想い刻む桜色時計
角飛 学パロシリーズ
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灼熱の太陽の下
夜道、飛段達は並んで外灯の点いた電柱が点々と連なる歩道を歩いていた。
「おまえが金持ちってのは知ってたけどよォ(汗)」
「別荘って…(汗)」
イタチが口にした「別荘に行こう」発言が未だにしっかりと受け止められずにいた。
漫画みたいな話である。
「行かないのか?」
車道側を歩くイタチは再確認する。
「「行く!」」
2人は即答した。
バカンスは楽しみたいのだ。
それを聞いたイタチは「じゃあ…」と遠慮気味に続ける。
「……なら…、鬼鮫先生もうまく誘ってくれないか?///」
飛段とデイダラの表情が「は?」となる。
だが、少し間を置いて、鋭いデイダラが「ああ、なるほどな」と内心で頷いた。
すぐに「いい」と言ってくれない友人2人にイタチは切り札を出す。
「オレはサソリ先生と角都先生も誘うつもりだ」
*****
翌日、終業式に飛段とデイダラは鬼鮫のもとへと向かった。
「ちょいと先生」
「お話し聞いてもらえねえか? うん」
「???(汗)」
迫力のある生徒2人に鬼鮫は圧倒されながらも体育館裏に連れていかれる。
その間、鬼鮫は己が生徒になにか恨まれるようなことをしたのかと考えていた。
体育館裏に到着と同時に、飛段とデイダラはその場に跪く。
「オレ達海に行くんです!!」
「けど、オレ達ともう一人のお友達が泳げません!!」
「特にもう一人のお友達の方が!!(←これ重要)」
「「そこで鬼鮫先生に泳ぎを教わりたいのです!!」」
神に願うように飛段とデイダラは必死だ。
その必死な生徒達に鬼鮫は頷かざるをえなかった。
その頃、イタチは体育館内で角都とサソリを別荘に誘っていたが、
(丸聞こえだ…!!(汗)///)
生徒ひとりと教師2人しかいない体育館内に、体育館裏からは2人の声がよく聞こえた。
それはもちろん角都とサソリにも聞こえている。
2人は顔を見合わせ、イタチを見つめながらすべてを理解した声を漏らした。
「「あ―――…」」
「「あー」ってなんですか!?」
とにもかくにも、生徒3人教師3人(うち2組バカップル)の別荘行きが決定した。
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