俺たちの絆のかたち(俺だけいつも枠の外)


「受け。持ってけ」
「うん!」

 それから、俺はふたりの橋渡しを始めた。二人には絆がある。俺には全然、入れないくらいの。
 けど。

「これは、俺にしか出来ないことだもんね!」

 荷物を背負って、俺は胸を張る。友達として、二人を思う人として、二人のこと、ささえよう。

「友!」

 ごはんを食べてたら、とうとう、友から攻めに連絡が来た。笑う攻めを見る。嬉しそうに、二人が話してるのがわかる。

「当たり前だろ。俺たちは変わらない!」

 攻めと友の誓いを、そっと聞いた。

 これがきっと俺と、ふたりとの絆のかたち。なんだよね。


 攻めと仲直りして、友は学校に復帰した。

「友! 攻め! おはよう!」

 一緒に登校してきた友と攻めに駆け寄る。

「受け」
「元気になってよかったね」
「心配をかけたな」

 笑う友の顔は、かげりがとれてた。俺はほっとして、笑う。

「週末、映画に行くんだ」
「いいなあ、俺も――」
「あ? お前を呼ぶわけねーだろ」
「ひどい!」

 わはは……と皆が笑う中、俺は眉を下げる。

「攻め、そんな言い方ないだろう」
「友〜!」

 友のフォローに笑ってると、攻めに頭をはたかれた。まあ、絆……だよね?

 

 《完》

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