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十人十色の青い鳥と千差万別な俺たちは。

※章紹介の3行目から【あとがき】が始まるので本文をまだ読んでない方はご注意ください。
Twitterにて投稿した小説もどきを加筆修正した上でこちらに再投稿したお話たちをまとめています(Twitter上では投稿日より2日経れば削除しています。いつまでも残しておくのは恥ずかしい)。全てオリジナル、一次小説です。Twitterに投稿しても、自分で気に入ってなければここに置いていないこともあります。Twitterをもし知ってる方がいればご了承ください。明るい話はあまりなく、暗い話を主に取り扱っています。チラッと読んでみて、お好みでなければガンスルーでよろしくね。

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目次

  • 理想郷

    ずっと、こうしたかったんだ。
    静かで暗い、練炭自殺の話。超短いです。
    【あとがき】
    本来はお話の後ろに付けるものだけれど、せっかくなのでここに書きます。

    この話は文字におこしてなかっただけで、何年も前から構想にありました。不自由ない暮らしをしていたはずなのに『最期に、ふたつだけ』自分に我儘をきかせているような。でも選曲はかなり雑だと思います。目張りをしながら考えるんじゃないかな。『よーし、死ぬ時はこの曲にしよう!』と決めていたわけではなくて、日常の延長線上のように目張りをしつつ、ふと頭に浮かんだ曲を聴きたくなった。もし自分ならそうなるんじゃないかな。
    『死ぬ』ってことは『生きていないとできないこと』だから。『日常の中で死んでいく』から。こどもの声と車の走行音をBGMにして。普段聴いている音と聴きたい音をお供に。そう考えています。
    選曲はかなり迷いました。リアルじゃないから、小説もどきだから。ほんとに迷いました。実際存在する歌を主人公に聴かせていますが、伏せておきます。強いていうなら『生きる』『生まれる』ことを題材にした歌。だからこそ、後押ししてくれる気がして。
    昔からこの構図、いいなと思っていました。誰にも気付かれず、一日を過ごしていると自分に錯覚させながら死んでいく。日常と一つ違うのは「これで最期」と腹を括って好きな曲を聴くこと。ちょっと羨ましい限りです。

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  • 野球とサッカーの違いについて

    そんなものないよ。
    ルールに縛られた男と見守る女の話。
    【あとがき】
    Twitterに投稿するときは、そんなに頭を使わず書き上げたけど、加筆修正するときは眠くなるほど頭使いました笑。前作はラストシーンのみ追加したんですが今回は結構加筆しました。修正はしてない。

    頭に浮かんだ話をうわーっと書いただけ。約1時間半のクオリティ。プロットも何もないです笑。彼は彼女の言葉に多少救われたのかな。彼女は間違いなく少しは頼って、と思っているはずなので救われているといいな。今回書きたかった言葉は「自由がある方が生きづらい」と「少しは自由があってもいいでしょ?」の2つ。相反してる言葉だな。

    自由ってなんだろう、と書きながら考えてました。自由に関して書いてるつもりはなかったけれど必然的に考えざるをえなくなった。中学か高校の頃、先生が「ルールを守るからこそ自由が存在する」と話していたのを物語本文を書いている時にふと思い出しました。彼はルールを守っているのに自ら自由を棄てていた。すごく矛盾しているのに彼はそれでも正しくいたいがために自分の足で立ち続けています。不安定だったんだなあ。だから悪夢なんて観るんだよ(今更気付いた)。彼に少しでも幸あれ。

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  • 深淵を覗く

    ある意味、化け物なのかもね。
    お手紙を書く人の話。
    【あとがき】
    何か書きたくなって、でも色々冒頭を書いてみたけれど全然しっくりこなくて、うんうん唸りながら産まれた話。珍しくかなりの難産でした。読んでて意味解らない人ばかりなんだろうなあ、と思いつつ気に入った(難産なのもあり)話でもあるので本棚に並べておきます。
    どうしてこうも人が亡くなる話ばかり書くのかな、と自分で思います。やっぱり私も化け物なのかもしれません。

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  • 眠る

    消えないで、そう思うのは間違いですか。
    子どものまま大人になった人の話。
    【あとがき】
    2年ほど前、祖母を亡くしました。死に目には会えなかったけれど、亡くなる寸前の何がなんだかわからなくなっている祖母には会うことができました。忘れてはいけないのに、なんと言ったか忘れてしまいましたが、すごく酷いことを祖母に言いました。心の奥底では『死なないで』と思っていたのに言葉にすると人としては言ってはいけないものになってしまったことだけは憶えています。どうして言ってしまったのか。何がなんだかわからなくなっているとは言え、謝らなければならない。でもその場ですぐ謝ることができず、そのまま一度帰ることになりました。謝るとそのまま亡くなってしまいそうだったから。でもそんなことお構い無しに祖母はその数時間後、亡くなってしまいました。

    謝ることができなかった私はまだまだ子どもでした。そして、言ってはいけないと判断つく前に口走ってしまったことも。お経が終わった瞬間に大号泣しながら心の中で懺悔しました。でも懺悔って独りよがりで、どう頑張っても祖母には伝わりません。やはりあの時すぐに謝るべきでした。謝ったところで独りよがりに変わりはないのにね。

    私は成人した今でも自分のことを子どもだと思っています。ただ、判断のつかない子どもでいるくらいなら大人になった方がましだ、と少しだけ思えるようになりました。取り返しはつかないけれど、もう間違えたくありません。
    今回のはふと思いついた話なので、そんな想いは3割程度しか入ってませんけれど。この人は間違えないといいなあ。

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  • アルベールと雨

    みんな、なにかを考えている。なにかを思う。
    人間のお話2つとねこの話1つ。
    【さきがき】
    アルベール・カミュの『涙が出るくらいに生きろ』という言葉に感銘を受け、カミュについてさらっと調べた上で書きたくなったお話。雨についても涙と似ていると慣例に倣いつつ絡めたくなったので。

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  • 色とりどり詰め合わせセット

    診断メーカーの結果で表示されたお題に沿って書いてみました。増える予定。

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  • 夢のまた夢

    向き合ってくれてありがとう。
    夢追い人の男子高校生たちのお話。

    【あとがき】
    ある朝方、二人の男の子の夢を見ました。その男の子たちは互いを支え合いながらホームレスをしていました。そこへ偶然半グレと呼ばれる人たちに難癖をつけられ、脅されどこかへ連れていかれます。男の子の一人は母親がおりませんでした。もう一人の男の子が必死に守ろうとします。けれど守りきれず、結果二人ともボロボロに。守れなかった男の子は、横たわって辛うじて呼吸しているその子を見て座り込み涙を流してしまいました。なぜなら、その子のお母さんに顔向けできるはずがないと悟ってしまったからです。その場を見ていた小さな男の子はとてとてと座り込んだ男の子に、泣きそうな顔で思わずハグしました。

    その(一切夢に出てこなかった)過去編です笑。夢を通して見えた、なんとなくの過去を肉付けしました。いつか夢で見た部分も書いてみたいけれど、書けないかもしれません。

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