第六章 過去
このパートではルークの過去と心情が語られる。
普段から穏やかな雰囲気の彼だが、その根本はとても暗く、傷が大きい。
ヤートはそれに自分の心境を重ねつつ、フェンリルへの理解を深めていく。
◯用語の補足◯
■ルークの過去
恋人の死により道を違えた彼だが、本人は今では後悔はしていない。
それは大切な仲間と出会えたからであるが、時たまその仲間に疎外感も感じていたようだ。
彼が精神的な弱音を吐くことは珍しく、またそれすらも仲間達は理解している。
仲間内に対する優しさは、他のどんな部隊よりも強いのである。
■フェンリルへの理解
ルークに対しては共感だが、フェンリル全体に対しては共感ではなくあくまで理解である。
一番自分の物差しに合った対象がルークだとヤートは考えたようだが、根本的な精神構造的には疑問が残る。