13発目
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スイーツを沢山食べたせいか、夜ご飯は軽めにしようと思った。
しかし作るのも面倒だと思い、お店に行くことにする。
辿り着いたのはとあるうどん屋。
「うっどっんーー! ……てあれ、サイタマとジェノスくんじゃん。最近会う率高いね」
「よっす名無しさん」
「……チッ」
ジェノスが名無しさんの姿を見るなり、大きな舌打ちをする。
まだ名無しさんは何もしていないのにも関わらずだ。
名無しさんは当然のようにサイタマ達と同じ席に座った。勿論、サイタマの隣だ。
メニュー表を見て、天ぷらうどんを頼んでいる。
同じ席に座ったことによる文句をジェノスから言われると思ったが、何も言ってこない。
無言で空の器を眺めている。
その姿は名無しさんから見ても落ち込んでいた。
「サイタマに振られちゃった? 大丈夫、私が恋のキューピッドになってやろう」
「少し黙ってろ」
「は、はい」
いつものジェノスではないことを察し、名無しさんは大人しく黙る。
何があったのかサイタマに聞こうと見たら、何ともいえない顔をしている。
反省の顔?
「サイタマ何かしちゃったの?」
サイタマの耳元で小さな声で言った。
ジェノスに聞こえないよう、でもサイタマに聞こえるように。
「しちゃったって何だよ。まぁその……手合わせしただけだ」
「ふーん。誘ってくれれば良かったのに」
「お前と手合わせしてたら夕方のタイムセール間に合わないし」
「ヒョェッ」
名無しさんが絶望を顔に表した。
今日がタイムセールなのを忘れていたからだ。
三人中二人が黙ってしまったので、サイタマは早くここから出たい、と願う。
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