01.幼少期 ~6歳~
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エ「ルヴィアーっ!!」
『!――――エミ……リオ……』
ルヴィアを探してやって来たエミリオ。その場所は、二人が出会った雪山だった。本当にエミリオとマリアンの仲を邪魔したくなかったようだ。彼女の赤い瞳には、まだうっすらと涙が浮かんでいる。
エミリオはルヴィアに少し近付くと、優しく彼女を抱きしめた。ルヴィアは目を大きく開けて驚いている。
エ「……心配したよ」
『!』
暫く無言が続く中、先にそれを破ったのはエミリオだった。とても優しい口調、とても優しい手つき、それらがルヴィアの心を落ち着かせる。
それと同時に、"心配した"――その一言が、ルヴィアに驚きを与えていた。
『……心配、して……くれたの……?』
エ「当たり前だよ、ルヴィアは僕の友達だからね」
『……友達?私、エミリオ……の?』
エ「他にだれがいるんだい?」
『っ、エミ……リオ……!』
ルヴィアは嬉しさのあまり、エミリオをギュッと抱き返した。まだ体が回復していないせいかか弱い力ではあるが、彼女の嬉しさが伝わってくる。
『……ありが……と、エミ……リオ……』
エ「……あぁ、ルヴィア」
ルヴィアのふんわりとしたその笑顔はまだ硬くはあるが、エミリオは彼女に優しく微笑み返した。
その数分後、エミリオに腕を引かれ嬉しそうに笑うルヴィアの姿を見たマリアンが、嬉しさのあまりにこっそりと二人を映した一枚の写真を撮ったことはまだ秘密――。