第3幕

国木田ら探偵社員と共に日々を過ごす中で、彼女は人が人を信じ助け合う「普通」の世界を知る。徐々にそちらの世界へと焦がれるようになっていた矢先、探偵社はドストエフスキーの策略により存続の危機に立たされ、彼女の元にも魔人の手が迫るのだった。

「――共に世界を創りませんか? 異能のない、利用されることもない、あなたが普通でいられる世界を」

明かされる真実、混乱する胸中。気付いてしまった思いを隠し、彼女は真実という名の絶望へ足を踏み出す。

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