていうんだい
悪趣味な


「ここも傷があるな」

「もういいです!!」

「駄目だ。もし傷が化膿したらどうする」

「笑いながら言うことじゃありませんよ!?」


そんな細かいところまで消毒しなくても大丈夫ですって
体頑丈だし。風邪とか筋トレしてからひいてないし
そんな簡単に死にませんって