白銀の世界で
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先ほど撃ってきた盗賊の移動に合わせて尾形とさくらも移動していく。撃ってきた男が盗賊団の親玉だろう。そして…刺青人皮を持つ男。薄暗い中、木々の間から白髪の坊主頭が見え隠れしている。それに合流する形で一人の男が加わった。二人が互いの存在を確認しているようなそぶりを見せた。それを尾形が放っておくはずが無かった。遙か彼方にいる男たちに向けて尾形は小銃を構え、発砲した。
どん、という音と共に合流した男の一人が見えなくなった。木々の間から窺い見るだけでは分からないが、おそらく命中し、倒れたのだろうと推察できた。再び草むらががさがさと鳴り、逃走していくのだと分かったが、合間から見えるのは白髪の男の頭だけであった。尾形は、その男の背後に再び発砲した。ぱん、と軽い音がし、何かに当たったのだと分かったが、男は足を止めることなく、森の奥へと走って行く。
「もうちょっと明るければ外さなかったのに。…あと二発か。」
これ以上は追撃しないのか、尾形は構えていた姿勢を解いた。
「追うぞ。」
その言葉に頷いて、男の後ろ姿を尾行する。
尾形の背中について森の奥へと進んでいく。鍛えられた体が、夜の僅かな灯りに照らされいる。隆起した筋肉が光と影のコントラストを作っている。狙撃が得意な男ではあるがやはり軍人である。鍛え抜かれている。また元々が色白な分、光と影の対比がより一層強調されている。同じく色白の白石と比べるとその差は歴然だ。
「目線が刺さるな。」
ちらり、と尾形がさくらの方に目を向けた。見るな、という言外の訴えのようだが、この状況でそれは難しい。そもそも尾形の先導で進まねば、追跡できない。素人のさくらでは途中で見失ってしまうだろう。素知らぬふりでさくらは答えた。
「鍛え方が違いますね。」
「そりゃ、どうも。」
尾形もそれ以上は言わず、山道を進んでいく。男を追跡すると、アジトらしき廃旅館が見えてきた。距離を開けた場所から身を隠しながら、様子を窺う。親玉である件の男が入った後は、部下らしき男が二人、旅館の中へ入っていった。旅館は廃墟のためか、入り口になりそうな場所には木の板が打ち付けられ、ちらりと見える窓にはカーテンが掛かっている。これでは中がどうなっているのか見当も付かない。
「あと何人いるんでしょう…」
「お前の弾数は?」
「七発です。」
中にいる人数によっては、心許ない装備で相対してしまえば、危険が伴う。さくらの拳銃にはあと七発。二人で九発で敵を制圧できるか…かなり難しいところだろう。
「しばらく様子を窺って、敵もそうだが、杉元達も含めて合流する者がいなければ踏み込む。奴らの寝床だ。近接戦闘になる。お前は待機していろ。」
暗闇の中で敵が現れる。それを迎え撃つには瞬時の判断と攻撃、そして必要とあらば肉弾戦に対応する力が必要だ。狙撃を得意とする尾形だが、陸軍最強と言われる第七師団所属だ。三人の盗賊相手ならば、自分だけで対処出来ると踏んでいるのだろう。今のさくらには近接戦での知識も能力も足りない。付いていっても尾形の邪魔になるだけだろう。さくらは手にしていた拳銃を尾形の目の前に差し出した。
「二発では危険です、持って行ってください。」
弾数は多いに越したことはないだろう。しかし、尾形はその提案を断るように、さくらの手の上から自身の手を重ねて、小銃を握らせた。
「お前には俺が叩いて出てきた蟻どもを狙い撃ちしてもらう。外すなよ。」
にやり、と尾形が口端を上げた。…信頼してくれている、ということか。それがさくら自身なのか定かではないが、少なくとも射撃の腕は援護に回れる程には認めてくれているのだろう。
夜が明けてきた。暗闇の森が朝焼けの光で木々の輪郭や草花の色がセピアのように浮かび上がってくる。盗賊たちの領分から、色づいた『こちら』の世界へと変わっていく。闇夜に紛れていた男たちはなりを潜め、潜伏している旅館からは物音一つしない。
「…他の者は来ないようですね。」
もう朝になる。これ以上は盗賊たちにとってはリスクしかない。たとえ他に仲間がいたとしても別の場所にいるだろう。杉元たちの姿も見えない。アシリパやインカラマッと合流できずにいるのだろうか…。
「突入するぞ。」
尾形が小銃を構え直し、裏口から侵入するべく歩を進めた。さくらが正面玄関の近くで陣取り、出てきた敵を打ち倒すべく移動を始めた。しかし、尾形が裏手に回る間に、遠くからアシリパと杉元がこちらに向かっているのが見えた。そのため、尾形の方へ目線をやると、軽く頷き、杉本達の方向へと向きを変えて進んでいく。さくらもそれにならい、杉元とアシリパと合流した。
「さくらさん…!無事で良かった!」
杉元はさくらの姿をみて安堵の表情を浮かべた。アシリパから女達が夜の森へ入ったことを聞いていたのだろう。笑顔の杉元は右手に錫杖をもち、胸はその錫杖で突かれたのか血が出ている。彼らも途中で盗賊達に遭遇していたようだ。
「それで…なんで尾形と?」
鋭い視線を尾形の方へ投げる。杉元にとって尾形は信用ならない人物に変わりないようだ。『一度裏切った奴』は何度も裏切る。そういう男と危険な森に二人というのは心配させていたのかもしれない。協力関係であるため、直接的な言葉はないものの、杉元の視線は如実に彼の心情を語っていた。
「途中で会いまして、盗賊のアジトを見つけたところです。」
尾形がさくらの言葉に付け加える。
「都丹庵士と手下二人が建物に入っていった。あの廃旅館がアジトだ。丁度、俺が突入し、さくらが逃げ出てきた盗賊を狙うところでお前達が合流した。」
「これ以上時間をかけて、銃を取りに戻っていたら逃げられるな。俺と尾形で突入して一気にカタをつけよう。」
杉元は尾形の作戦に賛同して、頷いた。そして、アシリパとさくらには「さっきの作戦のようにアシリパさんとさくらさんは外で待機してくれ。」
と声をかけた。二人もそれに異論は無く、「さくらは入り口、私は裏手で待機にしよう。」とアシリパの提案で二手に分かれて逃げ道をふさぐことにした。さくらが位置につき、三人は裏手に回っていく。しばらく静かな時間が続いたが、突如、裏口の方でアシリパの焦った声が聞こえた。
「アシリパさん……?!」
声のする方に呼びかけると、アシリパから返答が返ってきた。
「杉元達が閉じ込められた!!私は出口を見つける!!」
アシリパは短く現状を伝えると、旅館の周りを確認するため、走り出した。さくらの場所からはその様子を直接見ることはできないが、アシリパが草をかき分け走る音が聞こえてくる。閉じ込められた、ということは盗賊達はここから逃げるつもりはないのだろう。反対に、こちらが突入してくるのを待っていたとも思える。再び暗闇の中で、罠をかけるために……。ならば、入り口で立っていても一向に敵は出てこないだろう。
「私も探します!」
アシリパに聞こえるように声を響かせ、旅館の周りの扉や窓を確認していく。拳銃はいつでも発砲できるようにして片手で確認作業を進める。敵にアシリパとさくらの言葉は聞こえているだろう。目が見えないからこそ、聴覚を含めて他の部分は敏感になっている。だが、分かってもらったほうが、こちらとしてもいいのだ。外からの動きがあれば、その分、杉元と尾形へ割く人員は減る。それに、盗賊達はさくらが拳銃を持っている事は知らない。入り口になる場所で待ち伏せをして、反撃するか拘束するか考えていたとして、こちらの引き金の方が早い。
中から尾形の小銃の音と、敵のものであろう拳銃の音が響いた。…戦闘が始まった。一刻も早く、室内に光を取り込まなければ。彼らの戦闘に少しでも有利になるのなら、と手当たり次第、窓や扉を確認するも、板が打ち付けられたり、鍵がかかっていたりと、めぼしい出口は見当たらない。……体当たりでもして入り口を作り出すしかないのか。しかし、非力な体では何重にも重ねられた板を破壊するような芸当は到底できない。考えあぐねていると背後から男の声がした。
「杉元たちは中にいるのか。」
突然、人の声がして、さくらは振り向いて銃口を向けた。そこにいたのは土方、永倉、牛山の三人であった。それが分かるとさくらは拳銃を下ろした。
「盗賊達に閉じ込められました。すでに戦闘がはじまっています。」
さくらの言葉を聞くと、土方は牛山に目配せをした。
「嬢ちゃん、待ってな。」
と言うと、牛山はいたの打ち付けられた扉に両手をかけると、観音開きの扉を開けるように、入り口を開いていった。めきめき、と音を立てて木材が破壊され、人間が通るに十分なスペースが確保できた。
「牛山、アシリパの無事を確認しろ。私は中の者に用がある。」
そう言うと、土方は永倉を伴って旅館に入っていった。
「あんたはどうする?」
牛山はさくらに問いかけた。正直杉元たちの安否が心配である。しかし、アシリパは今だ一人で出入り口を探している。そこで敵に遭遇すれば…。
「私もアシリパさんを探します。牛山さんと反対方向で探して、見つかったら合流しましょう。」
そう言って牛山と分かれる。再び旅館をぐるり、と確認に回るがアシリパの姿が見えない、牛山とかち合い、アシリパが中にいるのだと分かった。…突入するしかない。牛山も同じことを考えたのか、破壊した壁の方へ進む。
「ちんぽ先生!」
すると、嬉しそうなアシリパの声が聞こえた。
どん、という音と共に合流した男の一人が見えなくなった。木々の間から窺い見るだけでは分からないが、おそらく命中し、倒れたのだろうと推察できた。再び草むらががさがさと鳴り、逃走していくのだと分かったが、合間から見えるのは白髪の男の頭だけであった。尾形は、その男の背後に再び発砲した。ぱん、と軽い音がし、何かに当たったのだと分かったが、男は足を止めることなく、森の奥へと走って行く。
「もうちょっと明るければ外さなかったのに。…あと二発か。」
これ以上は追撃しないのか、尾形は構えていた姿勢を解いた。
「追うぞ。」
その言葉に頷いて、男の後ろ姿を尾行する。
尾形の背中について森の奥へと進んでいく。鍛えられた体が、夜の僅かな灯りに照らされいる。隆起した筋肉が光と影のコントラストを作っている。狙撃が得意な男ではあるがやはり軍人である。鍛え抜かれている。また元々が色白な分、光と影の対比がより一層強調されている。同じく色白の白石と比べるとその差は歴然だ。
「目線が刺さるな。」
ちらり、と尾形がさくらの方に目を向けた。見るな、という言外の訴えのようだが、この状況でそれは難しい。そもそも尾形の先導で進まねば、追跡できない。素人のさくらでは途中で見失ってしまうだろう。素知らぬふりでさくらは答えた。
「鍛え方が違いますね。」
「そりゃ、どうも。」
尾形もそれ以上は言わず、山道を進んでいく。男を追跡すると、アジトらしき廃旅館が見えてきた。距離を開けた場所から身を隠しながら、様子を窺う。親玉である件の男が入った後は、部下らしき男が二人、旅館の中へ入っていった。旅館は廃墟のためか、入り口になりそうな場所には木の板が打ち付けられ、ちらりと見える窓にはカーテンが掛かっている。これでは中がどうなっているのか見当も付かない。
「あと何人いるんでしょう…」
「お前の弾数は?」
「七発です。」
中にいる人数によっては、心許ない装備で相対してしまえば、危険が伴う。さくらの拳銃にはあと七発。二人で九発で敵を制圧できるか…かなり難しいところだろう。
「しばらく様子を窺って、敵もそうだが、杉元達も含めて合流する者がいなければ踏み込む。奴らの寝床だ。近接戦闘になる。お前は待機していろ。」
暗闇の中で敵が現れる。それを迎え撃つには瞬時の判断と攻撃、そして必要とあらば肉弾戦に対応する力が必要だ。狙撃を得意とする尾形だが、陸軍最強と言われる第七師団所属だ。三人の盗賊相手ならば、自分だけで対処出来ると踏んでいるのだろう。今のさくらには近接戦での知識も能力も足りない。付いていっても尾形の邪魔になるだけだろう。さくらは手にしていた拳銃を尾形の目の前に差し出した。
「二発では危険です、持って行ってください。」
弾数は多いに越したことはないだろう。しかし、尾形はその提案を断るように、さくらの手の上から自身の手を重ねて、小銃を握らせた。
「お前には俺が叩いて出てきた蟻どもを狙い撃ちしてもらう。外すなよ。」
にやり、と尾形が口端を上げた。…信頼してくれている、ということか。それがさくら自身なのか定かではないが、少なくとも射撃の腕は援護に回れる程には認めてくれているのだろう。
夜が明けてきた。暗闇の森が朝焼けの光で木々の輪郭や草花の色がセピアのように浮かび上がってくる。盗賊たちの領分から、色づいた『こちら』の世界へと変わっていく。闇夜に紛れていた男たちはなりを潜め、潜伏している旅館からは物音一つしない。
「…他の者は来ないようですね。」
もう朝になる。これ以上は盗賊たちにとってはリスクしかない。たとえ他に仲間がいたとしても別の場所にいるだろう。杉元たちの姿も見えない。アシリパやインカラマッと合流できずにいるのだろうか…。
「突入するぞ。」
尾形が小銃を構え直し、裏口から侵入するべく歩を進めた。さくらが正面玄関の近くで陣取り、出てきた敵を打ち倒すべく移動を始めた。しかし、尾形が裏手に回る間に、遠くからアシリパと杉元がこちらに向かっているのが見えた。そのため、尾形の方へ目線をやると、軽く頷き、杉本達の方向へと向きを変えて進んでいく。さくらもそれにならい、杉元とアシリパと合流した。
「さくらさん…!無事で良かった!」
杉元はさくらの姿をみて安堵の表情を浮かべた。アシリパから女達が夜の森へ入ったことを聞いていたのだろう。笑顔の杉元は右手に錫杖をもち、胸はその錫杖で突かれたのか血が出ている。彼らも途中で盗賊達に遭遇していたようだ。
「それで…なんで尾形と?」
鋭い視線を尾形の方へ投げる。杉元にとって尾形は信用ならない人物に変わりないようだ。『一度裏切った奴』は何度も裏切る。そういう男と危険な森に二人というのは心配させていたのかもしれない。協力関係であるため、直接的な言葉はないものの、杉元の視線は如実に彼の心情を語っていた。
「途中で会いまして、盗賊のアジトを見つけたところです。」
尾形がさくらの言葉に付け加える。
「都丹庵士と手下二人が建物に入っていった。あの廃旅館がアジトだ。丁度、俺が突入し、さくらが逃げ出てきた盗賊を狙うところでお前達が合流した。」
「これ以上時間をかけて、銃を取りに戻っていたら逃げられるな。俺と尾形で突入して一気にカタをつけよう。」
杉元は尾形の作戦に賛同して、頷いた。そして、アシリパとさくらには「さっきの作戦のようにアシリパさんとさくらさんは外で待機してくれ。」
と声をかけた。二人もそれに異論は無く、「さくらは入り口、私は裏手で待機にしよう。」とアシリパの提案で二手に分かれて逃げ道をふさぐことにした。さくらが位置につき、三人は裏手に回っていく。しばらく静かな時間が続いたが、突如、裏口の方でアシリパの焦った声が聞こえた。
「アシリパさん……?!」
声のする方に呼びかけると、アシリパから返答が返ってきた。
「杉元達が閉じ込められた!!私は出口を見つける!!」
アシリパは短く現状を伝えると、旅館の周りを確認するため、走り出した。さくらの場所からはその様子を直接見ることはできないが、アシリパが草をかき分け走る音が聞こえてくる。閉じ込められた、ということは盗賊達はここから逃げるつもりはないのだろう。反対に、こちらが突入してくるのを待っていたとも思える。再び暗闇の中で、罠をかけるために……。ならば、入り口で立っていても一向に敵は出てこないだろう。
「私も探します!」
アシリパに聞こえるように声を響かせ、旅館の周りの扉や窓を確認していく。拳銃はいつでも発砲できるようにして片手で確認作業を進める。敵にアシリパとさくらの言葉は聞こえているだろう。目が見えないからこそ、聴覚を含めて他の部分は敏感になっている。だが、分かってもらったほうが、こちらとしてもいいのだ。外からの動きがあれば、その分、杉元と尾形へ割く人員は減る。それに、盗賊達はさくらが拳銃を持っている事は知らない。入り口になる場所で待ち伏せをして、反撃するか拘束するか考えていたとして、こちらの引き金の方が早い。
中から尾形の小銃の音と、敵のものであろう拳銃の音が響いた。…戦闘が始まった。一刻も早く、室内に光を取り込まなければ。彼らの戦闘に少しでも有利になるのなら、と手当たり次第、窓や扉を確認するも、板が打ち付けられたり、鍵がかかっていたりと、めぼしい出口は見当たらない。……体当たりでもして入り口を作り出すしかないのか。しかし、非力な体では何重にも重ねられた板を破壊するような芸当は到底できない。考えあぐねていると背後から男の声がした。
「杉元たちは中にいるのか。」
突然、人の声がして、さくらは振り向いて銃口を向けた。そこにいたのは土方、永倉、牛山の三人であった。それが分かるとさくらは拳銃を下ろした。
「盗賊達に閉じ込められました。すでに戦闘がはじまっています。」
さくらの言葉を聞くと、土方は牛山に目配せをした。
「嬢ちゃん、待ってな。」
と言うと、牛山はいたの打ち付けられた扉に両手をかけると、観音開きの扉を開けるように、入り口を開いていった。めきめき、と音を立てて木材が破壊され、人間が通るに十分なスペースが確保できた。
「牛山、アシリパの無事を確認しろ。私は中の者に用がある。」
そう言うと、土方は永倉を伴って旅館に入っていった。
「あんたはどうする?」
牛山はさくらに問いかけた。正直杉元たちの安否が心配である。しかし、アシリパは今だ一人で出入り口を探している。そこで敵に遭遇すれば…。
「私もアシリパさんを探します。牛山さんと反対方向で探して、見つかったら合流しましょう。」
そう言って牛山と分かれる。再び旅館をぐるり、と確認に回るがアシリパの姿が見えない、牛山とかち合い、アシリパが中にいるのだと分かった。…突入するしかない。牛山も同じことを考えたのか、破壊した壁の方へ進む。
「ちんぽ先生!」
すると、嬉しそうなアシリパの声が聞こえた。