オイラと俺

爆発により壁が崩れることで夕日が差し込む。
「中々やるじゃねえの」
デイダラは言い、腰のポーチから粘土を取り造形しイタチに投げ爆発させるがイタチは攻撃を受けているそぶりは見えない。デイダラがイタチにムカデを巻きつける。
もう幻術にかかっているのか?うーむ分からん。一応解いてみるか
「解!」
と唱えるとイタチに巻きついていたムカデがデイダラの体に巻きついていた。
そして壊れた壁の穴から差し込む光と左右に仁王像を従えたイタチの姿と、影になった体の正面で輝く写輪眼の光を見て、デイダラが唖然としたようだった。
しばらく沈黙が続くが
「余計なことすんじゃねえ!」
一瞬の美じゃない美に魅入っていただろうデイダラに怒られる。
「オイラ芸術活動の邪魔すんじゃねえって何回も言ってんだろうが」
いつもの口調じゃなくなっている。
前にも何度かあった。テロ活動中に賞金首を見つけて爆破で殺させないように入れ替わり爆破で殺さなかった時にブチギレられたこともある。
まあデイダラの芸術性を否定してるようなものだしなあ
「気をつけるから怒らないでくれ」
「チッ」
デイダラが舌打ちをした。そして俺は気づく、デイダラと俺以外にも人がいたことに。ギギギと錆びついた歯車が回るような音を出しイタチ、鬼鮫、サソリを見る。
サソリの表情は分からないだが訝しげな顔をしている。

あーやっちゃったー

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