あなたの痛みが無くなるように
本文だけでは分かりにくい部分があるので、ここを一読してもう一度本文を読んでもらうと良いと思います。
【簡単な(?)紹介】
●タイトルについて
「痛み」とは心の痛み。「あなたの痛みが無くなるように」は、審神者と五虎退、二人のお互いへの想い。どんな痛みなのかは、ご想像にお任せします。
●審神者(性別、年齢等は好きに想像してください)
刀剣男士の殺意が怖い。自分に向けられていないことは分かっていても、体が震えてしまう。
刀剣男士である以上、何かを斬る、殺気を出すということは当たり前なのに、それを怖いと思うのは彼らを認めないことなのではないか。
男士ごと怖くなるのに、それでも桜は美しいと思ってしまう自分勝手な感情(と審神者は考えている)は、「審神者としていけないもの」だと無意識に思っている。
だからこそ、五虎退に桜が現れない(つまり、審神者にとって怖い殺気を出す存在ではない)という事を「嬉しい」と思った自分を認めたくなくて、「桜が無くても五虎退はとても強いし、いつも楽しそうに笑っている。それで十分じゃないか」と思うようにしていた。
無意識のうちに行っていたそれが、五虎退の桜吹雪によって砕かれて、ようやくはっきりと自覚。
けれど、それでもいいと言ってくれた五虎退の優しさに触れて、強くありたいと思うように。
(本文中の「こんな私で、……いいの?」や、最後の「目を逸らすことだけは出来なかった」などを深読みして色々考えたら楽しめるかもしれません)
今後は、審神者の無意識の恐怖に大体の男士が気付いていたことを知り、穴に入りたい衝動に駆られたり、優しい五虎退に甘えちゃいけないと頑張って皆に心配&叱られたりする。
●五虎退
他の短刀よりもかなり遅めに顕現。
戦うことをためらう五虎退に審神者が優しく接してくれたのが嬉しくて、この優しい人のために強くありたいと願うように。
けれど、偶然、審神者が男士の殺気に恐怖を覚えてしまい、それを必死に隠そうとしていることを知り、それならば審神者の負担が少しでも減るように「自分には桜が舞わないことにすればいい」という方向に考えていく。
実際は他の男士と同様に桜は舞うが、戦いでも殺気を出さないようにコントロールしたり、審神者に見えないように他の男士の桜に紛れさせたり。
それもあって、レベルがぐんぐん上がっていった。
普通に戦うよりずっと辛いが、審神者が五虎退の前では安心したように笑ってくれるのが嬉しいので耐えられた。
審神者は戦争のない国で暮らしていて、だからこそ殺意を怖いと思うのは当たり前だと思っている。
それがバレないように仮面を被り続けるのはとても強い、とも。
だから、審神者が桜を舞わせる五虎退に恐怖しても「しょうがない」と思った。
むしろ、五虎退という逃げ場を失って苦しみが増えないか、と不安になった。最後まで騙せなくてごめんなさい、とも。(「痛いのは、嫌、ですから」を深読み……以下略)
今後は、審神者が五虎退を避けるのは騙していたのを怒っているのだと、自業自得と分かっていてもしょんぼりしたり、頑張る審神者に甘えて下さい!と直訴したりする。
○あとがき○
「桜吹雪は刀剣男士の殺意」のタグの作品を見ていると、やはり「美しさ」や「不意に漏れ出る殺意(桜)」を主体としているものが多くて(多分、タグ作成者の意図もそれがあると思うのですが)、私はそれも好きですが、それだけしかないというのも違和感があって(タグの作品を批判する意図は無いです。他の視点の作品も見たいなと思っただけです)。
「殺意」を何でそんな平気な気持ちで見れるの? と思ってしまうのです。
多分、というか確実に私はそんな殺意を目の前にしたら、自分に向けられてないものでも怖くなります。
男士も怖い存在になり、戦闘の光景を見れなくなるかもしれません。
そういう心が表面化しないようにあの桜吹雪があると考えるのも個人的には楽しいのですが、その桜吹雪さえ怖くなるという審神者もいるはず……。
…………いるよね??
いて欲しいなぁ……。
ともかく、そんな審神者と刀剣男士の心情が見たい!! その欲求に従ってこれを書きました。
ちなみに、相手が五虎退になったのは私の好みです。はい。
五虎退って基本的に、粟田口でまとめられるか、「戦いが嫌い」や「ふえぇ」となる面がピックアップされることが多くて(それも魅力なんですけど!)、格好いい姿や凛々しい面とかあんまり見ないんですよね(イラストは増えている気がするけど、文章は9割5分が絶望)。
探し方が甘いのかもしれませんが。
花丸だって、やられた所かほのぼのしてる場面しかなくて、私は絶望してました(花丸という設定上仕方ないのですが。出番あるだけで幸運なのかもしれないんですけど!!)。
五虎退も刀剣男士なんですけど!
舞台に出ると聞いて見せ場はあると分かりつつも、もう既に怖くてたまりません。
だからこそ、こういう時に書かなくてどうする! と思って五虎退で書こうと最初から決めてました。
すごく強いわけでも好戦的というわけでもなく、戦いは嫌いだけどそれでも強くあろうとする五虎退、を目指して書きました。
審神者目線ですが、優しく凛々しい五虎退を書いたつもりです。五虎退の心情は3ページ目に補足してるので!
五虎退は可愛いだけじゃないんですよ。
戦いが苦手でも、彼はれっきとした日本刀で、刀剣男士なんですよ。
そんな格好いい五虎退を想像してくれる人が増えたらいいなと願って。
【簡単な(?)紹介】
●タイトルについて
「痛み」とは心の痛み。「あなたの痛みが無くなるように」は、審神者と五虎退、二人のお互いへの想い。どんな痛みなのかは、ご想像にお任せします。
●審神者(性別、年齢等は好きに想像してください)
刀剣男士の殺意が怖い。自分に向けられていないことは分かっていても、体が震えてしまう。
刀剣男士である以上、何かを斬る、殺気を出すということは当たり前なのに、それを怖いと思うのは彼らを認めないことなのではないか。
男士ごと怖くなるのに、それでも桜は美しいと思ってしまう自分勝手な感情(と審神者は考えている)は、「審神者としていけないもの」だと無意識に思っている。
だからこそ、五虎退に桜が現れない(つまり、審神者にとって怖い殺気を出す存在ではない)という事を「嬉しい」と思った自分を認めたくなくて、「桜が無くても五虎退はとても強いし、いつも楽しそうに笑っている。それで十分じゃないか」と思うようにしていた。
無意識のうちに行っていたそれが、五虎退の桜吹雪によって砕かれて、ようやくはっきりと自覚。
けれど、それでもいいと言ってくれた五虎退の優しさに触れて、強くありたいと思うように。
(本文中の「こんな私で、……いいの?」や、最後の「目を逸らすことだけは出来なかった」などを深読みして色々考えたら楽しめるかもしれません)
今後は、審神者の無意識の恐怖に大体の男士が気付いていたことを知り、穴に入りたい衝動に駆られたり、優しい五虎退に甘えちゃいけないと頑張って皆に心配&叱られたりする。
●五虎退
他の短刀よりもかなり遅めに顕現。
戦うことをためらう五虎退に審神者が優しく接してくれたのが嬉しくて、この優しい人のために強くありたいと願うように。
けれど、偶然、審神者が男士の殺気に恐怖を覚えてしまい、それを必死に隠そうとしていることを知り、それならば審神者の負担が少しでも減るように「自分には桜が舞わないことにすればいい」という方向に考えていく。
実際は他の男士と同様に桜は舞うが、戦いでも殺気を出さないようにコントロールしたり、審神者に見えないように他の男士の桜に紛れさせたり。
それもあって、レベルがぐんぐん上がっていった。
普通に戦うよりずっと辛いが、審神者が五虎退の前では安心したように笑ってくれるのが嬉しいので耐えられた。
審神者は戦争のない国で暮らしていて、だからこそ殺意を怖いと思うのは当たり前だと思っている。
それがバレないように仮面を被り続けるのはとても強い、とも。
だから、審神者が桜を舞わせる五虎退に恐怖しても「しょうがない」と思った。
むしろ、五虎退という逃げ場を失って苦しみが増えないか、と不安になった。最後まで騙せなくてごめんなさい、とも。(「痛いのは、嫌、ですから」を深読み……以下略)
今後は、審神者が五虎退を避けるのは騙していたのを怒っているのだと、自業自得と分かっていてもしょんぼりしたり、頑張る審神者に甘えて下さい!と直訴したりする。
○あとがき○
「桜吹雪は刀剣男士の殺意」のタグの作品を見ていると、やはり「美しさ」や「不意に漏れ出る殺意(桜)」を主体としているものが多くて(多分、タグ作成者の意図もそれがあると思うのですが)、私はそれも好きですが、それだけしかないというのも違和感があって(タグの作品を批判する意図は無いです。他の視点の作品も見たいなと思っただけです)。
「殺意」を何でそんな平気な気持ちで見れるの? と思ってしまうのです。
多分、というか確実に私はそんな殺意を目の前にしたら、自分に向けられてないものでも怖くなります。
男士も怖い存在になり、戦闘の光景を見れなくなるかもしれません。
そういう心が表面化しないようにあの桜吹雪があると考えるのも個人的には楽しいのですが、その桜吹雪さえ怖くなるという審神者もいるはず……。
…………いるよね??
いて欲しいなぁ……。
ともかく、そんな審神者と刀剣男士の心情が見たい!! その欲求に従ってこれを書きました。
ちなみに、相手が五虎退になったのは私の好みです。はい。
五虎退って基本的に、粟田口でまとめられるか、「戦いが嫌い」や「ふえぇ」となる面がピックアップされることが多くて(それも魅力なんですけど!)、格好いい姿や凛々しい面とかあんまり見ないんですよね(イラストは増えている気がするけど、文章は9割5分が絶望)。
探し方が甘いのかもしれませんが。
花丸だって、やられた所かほのぼのしてる場面しかなくて、私は絶望してました(花丸という設定上仕方ないのですが。出番あるだけで幸運なのかもしれないんですけど!!)。
五虎退も刀剣男士なんですけど!
舞台に出ると聞いて見せ場はあると分かりつつも、もう既に怖くてたまりません。
だからこそ、こういう時に書かなくてどうする! と思って五虎退で書こうと最初から決めてました。
すごく強いわけでも好戦的というわけでもなく、戦いは嫌いだけどそれでも強くあろうとする五虎退、を目指して書きました。
審神者目線ですが、優しく凛々しい五虎退を書いたつもりです。五虎退の心情は3ページ目に補足してるので!
五虎退は可愛いだけじゃないんですよ。
戦いが苦手でも、彼はれっきとした日本刀で、刀剣男士なんですよ。
そんな格好いい五虎退を想像してくれる人が増えたらいいなと願って。
3/3ページ