短編、中編集

ケロロ
「よ!ケロロ」
「兄ちゃん!」
まあ長い遠征が終わったのでケロロに会いにきた。
「ねえねえ兄ちゃん」
「どうしたケロロ?」
「クリスマスプレゼントにこのガンプラが欲しいであります!」
新発売とデカデカと書かれたチラシを突き出してくる。
「いいぞ」
そうかもうクリスマスかと思う。
「やったー、ありがとう兄ちゃん!」
そしてただただ弟が可愛いのである。

ガルル
「ガルル中尉、少しお時間よろしいでしょうか」
部屋の中にいるであろうガルルに声をかける。
「入れ」
「失礼します」
ガルルは書類と向き合っていた。
部屋を見回し二人っきりなことを確認する。
「クリスマスの日何か予定入ってるか?」
「確認する。………特には入っていないな」
「だったら、クリスマスデートしないか」
「デートか、いいな」
ほっと胸を撫で下ろした。
「久しぶりだなデートするのは」
俺もガルルもなかなか予定が合わず任務で会うことはあれどプライベートで会うの久しぶりである。
「とても楽しみだ」
ガルルが笑う。

クルル
「なんなんだこれは」
急にきたハッキングに対応する。相手のハッカーもなかなかの腕だと分かる。
「ククク、これで防げたな。さてと」
相手がどんなやつなのか突き止めるため相手が送ってきたウイルスの足跡を辿る。
「どんなやつか拝見してやるぜ」
エンタキーを押す。
「ニャかニャかやるようにニャったニャ」
画面に映し出されたのはニャルルだった。
「ククク、どういうつもりだニャルル」
「何もなくプレゼントを渡すのは嫌だっただけニャ」
「プレゼント?」
「もうすぐ着くニャ」
すごい勢いで扉が吹っ飛ぶ。目を向けるとデカい鍋を運ぶ小型ロボットたちだった。
「中身はクルルの好きなものニャ。メリークリスマスニャのニャ」
ニコニコとしたニャルルは通信を切った。
鍋を地面に置くとロボットたちは帰っていった。鍋に近づき蓋を開けるとカレールーだった。
「ククク」
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