ギリギリライン
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昼過ぎになり、飛段達はようやくメイドの時間を終えられた。
空きの教室でメイド服のまま一息つく3人。
「はぁ~、疲れたァ…」
飛段は椅子にどっかと座り、「ん~」と伸びをする。
「客の出入りもよかったし、大儲けだな。うん♪」
デイダラは飛段が座っている席の机にぴょいと座り、肩を回す。
「ふぅ、足がスースーする…」
イタチはカバンを机に置き、着替えようと制服を取り出そうと手を突っ込んだ。
「このあとどうする?」
デイダラに聞かれ、飛段は顔をパッと輝かせながら答える。
「そりゃあ、出店を見回るに決まってんだろォ? なんか、暁ドーナツが評判高ェじゃねーか。オレ、それ食べたい☆」
客がそういう話をしていたのを聞いて、気になっている様子だ。
イタチとデイダラは顔を見合わせ、「じゃあそうするか」と頷き、制服に着替えようとした。
「まだ時間あるしな。うん」
デイダラがメイド服を脱ごうとしたとき、いきなり空き教室の後ろ側の扉が勢いよく開かれた。
「時間ないっスよ!」
空き教室に足を踏み入れたのは、飛段達が営業中どこにも見当たらなかったトビだ。
慌てた様子で3人に駆け寄り、飛段の手首を引っ張った。
飛段達は目を丸くし、同時に黒板の上に掛かっている掛け時計に振り向く。
予定の時間よりだいぶ早い。
「え、うそ、もうそんな時間か!?」
飛段はトビに向き直り、声を上げた。
「風邪で休みの子が出ちゃって、予定より出番が早まったんスよ。ほら、早く、そのままでいいから準備してください!」
イタチは耳を疑った。
「この服で!?」
「はい。つーか、そのカッコの方がウケよさそうっス。気になるなら、オレもメイド服着るっスよ。トビにゃんとして…」
トビは親指をグッと立てて3人に突き付け、やる気を見せたが、
「「「いや、おまえは着るな」」」
3人は同時に即答した。
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