友達の幼馴染への感情がヤバい(希結×那智)
「しかしよ、
ふたりきりの放課後。大がアイスバーをかじり、尋ねてきた。
「なんだよ」
凍ったアイスと戦いながら、俺は答えた。
「希結の相手ってよ、見た感じアルファじゃね?」
「……だよなあ」
俺は首をひねった。希結と一番付き合いの長い俺達でも、聞けなかった。
「希結に抱かれてーって人には見えなかったけど」
「やっぱ?」
「どうすんだろな?」
俺は低く唸った。
希結は女扱いが嫌いだ。小等部のとき、色目使ってきた上級生を、ひと睨みで昏倒させた。
「じゃあ、やっぱあの人がソッチってことか?」
「そうだろ……」
希結を抱くのは無理だ。俺は首を振った。
「でもさ」
「おう」
「希結のあれは、何なん?」
教室の電子音が響いた。
「お前……それは言いっこなしだろ」
俺は机にもたれこんだ。あえて言わなかったのに。大は、バーをまた一口かじった。
「そうだけどよ。気にならん? 何であんな感じなわけ」
「まー……」
俺は溶け出したアイスをつついた。思ったより、スプーンがめり込んだ。
「もしかして、あの人にはソッチってこと?」
「いや、それはなくね?」
俺は手を振った。
「まあな。言ってみただけ」
大は、アイスバーをすすった。俺は肩を落とし、アイスをすくった。溶け出したらすぐだ。
「でもさ。あのチョーカーも、気にならね?」
「だから言うなって……」
俺は大の言葉を、腕を振って遮った。