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【おまけ】エイブリー&マルシベールside
「おいっ!あれっ!」
エイブリーがマルシベールの肩を掴んで大声を上げた。
二人の視線の先には同室の根暗男、セブルス・スネイプとスリザリンの高嶺の花、名無し先輩がいる。
しかも二人は手を繋いで楽しそうに笑顔を浮かべていた。
「後つけよう。」
「もちろん!」
二人は言うが早いが駆け出した。
まったく不釣り合いな二人は人気の無い男子トイレへと姿を消した。
「ここ、男子トイレだよ!」
「誰も来ないから大丈夫ですよ。見られたとしても先輩が男子に見えるから平気です。」
「もう、何よそれぇ…」
二人はギョッとして顔を見合わせた。
中に入るわけには行かないので、トイレの外で聞き耳を立てる。
どちらともなく喉がゴクリと音を立てた。
【ほら、濡らさないと…】
【あっ…自分でできるよ。くすぐったい。】
中から聞こえてきた会話に二人は硬直する。
【いきますよ?一気にしましょうか?それともゆっくりしましょうか?】
【…セブルスに任せる…】
暫しの沈黙。
【あっ!痛いっ!セブルス…強すぎるよっ!】
【…っ!少し我慢してくださいっ!】
【…うん、我慢するっ】
【本当にキツイな…】
これヤバくないか?!
マジで何してんだよ!!!
セブルス・スネイプ、お前って奴はっ!!!
【もう少し!あ、抜いてっ!抜いてっ!】
【抜けません…】
【やだやだ、やめないで!】
【頑張ってますから先輩静かにっ!】
名無し先輩、どっちなんですか?!
抜くんですか?!それとも続行ですかっ?!
二人の興奮はもはや誰にも止められない。
【もうすぐです!いきますよ?いいですか?先輩っ!!】
【痛いっ!うん!そのまま!!いって!!!】
ドンッ!!!!
謎の音と共にまた沈黙が訪れた。
外の二人も呆然と立ち尽くしている。
【やったぁ!!!取れた!!セブルス凄い!!!】
【痛ぁ!!!勢いで吹っ飛びましたよ。】
【あははははっ!!!】
【笑ってないで手貸してください!】
何?!
二人は我に返ってトイレを覗き込んだ。
「あはは…あ?!どうしたの?二人とも。」
尻餅をついて痛がるセブルスを笑っている名無し先輩がキョトンとした顔で二人を見つめた。
スネイプが振り返り二人を見つめた後、何かを察したのか物凄く怖い表情をした。
「…たまたま通りかかったら、トイレから凄い音がしたんで何かなぁって…なぁ?!」
「あ、えっ?!そうそう!そう!」
名無し先輩が無邪気に笑って、指輪が取れなくてと二人の前に走り寄って来た。
「セブルスが取ってくれたんだよ。」
名無し先輩の笑顔が眩しい。
「…たまたま。こんな場所に…」
先輩とは正反対な不機嫌な顔を見た二人は背筋がゾッとした。
ああ、やっぱりな。
普通に考えて、この二人がそういう関係の訳がない。
もしそうなら、俺達は校長の前で裸踊りするね。
「…いつかやってもらう日が来るかもな。」
スネイプがボソリと二人にだけ呟いた。
そうだ、こいつは開心術が得意だった!
目の前を行く、スネイプに纏わりつく先輩とめんどくさそうにそれをあしらうスネイプを二人はいつまでも眺めていた。