桜色の秒針
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授業が終わり、角都は職員室に戻ってきた。
そこには同じく、授業が終わって休憩しているサソリとペインと鬼鮫と小南がいた。
全員、職員室に入ってきた角都を確認するなり、目を逸らすように自分の仕事に向かう。
角都はいつもと違う職員室の雰囲気にわずかに首をかしげ自分の席に着くと、隣の席のサソリが声をかけた。
「角都、さっきからてめーの携帯がうるせーぞ」
そのせいで機嫌が悪い様子だ。
「ああ、悪い」
マナーモードにするのを忘れていた。
携帯を開けると、着信が10件もあった。
全て飛段からだ。
電話をかけようとしたとき、画面が着信画面に変わった。
“飛段”と表示される。
問題はその着信音だ。
“ああん! すげ…っ、激し…、はぁっ、オレェ…、もう、ダメ…っ、角都ゥ…”
職員室の雰囲気の謎が解けた。
角都がいない間、ずっとこの音声が流れていたのだ。
登録した覚えのない着信音に殺意が湧く。
「早く出ろよ。通報されるぞ」
サソリはこちらを見ずに言った。
角都は電話を切り、席を立って職員室を出る。
角都の手にあるものを見た、角都の向かい側の席の鬼鮫が慌てて止めに入った。
「角都先生! 数学道具でなにしに行く気ですか!?」
角都の手には大きな三角定規とコンパスが握られている。
「バカは死なんと治らんらしい…」
「それこそ通報ものですよ!!?」
ちなみに角都はまだ飛段に手を出していないと話す。
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