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アルベールと雨

長くなるので、今回はページを設けてあとがきを書かせていただきます。興味を持っていただけた方はこのままスクロールして読んでいってください。

◢地雨に馳せる
前提として、私は文字を書くときある程度の人物設定と背景や環境を一枚の写真または動画のように想像して文字に興している作り方をしています。たまにプロットをしっかり作ってから書いてたりもしますが、この作品はがっつり写真三枚ほどを脳内で撮影し、それだけを頼りに書きました。
地雨、この話を書くときに初めて存在を知りました。不甲斐ない……笑。
この二人がどういう関係性なのか、なぜニューカレドニアなのかは、みなさんのご想像にお任せします。恐らくそれで正解です笑。

◢慈雨の先、アモル
地雨と驟雨は二・三ヶ月前ほどから書き始めたものですが、慈雨は本当に直前に書き始めて三時間くらいで完成させたものです。急に人間の話じゃないものを書きたくなって。
なぜこの作品が真ん中に配置されているのかは、地雨・慈雨・驟雨と弱いところから強い雨になっているためにここになりました。どうでもいいですね笑。
慈雨って音も字も素敵ですよね。ただどうやら地雨の方が単純な強さでは弱い雨らしいです。……そんな変わらないとは思うけれど。
ねこの話は、ツイッターで『ミルクを飲むのが下手くそな、へその緒がついたままの赤ちゃん野良猫を保護した』という数年前の写真を見たことが一番のモデルだったりします。現在も元気に生きているそうです。よかった!
かくいう私は柴犬派です。もちろんねこも好きです。

◢驟雨の最期
多分、自作品のなかで最長になってしまいました。というのも、今まで書いたことがないような作風で書いてみたいというのが一番のきっかけでした。成功はしていないと思います。
この作品は雨に打たれて蹲り叫んでいる写真しか頭になく。他のシーンは特に頭を使わないで書いてしまいました。過去シーンにちょっと時間を使いすぎた感があります笑。
過去シーンに入る手前で一度詰んで、あのまま二ヶ月放置してました。
"驟雨"ってお堅い字面も好きで。音も柔らかいのでしとしとと降る雨を想像してたのですが、調べてみるとざあざあと降るような強めの雨らしいことがわかり驚きました。作品内ではかなり強い雨として描いてみました。

◢全体を通して
ある日、なにかを書きたくなったのですが何を書こうか、何を書きたいのかわからないままもやもやしていました。それならいっそ何かの言葉から想像しよう、と思い立ち『名言』でネット検索しました。ヒットした「涙が出そうになるくらい生きろ」というカミュの言葉を見かけて、不思議なくらい惹かれ、何日も忘れられずもうこれしかないと踏ん切りがつき書き始めました。
私の言葉ではなく、カミュの言葉なので失礼がないようサラッとではありますが、カミュのことも調べました。解釈は正直怒られるものだと思います。この三作品読んで「本当に調べたのか!?」と言われても仕方ない出来栄えだと自分でも思っています。
けれど、カミュの"泣きそうなほど心を動かして正直に生きなさい"というメッセージだと私は思い、そう生きる人、ねこの話を書いたつもりです。わかってくれとは言わないし、言えません。特に驟雨は途中で読めなくなる人が多数ではないかと思っています。ただ、そういう経緯で書いたのだと記しておきたかっただけです。

お読みいただき、ありがとうございました。もしよろしければ今後ともよろしくお願いいたします。
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