第六章 過去
このパートではロックの過去が垣間見れる。
時期的には本編の数週間前であり、他のメンバーと違って彼の姿は今とほとんど変わっていない。
新人の恋人であろう女の存在が描かれる重要な場面である。
過去のイベントが終わると、場面は陸軍に変わる。
現在の時間枠に戻り、塔の下でのフェンリルの会話シーンである。
クリスに留守番を言い渡された三人だが、もちろんおとなしくしているはずもなく、塔の上にいるナオとの一触即発の場面を迎える。
◯用語の補足◯
■新人の恋人
名前は不明だが、ロックのこの時点での恋人であろう新人の女性。
普段の態度こそ軟派なロックだが、恋人の前ではその態度は真剣そのもの。
彼女は元より特務部隊に在籍していた訳ではなく、ここでは語られない任務によりロックに警護される存在だった。
だが次第にそれは好意へと変わり、特務部隊入りを志願するまでに至ったようだ。
特務部隊はその性質上人手不足が慢性的であり、そのために部隊には若い人間が多い。
そして諜報活動のためにも外見の良い人間が多く、彼女も比較的容易に入隊出来たようである。
■留守番
何も問題を起こすなということで、留守番組の三人は窮屈な気持ちになっている。
待つということが出来なければ忠犬ではないのだが、彼らは狂犬であり忠犬ではないことを、部隊のリーダーであるクリスはよくわかった上での言いつけ(しつけ)である。