十八話 きらきら
おかゆをひとさじ、スプーンですくった。先輩が持ってきてくれたおかゆ。お弁当から、底の深いお皿に移す。じわじわと涙がにじんで、まつげを濡らした。鼻をすすって、丁寧にそれをくり返す。
移し終えると、スプーンに残ったおかゆを、口に含んだ。ほのかに出汁の味がする。優しい味に、余計に涙が出た。
おかゆを冷蔵庫にしまうと、俺は先輩にお礼のメッセージを打った。
「おかゆ美味しかったです。ありがとうございました」
……嘘じゃない。けど、罪悪感で、胸が潰れた。お弁当箱を丁寧に洗った。洗い終えて手を拭いていると、スマホが光っている。返事が返ってきていた。
「食べられたみたいでよかった。ゆっくり休んでくれ」
優しい言葉。俺は固く目をつむって、しばらくスマホを握りしめてた。