プロローグ
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――ここは、どこ……?
少女が気が付いた時、そこは真っ暗な空間の中だった。そんな空間の中で、少女は机の上にベルトか何かで固定され、縛られたまま動けない。見たこともない景色に恐怖感が襲ってくる。
――嫌、イヤ、いや……っ!!
恐い、怖い、こわい、コワイ……っ!!
顔はどんどん青ざめてきて、寒気で鳥肌も立ち、気持ち悪いくらいの吐き気も襲ってくる。それと同時に、頭の中にはまるで呪文のような不の言葉が回ってくる。
近くにいたのは、やはりさっき見た三人の男組――"闇"だった。助けを求めたくても、口も手もガムテープのような物を貼られどうすることもできない。
シリウスもさっきからずっと何かを叫んでいる様子だが、恐怖という言葉で縛られている少女の耳には届かなかった。
闇3「さて、未来の女神サマもお目覚めだ。あとは城に届けるだけだぜ」
闇1「神の反応が楽しみだなぁ……クククッ」
闇2「ま、こいつが国から追放されるのは目に見えてるな。ちょうど良い脇役がいて助かったってもんだ」
闇1「このお嬢ちゃんもバカなもんだぜ。今日に限って城で大人しくしてりゃ、冤罪をかけられずに済んだってのによ……ヒヒッ」
そう、男達は自分達の罪を"光"の者であるルヴィリアスに被せたのだ。男達の罪は、仲間を裏切る、そして、天使や人間達の命を奪うという事――それは、この世界で天使達が仲良く暮らすために禁じられている事。だから、神は彼らを"悪魔のような闇"と捉えたのだろう。
男達の不気味な笑い声に、恐怖は更に深まるばかり。少女は突然照らされた光に目を眩ます。
――なぜ?なんで?どうして?
なにをされたの?なにがあったの?
私は、わたしは、ワタシハ……。
『誰か、助け……て……――』
少女の声はか細く、どんどん遠くなっていく。シリウスの声がどんどん耳に届いてくる。そして、遠くなる。
突如現れた光の中で、少女は再び目を閉じた――。