危険な看病
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「よー」
その日、飛段は朝早くから登校してきた。
ちゃんとした時間に来るのは、1週間に1・2回だけである。
イタチとデイダラにはその理由がわかっていた。
「やっぱ、1限目が角都先生だと、来るのが早いな。うん」
デイダラは呆れたような目を向ける。
イタチも同じ視線を向けて「いつも早ければいいのに」と呟いた。
飛段は気にせず、デイダラの前の己の席に着き、早速数学の教科書を机の上に出した。
最初にHRがあるのにも関わらずだ。
予鈴が鳴ったとき、教室の後ろの扉からトビが入ってきた。
仮面の上にマスクというおかしな組み合わせだ。
「おはようございまーず。ゴホッ」
声もガラガラである。
「トビ、もしかして昨日風邪で休んでたのか? うん?」
デイダラの問いに、トビは頷いて「そうっス」と答えて鼻をすすった。
「まだ治ってないじゃないか」
「頼むから移すなよ。うん」
「ズビ…」
「鼻水で答えんな」
飛段がツッコんだとき、HRのチャイムが鳴った。
前の扉がガラリと開き、教師が入ってくる。
しかし、入ってきたのは角都ではなく、鬼鮫だった。
飛段だけではなく、教室中の生徒が「あれ?」という顔になる。
イタチは若干嬉しそうだ。
デイダラは手を挙げて質問する。
「先生、角都先生は?」
教卓の前に立った鬼鮫は出席簿を片手に答える。
「角都先生は風邪でお休みです。だから、代わりに副担任である私が…」
鬼鮫が飛段の席に目を移したときには、飛段の姿は忽然と消えていた。
窓は開けっ放しである。
「先生、飛段なら血相を変えて早退しました」
イタチは手を挙げて報告した。
「お早いことで…」
予想していたことだが、ここまで素早いとは思わなかった。
仕方ないのでそのまま出席簿をとる。
(あれ? そういえば、まだ出席とってませんが、早退でいいのでしょうか…)
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