ツイノベ集
受けの幼馴染である攻めは、超絶美少年だ。しかし、性格といえばわがままで、最悪なことにその迷惑は受けにしか発揮されなかった。
他の人間にはかの王子さまや英雄ってこんな感じ?ってくらい魅力的にふるまうのだ。よって味方ゼロ。攻めは、男でも見惚れるきれいな「可愛さ」だが、あくまで美少年というやつで、女からすると「素敵」に入るという最良のバランス感ある顔立ち。
一方受けは、平凡極まりないと自負していた。
しかし攻めの命令で、陽キャばかりの委員会に入れられ、リレーのアンカーを走らされ、打ち上げにでれば歌わされ……とにかく振り回される日々を過ごしていた。
受けは根性はあり、ひいひい言いながらもこなす。すると攻めは満足そうにとびついて頭を撫でてくるという飴までついていた。
受けへ発揮される攻めの傍若無人も、はたから見れば、かわいいとかあんな風に蹴飛ばされたいと人気に拍車がかかる始末だった。
友達を作ろうにも邪魔をされる。
いつも割って入ってきて、受けの仲良くなりたいタイプの子が委縮するように振る舞う。
迷惑極まりないが、端から聞く分には面白く、攻めのスペックが高いので「結果的にレベルが引き上げられていいでしょ」と親も攻めに感謝し、高校まで同じところに行くことになった。
高校生になると、攻めは美少年からすくすく育ち超絶美形へと進化をとげていた。うなるほどモテて生徒会長なんかしちゃっていた。そして性格は変わらなかった。
受けはというと、現実の不平等さを嘆きつつ、
「でもたしかに結局、俺の人生面白いんだよなあ」
と趣味の弾き語りに精を出していた。
この時だけは、受けの隣で攻めもおとなしく受けの歌声を聞いているので、気に入ってくれてるのかな、なんてちょっと得意に思っていた。
そんな日々を過ごしていたある日、攻めが恋をしたらしい。
「ほうそりゃおめでとう」
と、祝福する受け。
攻めに命じられるまま恋愛ソングを作ることにした。
そうしたら、なぜか攻めの厳選したメンバーと文化祭で歌うことになった。
「俺が歌っても意味がなくね⁉」
と思いつつ、まあ攻めのためだ、と意気込む受け。
そこで、攻めに引き合わされたメンバーに怒られたり試されたりしながらも、結束を高めていく。カバー曲の練習もしつつ、文化祭にそなえた。
人と歌うのは初めてで、楽しい。
メンバーと話してるとやると決めてよかったと思う。そして、
「こんな風な青春を送れてきたのも、あいつのおかげなんだよなあ」
と思う。
困らされることは多かったけど、最後はよかったなっていつも思うんだ。
受けは、メンバーに相談して、あることを計画した。
そして迎えた文化祭当日。
攻めがずらっと友達を引き連れて最前列を陣取るなか、受けは熱唱。
会場が盛り上がる中、受けは攻めに、「いつもありがとう。大好きな幼馴染に」
と、攻めのことを書いた歌を歌う。
攻めは目を見開いてぽかんと立っていた。その顔を見て
「初めてやりかえせた」と笑う受け。
高揚してると、突然、攻めが飛びついてきた。
長身の攻めのタックルに、受け止めきれずステージ上にひっくり返る受け。
攻めがじっと俯いているので、
「もしかして感動して泣いてるのかな?」
と思って見つめると、攻めが顔を上げる。
「ばーか」
と嬉しそうに笑って、キスされた。
《完》
他の人間にはかの王子さまや英雄ってこんな感じ?ってくらい魅力的にふるまうのだ。よって味方ゼロ。攻めは、男でも見惚れるきれいな「可愛さ」だが、あくまで美少年というやつで、女からすると「素敵」に入るという最良のバランス感ある顔立ち。
一方受けは、平凡極まりないと自負していた。
しかし攻めの命令で、陽キャばかりの委員会に入れられ、リレーのアンカーを走らされ、打ち上げにでれば歌わされ……とにかく振り回される日々を過ごしていた。
受けは根性はあり、ひいひい言いながらもこなす。すると攻めは満足そうにとびついて頭を撫でてくるという飴までついていた。
受けへ発揮される攻めの傍若無人も、はたから見れば、かわいいとかあんな風に蹴飛ばされたいと人気に拍車がかかる始末だった。
友達を作ろうにも邪魔をされる。
いつも割って入ってきて、受けの仲良くなりたいタイプの子が委縮するように振る舞う。
迷惑極まりないが、端から聞く分には面白く、攻めのスペックが高いので「結果的にレベルが引き上げられていいでしょ」と親も攻めに感謝し、高校まで同じところに行くことになった。
高校生になると、攻めは美少年からすくすく育ち超絶美形へと進化をとげていた。うなるほどモテて生徒会長なんかしちゃっていた。そして性格は変わらなかった。
受けはというと、現実の不平等さを嘆きつつ、
「でもたしかに結局、俺の人生面白いんだよなあ」
と趣味の弾き語りに精を出していた。
この時だけは、受けの隣で攻めもおとなしく受けの歌声を聞いているので、気に入ってくれてるのかな、なんてちょっと得意に思っていた。
そんな日々を過ごしていたある日、攻めが恋をしたらしい。
「ほうそりゃおめでとう」
と、祝福する受け。
攻めに命じられるまま恋愛ソングを作ることにした。
そうしたら、なぜか攻めの厳選したメンバーと文化祭で歌うことになった。
「俺が歌っても意味がなくね⁉」
と思いつつ、まあ攻めのためだ、と意気込む受け。
そこで、攻めに引き合わされたメンバーに怒られたり試されたりしながらも、結束を高めていく。カバー曲の練習もしつつ、文化祭にそなえた。
人と歌うのは初めてで、楽しい。
メンバーと話してるとやると決めてよかったと思う。そして、
「こんな風な青春を送れてきたのも、あいつのおかげなんだよなあ」
と思う。
困らされることは多かったけど、最後はよかったなっていつも思うんだ。
受けは、メンバーに相談して、あることを計画した。
そして迎えた文化祭当日。
攻めがずらっと友達を引き連れて最前列を陣取るなか、受けは熱唱。
会場が盛り上がる中、受けは攻めに、「いつもありがとう。大好きな幼馴染に」
と、攻めのことを書いた歌を歌う。
攻めは目を見開いてぽかんと立っていた。その顔を見て
「初めてやりかえせた」と笑う受け。
高揚してると、突然、攻めが飛びついてきた。
長身の攻めのタックルに、受け止めきれずステージ上にひっくり返る受け。
攻めがじっと俯いているので、
「もしかして感動して泣いてるのかな?」
と思って見つめると、攻めが顔を上げる。
「ばーか」
と嬉しそうに笑って、キスされた。
《完》
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