蝶の見る楽園 3.


 そこでも感じてしまい、必死になって勇作の頭を掻き毟るが通用せず、一旦銀糸を引きながらペニスから舌が離れ、サオにちゅっちゅと口づけながら勇作が妖艶に笑む。
「兄様のココ……もうパンパンですね。血管が浮き立って脈打っててすごいやらしい……イキたい? 兄様イキたいですか? 私の口で、イキたい? 助平な兄様なら言えるでしょう? ねえ、イキたいですか? 兄様の口からちゃんと聞きたい」
「い、イキたい……!! も、限界っ……!! はあっはあっ、勇作殿の口に出したい。出したいです。もう、イってもいいでしょう? さっきから、そう言ってっ……!! 言ってるのにっ……!!」
「かわいい兄様。何度でも聞きたいんです。兄様が焦れる様がまたかわいくて……! たまりませんね、兄様はかわいいなあ……! ココも、ふふ、素直でかわいい。やーらしい兄様のココ、舐めてあげます。約束ですからね。……じゃ、イキましょうか。飲んであげます、兄様の助平汁、一滴残らず飲んであげる……!! ください、私に兄様の助平汁。たくさん、ちょうだい……」
 最後の言葉は囁くように呟かれ、ぬるっと先端が勇作の口に消え、燃えるような熱い咥内へとペニスが招き入れられる。
 そのままぬるぬると何度かストロークされ、唾液の粘度で滑らかに勇作の口から出たり入ったりするその感覚がひどく気持ちがよく、思わず背を反らせてしまい歯を食いしばる。
「あうっ!! あうううっ!! うああああああああ!!」
 そうしたところで咥内の奥深くまで咥え込まれ、のど奥でもピストンされてしまい暴発寸前まで追い詰められたところで、今度はのどの締まった部分で亀頭を潰されてしまい、また出したくもない喘ぎ声が出る。
「うあっ!! ああっああっ、あああうううううっ!! ああああイイイイイイイイッ!! イイッああっああっ、イイッ、イイよおおおっ!! あああああ!! イック、イック、イックうううううっ!!」
 勇作に遊ぶ気は無いらしく、とうとう本気でイかせてくれる気になったらしい。一番弱い亀頭ばかりを狙って責められ、舌と上顎で何度も何度も潰された亀頭はもはや限界で、だんだんと身体全体が震えてくるのが分かった。
 足も眼に見えてガクガクと揺れているし、股間に熱が集中してくる。それと共に快感も同じく股間から身体全体に拡がって、身体中が快感に包まれる中、とうとうイキの波が尾形を攫いつつあった。
 もうあと少し刺激があればイってしまう。
 そこまで追い詰められると勇作にも分かったのだろう、根元を扱きながら亀頭だけを口に入れてストロークを始めてしまい、ダイレクトに感じる快感に漸く待ちに待った絶頂がやってくる。
「ああああああああっ!! あああっくううううううう、イク、イック、イック、イック、イクイクイクイクイクッ!! うあああああああイックううううううっ!! ああああっうあああああああああ!!」
 まるでとどめと言わんばかりに鈴口に犬歯が柔らかく突き立てられ、一気に股間で快感が爆発し、尾形は絶頂を極めていた。
「ああああああああああー!! うあああああああイックイックイックイック、イックうううううっ!! あああっうああああああああああ!!」
 熱が股間に集まったソレが発散されるよう、射精と共に快感までもが身体から吐き出され、何度にも分けてのそれはすべて勇作の口に飛び、夢中になって勇作の頭を掻き毟りながらイキの快感に浸り切る。
「うあああっ!! あああああイってる、イってるイってるっ!! あああああううああああああ気持ちイイイイイイイイイッ!! あああっはあああああああイイよおおおおおおっ!! あああっだめ、だめあああああああ!!」
 ザーメンが飛ぶタイミングに合わせ、腰が勝手に跳ね上がり捩れるが勇作はそれでも追ってきて、ぢゅるるるるるるっと勢いよく先端を吸って溜まったザーメンを吸い取り、そしてごぐっごぐっと音を立てて飲み下している。
 快感はそれでも未だ続いていて、さすがに三月に一度来る性欲の塊は治まることを知らず、思わず呻いてしまう。
「ううううううううー……!! うううっ、ああああああああああー……!!」
 そこでまだ尾形がイキ足りないことが分かったのだろう、勇作がさらなる追い込みにかかったのが分かった。
 敏感になっている亀頭を、またしても上顎と舌で潰しにかかってきたのだ。イった後で快感を拾いやすくなっている身体にこの刺激は強く尾形を追い詰めてきて、またすぐに身体がイク準備に入ったのが分かる。
 ペニスの硬度はすぐに復活し、硬くしなったソコはさらなる刺激を待ち侘びて勇作の咥内で愛される。
 じゅぽじゅぽと激しい水音がして、本格的なストロークが始まる。今度は亀頭だけとは言わず、ペニス全体をのど奥限界まで挿れ込み、頭をしきりに上下させて繰り出される愛撫はたまらなく気持ちがよく、すぐにイキの波がやってくる。
 だが、それだけではだめなのだ。尾形の身体は快感に慣れ切っている。一度イったこともあり、なかなかイかないそれに勇作が焦れたのが分かり、上目遣いの勇作と目が合うと尾形は挑戦的に笑んで見せる。
 これ以上、なにをしてくれるのかといった感情を籠めて見つめると、勇作は真っ赤な頬を晒し、ぐぐっとのど奥限界までペニスを咥え込んだ。
 ここは締まりがハンパない。遊女でもここまでは咥え込まないだろうところへ尾形を招き、そこで細かくピストンされると元々が締まっているのでかなりの快感が得られる。
 あんまりに気持ちが良くて腰が浮く。
「あはああああっ!! はああっ、はああああああっ!! あああっ、あああうううううう気持ちいっ、気持ちいっ!! あっあっ、ゆうさく、勇作殿ッ!! あっあっ!! んああああああ!!」
 つい名を呼んでしまうと、さらに奥が締まり、窮屈なところで亀頭が潰され、眼の前がチカチカするような、そんな快感がペニスから下半身へ、そして身体全体に行き渡り、フェラチオでここまで快感が得られたのは初めてで戸惑うが、最高にいい気分なことには間違いがない。
「あはっあはっ!! はあっはあっんっ、んんんんんんんー!! んんっんっうあっああああ!! はああああああ気持ちイイイイイイイイッ!! イイッ、あっあっイイッ、イイッ、んっんっあっあっ!!」
 構わず啼きたくると、勇作の気分もよくなったのか、奥深くに咥え込まれたソコで本格的な亀頭潰しが始まった。
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