金と銀と黒
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「イタチ」
「おい、イタチ」
すぅっと瞳を開くと、目の前には見慣れた銀髪と金髪の生徒がいた。
「…どうした?」
2人はガクリと肩を落とす。
「どうしたじゃねーよ」
「教室に顔出さないから、捜してたんだろ。うん」
ぼんやりとした頭がだんだんはっきりしてくる。
「あ…、ああ、それはすまない」
デイダラは「イタチでも寝ることがあったか」と笑ったあと、オレの手元を見て指をさした。
「あ、それ、飛段の時計」
「あ!」
オレが懐中時計を差しだすと、飛段は急いでそれを受け取った。
「さっきまでつけてたのに…」
どうやら、なくしてたことさえ気付かなかった様子だ。
飛段の胸に大切な懐中時計が戻る。
「角都も待ってることだし、さっさと戻って文化祭準備終わらせよーぜ」
オレは飛段の差しだされた手をつかみ、起こされる。
「2人とも、オレの同好会に出す甘味物はなにがいい?」
2人は声を揃えて答えた。
「「団子」」
ならば、やはり三色にしよう。
ひとつはきなこ、ひとつはノーマル、もうひとつは黒ゴマ。
あの日から、オレはタチの悪い先輩達から絡まれることはなかった。
それと、独りになることも。
.To be continued