このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

眠る

消えないで、そう思うのは間違いですか。
子どものまま大人になった人の話。
【あとがき】
2年ほど前、祖母を亡くしました。死に目には会えなかったけれど、亡くなる寸前の何がなんだかわからなくなっている祖母には会うことができました。忘れてはいけないのに、なんと言ったか忘れてしまいましたが、すごく酷いことを祖母に言いました。心の奥底では『死なないで』と思っていたのに言葉にすると人としては言ってはいけないものになってしまったことだけは憶えています。どうして言ってしまったのか。何がなんだかわからなくなっているとは言え、謝らなければならない。でもその場ですぐ謝ることができず、そのまま一度帰ることになりました。謝るとそのまま亡くなってしまいそうだったから。でもそんなことお構い無しに祖母はその数時間後、亡くなってしまいました。

謝ることができなかった私はまだまだ子どもでした。そして、言ってはいけないと判断つく前に口走ってしまったことも。お経が終わった瞬間に大号泣しながら心の中で懺悔しました。でも懺悔って独りよがりで、どう頑張っても祖母には伝わりません。やはりあの時すぐに謝るべきでした。謝ったところで独りよがりに変わりはないのにね。

私は成人した今でも自分のことを子どもだと思っています。ただ、判断のつかない子どもでいるくらいなら大人になった方がましだ、と少しだけ思えるようになりました。取り返しはつかないけれど、もう間違えたくありません。
今回のはふと思いついた話なので、そんな想いは3割程度しか入ってませんけれど。この人は間違えないといいなあ。

続きを読む

閉じる

ページ一覧