空を泳ぐ鯨 2.
ひくひくと戦慄きながら身体を起こすと勇作も一緒についてきて、二人でベッドの上に膝立ちになると、たった今ザーメンを吐き出し終わったペニスに勇作の手が絡まり、萎えかけているペニスを乱暴に扱き始めてしまう。
「やああっ!! やあああああだめまたっ、そんなことされるとまたイクッ!! イっちまうからっ!! イクから離してだめイクッ!! ああああああっ、ゆ、ゆうさく離してっ、離してっ!! いやだぁぁっまたイクッ!! あああああああああイックうううううううっ、ああっあっあっあっあああああー!!」
またしてもイってしまい、勇作の手のナカでペニスが膨らみびゅるるっと先端からザーメンが発射される。扱かれながらの射精は最高に気持ちがよく、またしても身体をひくひくと揺らしながらイキの余韻に浸り切る。
「ああっ、あああっ……!! はあっはあっ、また、またイった……!! はあああっ、い、イイッ……こんな、イイの初めてっ……!! はあ、はあん勇作ぅっ……!!」
「あにさまっ……」
ちょうど顔が至近距離にあったので、自然と顔を寄せ合い口づけに持ち込まれ、舌を出すと勇作も同じように舌を出して擦り付け合い、絡ませ合いながら溢れ出る唾液を飲み下し、唇を吸っては吸われ、濃厚な口づけをこれでもかというほどに交わし合い、また勇作の腰の動きが再開される。
二人ともベッドに座った状態で腰を動かされ、尾形は半分勇作に乗っかる形で揺さぶられてしまい、その顔をじっと見つめながらアナルで感じるペニスの感触を愉しむ。
するとまた顔が近づいてきたので舌を出すと勇作も舌を出し、擦り合わせながらの律動に興奮が隠せない。
そのままの勢いで唇に吸いつき、ぢゅっと吸うと咥内に勇作の甘い味の唾液が拡がり、のどを鳴らして飲み込んでいると、勇作からも唇に吸いついてきて思わず開けた口に舌が入り込み、ナカを大きく舐められ、れろれろと上下に舌を動かされて唾液が持っていかれる。
その後は唇の吸い合いになり、まるで啄むようにちゅばちゅばと音を立てさせながらキスに溺れつつ、勇作の腰の動きも同時に愉しみながら行為は進んでいく。
しかしだんだんと物足りなくなった尾形はそっと勇作から離れ、横を向きながら自分から尻を押しつけるようにして動き始めると、勇作が甘く啼き始めた。
「あああっ、あにさま、そんなはしたないことをっ……!!」
「はあっはあっ、気持ちイイッ……! んっんっんっんっんっんっんっ!! んんんっ!!」
自分からアナルにペニスを呼ぶ込む形でひたすらに腰を使う。
すると勇作も我慢できなくなったのか、後ろからいきなりずんっと突かれそのまま貪るような腰使いで責められてしまい、顔が見たくなった尾形が後ろを向くと両手で頬を包み込まれ、親指が口のナカに侵入してきて舌を撫でるようにして指の腹が動き、それにも感じてしまった尾形の表情はもはや蕩け切っており、熱い眼差しで勇作を見つめながら口も同時に犯してくるそのセックスの熱量に溺れてしまう。
腰使いは相変わらず激しく、そのうちにイキの波が強烈な勢いでやってきて、ビンビンに勃起したペニスがゆらゆらと勇作の動きに合わせて揺れる。
「ああっ、あああうううううう気持ちいっ、気持ちイイッ、気持ちイイッ気持ちイイッ!! あっあっ、イクッ、イクッ、イクッ!! ああああああああイックうううううっ!! ああああだめええええっ!! だめイクッ、イクッ!! あっあっ、い、い、イックッ……!!」
さらに苛烈を増す腰使い。まるでイけと言っているようだ。実際、そういう動き方をしている。
元々イキやすくなっている身体だ。イクのはそう難しくはなく、すぐにでもイキたくなってしまい身体の赴くがまま揺さぶられると強烈なまでの快感が身の内から身体に拡がってきて、突然のソレに戸惑いながらもガン掘られていると、とうとう何度目かになるメスイキでイってしまう。
この妙な快感はメスイキの合図だったらしい。それならそれで、何度でもイける。連続してもイけるし、何より快感がすごい。
心と体を昂らせながらそのままイキの波に乗ると、やってくるのは最高の絶頂だ。
「あうあああっ!! あああああああイックううううううっ!! イクッ、イクッイクッイクッイクッ、イックうううううううううっ!! ああああああ、うあああああイクイクイクイクイクイク、イックッ、ああああああああああああー!!」
身体がビグビグビグビグビグッと捩れ傾げ、腰もガクガクと前後に動き思いっ切りイってしまうが勇作はさらに腰を使って責めてきて、前傾姿勢にさせられて腰をがっしりと両手で固定されてのガン掘りの、そのあまりの快感に我慢ができず連続イキしてしまう。
快感が胎のナカで渦を巻いているようだ。それが、出て行かずいつまでも身体のナカで燻っているような、そんな感覚の中、イキだけが尾形を助けてくれる。
「うああああああっ!! あうあああああああまたっ、またイクイクッ!! イっちまううううううっ、ああああああああっ、ああっあっあっあっあっあああああああああー!! イックうううううううううっあああっあっあっああああああー!!」
また身体が跳ね捩れ、ひくひくと全身を戦慄かせながらイキの快楽に酔い浸る。
「あああっ、ああっ……はああっ、うああああああああ気持ちイイイイイイイッ……!! あは、あは、あはああああああああー……!!」
ぐったりと身体の力を抜くと、すぐにでも身体をひっくり返されたので従順に足を大きくM字に開くとすぐにでもアナルにペニスが差し挿れられ、律動と共に口づけられたのでそれにも応え、舌を出して迎えると勇作も舌を出し、二人で互いの舌をべろべろに舐め合っていると、勇作は腰の動きを止めてしまいひたすらに口づけてくる。
尾形としては未だ足りなかったのでしきりに腰を動かすが、勇作は両手で尾形の頬を包み込み、唾液を口から垂らしてくるのでそれを受け止め、追ってキスを迫る勇作の舌捌きに感じつつも何度も腰を動かす。
これはこれで、気持ちがイイ。
生温い勇作の唾液はかなり甘く、それを二人で捏ね回すようにして咥内で掻き回しそして、ごぐっとのどを大きく鳴らして飲み下すとちゅっと、軽くキスが落とされる。
「はあっ……ゆうさく、もっとヤって……ヤって、おねがい。犯して……我慢できないから早くっ……! 早くヤって」
そう言っておねだりするが、勇作はアナルにペニスを挿れたまま動かず、乳首を舐めしゃぶり始めてしまう。
初めは不満があった尾形だが、すぐに乳首責めの快感に目覚めてしまい、身体を震わせて背を反らせ、のども反らせて喘いでしまう。
「はあああああっ!! あああっ、あああううううう気持ちイイッ!! ああっああっ、あっあっ、い、イイッ、イイッ、あっああっ、イイッ、い、い、イイッ!! あああああああ!!」
すると漸く、ゆっくりと腰が動き出すが口づけられてしまい、息も整わないまま容赦のないガン掘りがまた始まった。
多分だが、これできっと最後だ。勇作の動きで分かる。もはやめちゃめちゃで頭で分かることは少ないが、身体が勝手に分かってくれる。
そのつもりで尾形ももう一度、勇作と同時イキするべく齎される快感にさらに従順になって揺さぶられることにする。