第二章
夢小説設定
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レイはルーク達に連れられ、チーグル族の隠れ屋に来ると、ミュウが族長に、これまでの経路を話しだした。
ミ「ミュウミュミュミュミュウ!」
テ「……可愛いっ♡」
ル「はっ?今なんつった?」
テ「……っ!///」
顔を赤くして恥ずかしそうにそっぽ向くティアに、レイはいつものように優しく微笑んだ。
「本当に可愛いですね、チーグルって……」
テ「そ、そうですよね!//」
ル「なんじゃそりゃ……;;」
ルークはこういう生物は苦手らしく、二人を軽く睨んで呆れていた。
レイは男ながらこういった可愛いものが大好きで、ティアに共感していた。
すると、チーグル族の族長が、ルーク達の前に歩み寄ってきた。
族「2000年を経てなお、約束を果たしてくれた事、感謝する」
イ「チーグルに助力することはユリアの遺言ですから、当然です」
族「しかし元はと言えば、ミュウがライガの住み処を燃やしてしまった事が原因。ミュウを我が一族から追放する!」
イ「……!それはあんまりです!」
族長の言葉に、ミュウは族長の隣で寂しそうに俯く。すると、族長は安心してくれと言うように微笑んだ。
族「無論、永久にという訳ではない」
ミ「ミュッ!」
族「聞けば、ミュウはルーク殿に命を救われたとか……チーグルは恩を忘れぬ。ミュウは季節が一巡りするまでの間、ルーク殿にお仕えする!」
ル「何ぃっ!?」
ミュウは族長のその言葉でニコニコとした表情に戻り、ソーサラーリングでルーク達の目の前に浮き寄った。
ミ「宜しくお願いするですの!ご主人様♪」
こうして、ミュウという小さな仲間が加わったのだった――。
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ル「――ったく、なんでこんな事に……」
ミ「待ってくださいですの!ご主人様~」
ル「だぁっ!もう着いてくんな!!」
ミ「ミュ~!」
ルークの雄たけびに焦るミュウ。ルークはミュウの事が苦手らしい。
ティアは二人のそんな様子を、真っ赤な顔で羨ましそうに見ていた。
エンゲーブの村に近づいてくると、途中で帰ったはずのアニスがイオンとレイの方に駆け寄ってきた。
アニ「イオン様ぁ~!レイ様ぁ~!おかえりなさぁい♪」
ジ「ご苦労様です、アニス。タルタロスは?」
アニ「ちゃんと森の前に来てますよぉ~大佐が大急ぎでって言うから、特急で頑張っちゃいました♪」
そうやって、いつものようにぶりっ子ポーズをとる可愛らしいアニス。それが彼女の魅力だろう。レイもイオンも、彼女を妹のように可愛がっているのだから。
――しかし、その直後の事だった。
ザザザッと数人の兵士がやってきて、ルーク達を取り囲んだのだ。
レイはそれを知っていたアニスとイオンに腕を引っ張られ、何とか兵からは免れたが、何も知らないレイは、頭にハテナをいっぱいつくっていた。
ル「おい、どういう事だ!?」
「ルークさん!ティアさん!!――ジェイドっ!一体何をするんです!?」
ジ「その二人を捕らえなさい!正体不明の
一斉に、ルークとティアに複数の剣が向けられる。ティアは何かを察したように落ち着いていたが、ルークは何がなんだか解っていない様子だった。
レイは、ジェイドの手荒なやり方に頷くことはできなかったが、この腹黒眼鏡が何を考えているのかくらいは理解できた。
ジ「――レイさんにもついてきてもらいますよ。いいですね?」
「はぁ……結構酷い事するものですね。分かりましたよ、ジェイド・カーティス大佐」
レイは黙って腕を上げ、ジェイドに降参の合図を示した。
彼にとって珍しいその冷ややかな目は、ジェイドに怒りを示しているものでもあった。