第三章
夢小説設定
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――一方、六神将達は……。
デ「――……ほう、それは大変興味深い。だが、貴方は何故それを知りたいのですか?アッシュ」
ア「お前には関係ない事だ。やるのかやらないのか、どっちだ」
ディストとアッシュが、一つの薄暗い部屋で話していた。
ディストは少し間を置き考えると、暗闇の中でもやけに目立つ赤い椅子に座ったままニヤッと笑った。
デ「いいでしょう、貸し一つという事で引き受けますよ。ただ、私は肉体労働はしたくありません」
アリ「で、でも……命令違反は……」
近くでそれを聞いていたアリエッタが途切れ途切れな言葉を挟むと、アッシュが軽く睨むように彼女を見る。
ア「……お前にとっては、昔の思い人に会える機会だろう」
アリ「……うん」
アリエッタは小さくそう頷いた。アッシュの言う"昔の思い人"とは、恐らくレイとイオンの事。少なからず、彼女が二人の事が大好きだったということに変わりはない。
彼女は、
そんな湿った空気の会話はすぐに終わり、アッシュは部屋を出ていく。
そのすぐ近くの陰で彼らの会話を聞いていたのは、シンクだった。すると、彼の後ろに、彼よりも小さい黒い影が伸びた。
シ「……」
『シンク、こんなところにいたの?』
シ「!――シッ、見つかったらどうすんのさ」
柄にもなく、シンクはいきなり現れたヘルに驚いてしまうが、すぐに我に返り人差し指を立てる。静かにしろ――という意味だろう。
しかし、ヘルはあまりにも余裕そうな様子で、小悪魔のような笑みを浮かべる。
『その時はその時……一緒に怒られてやるさ。でもホント、立ち聞きなんていい趣味してるな』
シ「……ほっといてくれない?」
『はいはい、今回は上司サマの命令に従いますよ……じゃあ』
シ「……待って、ヘル」
『何?』
ヘルは、いきなり腕を掴んで制止させてくるシンクに驚きながらも、不思議そうに彼を見つめる。すると、シンクがニヤッとした笑みを浮かべてきた。
シ「……出番だよ、"漆黒のヘル"さん」
『――……了解』
ボソリと呟くような彼女の返事が、シンクの耳だけに届いた。