危険な看病
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角都はうなされていた。
頭の下には、氷たっぷりでゴツゴツした氷枕があったからだ。
頭痛が酷くなりそうである。
(水枕が欲しい)
リビングはボソボソと飛段の声が聞こえる。
また誰かに電話をかけて助言を求めているのだろう。
飛段は今度は鬼鮫に電話をかけていた。
「やはり角都さんの家なのですね」
早退した身で教師に電話をかけるべきではない。
それでも飛段は構わず風邪の対処法を聞きだそうとする。
「なあ、なにか風邪に良さそうなモン教えてくれよォ。薬飲んでも効果ねーし…」
「はぁ、仕方ないですね。今はやっている方は少ないと思いますが、ネギを首に巻くといいらしいですよ」
「ネギ!?」
冷蔵庫にあった白ネギを思い出す。
「それよりもっと効果的な方法があるぜ」
「あ、サソリさん!」
急にサソリの声がはっきりと聞こえた。
どうやら、鬼鮫はサソリに携帯を取り上げられたようだ。
遠くから「返してください」と鬼鮫の声が聞こえる。
「効果的な方法って?」
飛段は言葉を促した。
「ブッ刺すんだよ」
「どこに?」
「角都の尻のあ…」
その時、飛段は横から角都に携帯を取り上げられた。
「太ももサイズの大根をブッ刺されたくなければ黙ってろ」
角都は間髪入れずにブツリと一方的に電話を切った。
そのまま飛段の携帯を潰しそうな迫力である。
「か…、角…」
「飛段…、貴様はさっさと学校に…」
角都が飛段に一歩近づいたとき、目眩に襲われ、そのまま飛段に倒れこんだ。
「わぁ!!? かーくずゥ―――!!」
この時角都の温度は、39℃を超えていた。
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