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理想郷

ずっと、こうしたかったんだ。
静かで暗い、練炭自殺の話。超短いです。
【あとがき】
本来はお話の後ろに付けるものだけれど、せっかくなのでここに書きます。

この話は文字におこしてなかっただけで、何年も前から構想にありました。不自由ない暮らしをしていたはずなのに『最期に、ふたつだけ』自分に我儘をきかせているような。でも選曲はかなり雑だと思います。目張りをしながら考えるんじゃないかな。『よーし、死ぬ時はこの曲にしよう!』と決めていたわけではなくて、日常の延長線上のように目張りをしつつ、ふと頭に浮かんだ曲を聴きたくなった。もし自分ならそうなるんじゃないかな。
『死ぬ』ってことは『生きていないとできないこと』だから。『日常の中で死んでいく』から。こどもの声と車の走行音をBGMにして。普段聴いている音と聴きたい音をお供に。そう考えています。
選曲はかなり迷いました。リアルじゃないから、小説もどきだから。ほんとに迷いました。実際存在する歌を主人公に聴かせていますが、伏せておきます。強いていうなら『生きる』『生まれる』ことを題材にした歌。だからこそ、後押ししてくれる気がして。
昔からこの構図、いいなと思っていました。誰にも気付かれず、一日を過ごしていると自分に錯覚させながら死んでいく。日常と一つ違うのは「これで最期」と腹を括って好きな曲を聴くこと。ちょっと羨ましい限りです。

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