忘却魔法をかけてって言ったのはお前でしょうが!
というわけで、受けは攻めに、忘却魔法をかけることになった。
つきものが落ちたように、また澄んだ顔で、せっせと受けに尽くし始める攻め。
受けは気を使って遊びに連れて行こうとしたら烈火のごとく怒られたので、以後触れないようにしている。おつかいにたくさん出させたら矢のように飛んで帰ってくるので、この子本当にわかってるのかな……いや、忘却してるから仕方ないのか、と遠い目になる受け。
そして、ある日。
「師匠……お話があります」
すっっっっごい既視感のある顔で、攻めがやってきた。ちょっと待って聞きたくない。と思うが、可愛い弟子の神妙な顔をほうっておくことはできない。なんだかんだ攻めに甘い受けは、話に応じる。
「師匠……私に忘却魔法をかけてください」
超・超・超・超・嫌な予感。一応「なんでまた」と尋ねる。
「師匠のこと、好きになってしまったんです」
もーーーーーーーーーーーー!!!!?
受けは頭を抱えた。真っ赤な顔をして、前回よろしくのことをつらつら語ってくる攻めにこめかみをもみまくる受け。というか妄想が酷くなってる! 忘れたくせに発酵してる! というかそんなことまで敬愛する師匠に話さなくていいよ!
「忘却魔法をかけてください!」
「わかった! かける! かける!」
そんなことを繰り返し、千年も経ってしまった。
この世界の魔法使いは魔力を極めると、不老長命になり、受けはもちろん攻めもそこに入った。だから、ずっと千年も繰り返せてしまったのである。
「師匠、私に忘却魔法を――」
「わかった! かけるよー!」
もう阿吽の呼吸で、受けは魔法をかけるようになった。だって内訳を聞かなくてもわかりますから。あと、この千年でガタイが自分より育っていて本当に本当に怖いから。
受けは言われるままにちゃんちゃん魔法をかけて、攻めと過ごしてきた。
攻めはこの千年、とちくるったことは言い続けるが、受けから離れると言ったことはなかった。さりげなく水を向けても見るが、攻めは嫌がる。
受けとしても、攻めのことは可愛いし、どうしても厭世的な自分が、ずっと一緒にいても苦痛じゃないただひとりの人間だった。だから甘んじているのだが、これでいいのかな……と悩んでいた。
つきものが落ちたように、また澄んだ顔で、せっせと受けに尽くし始める攻め。
受けは気を使って遊びに連れて行こうとしたら烈火のごとく怒られたので、以後触れないようにしている。おつかいにたくさん出させたら矢のように飛んで帰ってくるので、この子本当にわかってるのかな……いや、忘却してるから仕方ないのか、と遠い目になる受け。
そして、ある日。
「師匠……お話があります」
すっっっっごい既視感のある顔で、攻めがやってきた。ちょっと待って聞きたくない。と思うが、可愛い弟子の神妙な顔をほうっておくことはできない。なんだかんだ攻めに甘い受けは、話に応じる。
「師匠……私に忘却魔法をかけてください」
超・超・超・超・嫌な予感。一応「なんでまた」と尋ねる。
「師匠のこと、好きになってしまったんです」
もーーーーーーーーーーーー!!!!?
受けは頭を抱えた。真っ赤な顔をして、前回よろしくのことをつらつら語ってくる攻めにこめかみをもみまくる受け。というか妄想が酷くなってる! 忘れたくせに発酵してる! というかそんなことまで敬愛する師匠に話さなくていいよ!
「忘却魔法をかけてください!」
「わかった! かける! かける!」
そんなことを繰り返し、千年も経ってしまった。
この世界の魔法使いは魔力を極めると、不老長命になり、受けはもちろん攻めもそこに入った。だから、ずっと千年も繰り返せてしまったのである。
「師匠、私に忘却魔法を――」
「わかった! かけるよー!」
もう阿吽の呼吸で、受けは魔法をかけるようになった。だって内訳を聞かなくてもわかりますから。あと、この千年でガタイが自分より育っていて本当に本当に怖いから。
受けは言われるままにちゃんちゃん魔法をかけて、攻めと過ごしてきた。
攻めはこの千年、とちくるったことは言い続けるが、受けから離れると言ったことはなかった。さりげなく水を向けても見るが、攻めは嫌がる。
受けとしても、攻めのことは可愛いし、どうしても厭世的な自分が、ずっと一緒にいても苦痛じゃないただひとりの人間だった。だから甘んじているのだが、これでいいのかな……と悩んでいた。