短編、中編集

任務が終わり蝶屋敷で治療を受け煉獄家へとやってきた。見知ったように門を通り屋敷へ入る。
「来たか燈士郎」
「槇寿郎さん」
縁側にお酒を飲みながら座っていた槇寿郎さんに抱きしめられる。
心がほっとした。
「うん?血の匂いがするな」
頸あたりを嗅がれる。
「鬼から攻撃を受けた。でも蝶屋敷で手当してもらった」
「そうか…先にご飯にするか」
「…はい」
槇寿郎さんが離れる。ほっとした心がなんだか落ち着かない。地に足がついていないように感じる。

居間へ行き槇寿郎さんの息子の千寿郎くんが作ったご飯を食べる。
槇寿郎さんに食べさせてもらって。

食べた後お風呂に入った。髪を洗ってもらったり体を洗ってもらったりした。
槇寿郎さんに新しい包帯を巻いてもらった。
布団が敷かれ一緒に寝る。俺は槇寿郎さんに抱きしめられ背中に手を回した。

白昼の時烏がやってきた。任務だと告げに。
「気をつけてな燈士郎」
「うん」
槇寿郎さんが俺を抱きしめ頭を撫でた。

手が離れまた地に足がつかないような感じがした。



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