Morning*glory
組織の資料を見ていた彼は、漸く読み
終えたのか顔を上げる
その顔は、どうしてこんな重要な物を
見せたのか。とでも言いそうな感じだった
「大切な人が亡くなるのは…もう嫌
だったからかな、これ以上…」
ぽつりぽつり語り出す私の話。
瞼を閉じると暗闇に親友と、
あの人が映り涙が零れ落ちた
「これを見せたのはね、ケジメで…
組織を裏切る"ロゼ"としての覚悟でもあるの」
「急に味方だから信用しろ、とか無理なの分かってる…でも、」
出かかった言葉は彼の言葉によって遮られる
「待ってお姉さん、充分だよ…お姉さんの顔
見たら本当に味方なんだって分かる」
「それに、灰原が信用してる人…初めて見たんだ、だから大丈夫」