第二章 脱出、船
ルークの部屋に場面が変わると、そこには一面に地獄が広がっている。
倒れた敵兵達は事切れているため攻撃してくるようなことはなく、唯一息があるベットの上に横たわっている兵士に近づけばイベントが始まる。
この物語特有の残虐シーンだが、ルークの表情から、こういったことは日常的にあることが窺える。
イベントが終了したら、操作がまたクリスに戻る。
操舵室からスタートになり、ロックの散らかした残骸を調べると、アイテムがいくつか入手出来る。
部屋の奥に端末があるので、それを入手したらヤートの部屋に戻ろう。
ヤートの部屋に入ると、科学者に連絡を入れてゼウスの中身を確認する作業に入る。
その間は視点が端末に固定されてしまうが、この間には端末の操作が可能。
いくつか物語の用語が画面に出ているが、その部分を選択すると詳しい解説が見れるようになっている。
物語を理解するためのヘルプのような機能で、終了を選択するまでは何度でも見ることが出来る。
終了を選択するとその場で解析が終了し、ヤートの余命宣告が濃厚になる。
◯用語の補足◯
■残虐シーン
フェンリルのメンバーの殺人衝動は、ただ対象を死に至らしめるだけでは満たされない。
被害者の身体を、独自のやり方で弄ぶことに意義がある。
これらは規律を重視する軍部内では異端なことであり、彼らが味方内でも忌み嫌われる由縁である。
戦闘能力の高さから、軍部から特別に生かされている彼らだが、利用されているというには、どうにもコントロール出来ているとは言い難い。
■散らかした残骸
この船は軍用船である。
その為標準的な武器弾薬の装備もされてあり、ロックは水分を探すついでに弾薬の類いも拝借している。
補充出来る時に補充する。
徹底した戦場での掟は、彼らに真の意味での休息を与えることはないのかもしれない。